禿岳 山スキー
    〜鳴子温泉ベース山スキー〜


2009年1月10日〜12日  メンバー:森田CL,澤田石SL,浅原,江居,桑原,佐治,嶋,田中(美)

 

(鳴子温泉ベース山スキー・泉ヶ岳から続く)

1/11 相変わらず天気予報は悲惨な予報を告げていたが、なぜか宿の外の天気はそれほど悪くはなかった。予定通り今回のメインである禿岳に登るべく宿を出発する。
 鬼首へ向かう途中ではなんと晴れ間も見え、いったいどうなったのかとうれしい誤算である。昨年同様、除雪終了点に車を置いて9:00に出発するが、ここに来るとさすがに風が強い。半分地吹雪状態で時折視界がなくなり立ち止まりながら早く樹林帯に入りたいと歩を進める。
 ゲートを越え、樹林にはいると風は殆ど感じず、むしろ歩いていると暑く感じてくる。県道は軽いラッセル状態になることもあるが大したことはなく、最初は順調に進行するように見えたが、時間が経つにつれ徐々に桑原さんが遅れ出し、田中(美)さんが靴擦れで遅れ出し、同様に江居さんも靴擦れ。兼用靴で歩き慣れていない方はまあ仕方ないでしょう・・・なんて思いながらもなんと私も靴擦れ(私も慣れが足りない!)。何だかんだで結構時間がかかり、県道から尾根に取り付く地点への到着は11:25となる。
 ここから一登りで尾根の上に出ると、あとはとても快適なブナ林の尾根歩きである。下りで使う予定である東に伸びる尾根を確認しながら高度を上げていくと、周りの木々はいつしか霧氷で真っ白になり、まさに白い珊瑚礁のような美しい光景と変わっていく。さらに日が射すどころか青空が広がりだし、こんなに気分のいい空間はかつて体験したことがあっただろうかというくらいに実に素晴らしい。
 やがて尾根は東に方向を変え、どんどん登って行くと主稜線に出る。稜線に上がるところは雪庇となっていて、一番低いところを切り崩して登って行く。遅れていた桑原さんはここで待つということで、時間も既に13:00を回っていてこの上はやせ尾根であることも考慮してあと30分で行動を打ち切ることに決めて登り出す。
 主稜線に上がり、アップダウンのある痩せた尾根を山頂が見える小突起まで登り後続を待つが、待てど暮らせどなかなか上がってこない。雪庇下は風もなく快適だったが上に出ると風がありさすがに待っているのは寒い。どうやら主稜線に出るところで苦労しているようなのだが(高さ3m位なのだが・・・)、なんと結局全員が主稜線に上がったところで30分経ってしまい時間切れとなる。
 今日の山頂はここと決めやせ尾根を雪庇下まで戻ると風がなく天国のようだ。ここでシールを剥がして待望の滑降となる。時間その他の関係で下降予定の尾根へは行かずに往路を戻ることにしたのであとは登りのトレース沿いに下るのみ。各人思い思いに白い霧氷のブナ林の中を滑っていく。雪質は申し分ない。滑り出すとあっという間に降りてきてしまう。最後の尾根から県道へのショートカットの斜面を降りるとあとは県道をひたすら直滑降。
 下部では登りではやらなかったヘアピンカーブのショートカットをしながら最後は時折スケーティングを交えて気持ちよく駐車地点に戻る。予定の尾根を降りると下の牧場歩きが長く、こうはいかなかったものと思う。山頂へは達しなかったものの素晴らしい霧氷のブナ林滑降を堪能したので充分満足して宿に戻る。
 2日目の夕食は江居さんによるポトフと今日買い出した「一ノ蔵」で心身共に暖まり、ノートパソコンで昨年の山行のスライドショーなどしながら最後の晩を楽しんだ。

(鳴子温泉ベース山スキー・安達太良山に続く)


コースタイム
1/11 除雪終了点(9:00)〜尾根取付地点(11:25)〜稜線(13:00)〜除雪終了点(?)


地形図
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