(南蔵王周辺山スキー・後烏帽子岳から続く)
1/10 今日は朝からわりと天気がいい。朝食を食べて朝風呂に入ってから出発し、白石スキー場の駐車場から歩き出す。
最初は林道を歩き、沢を渡って暫く直進したあと大きく左に曲がったところの少し先で小さな窪状から樹林に入る。最初はやや藪っぽい中を進むが、しばらくすると植林帯となり、きれいに直線的に植林されているので歩きやすい。ずっと樹林帯の中なので展望は全くない中、緩い傾斜の広い尾根をひたすら上に向かって登っていく。
次第にあたりは広葉樹林となり、立派なブナが散見されるようになるとやや傾斜も増してくる。登るにつれてだんだん尾根が狭くなり、潅木帯に入ると風をとても強く感じるようになる。木があるところと無いところで風当たりが極端に違うので、1度油断して吹き倒されてしまった。止まって耐風姿勢をとったり進んだりを繰り返し高度を上げて行くことになる。
左からの雪庇状になっている白い尾根が近づいてきて登っている尾根と合わさる直前がやや急斜面で、石島さんが少々苦労して登ってくる。そこを登りきると緩やかで風の所為か潅木が埋まっていない狭い尾根状となり、強風のためそこで行動を打ち切る事とする。視界は全くなく、現在地はよくわからないものの高度計の数値は山頂の値を超えている。早々にシールを外して滑降に移る。
悪天のなかの下りではあるが、雪質がいいのでそこそこ楽しめる。最初は尾根が狭いのでルートは気にしなくてもいいが、樹林帯に入り尾根が広がると支尾根に入らないよう所々方向を確認しながら下る。登りのトレースがなかなか見つからず、一度広い尾根を一番右まで行き、今度は左に向かって滑って行くとようやくトレースが見つかった。降雪は少ないものの、強風のためトレースが消えかかっているところが多い。
あとはトレースを絡めながら滑りやすそうなところを滑って行き、最後は藪っぽい窪状を滑って林道に出る。出たところで小休止するが、明らかに登りはじめた時よりも格段に風が強い。林道は最初少々登っているもののシールが必要な程ではなく、最後は推進滑降を交えて滑って行き駐車場に戻る。
宿に戻り、近くの売店で地酒を補充してから一風呂浴びて冷え切った体を温め、早々に夕食の準備にかかる。斎藤さん食当のほうとう鍋を作りながら既に飲み始める。その晩は山行が充実していた所為か大変気分がよく、早くから飲み始めたにもかかわらず、なんだかんだで日付が変わるまで幸福感に満ちた宴は続く・・・。
(南蔵王周辺山スキー・不忘山に続く)
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