乗鞍岳周辺 高原川・沢上谷


2006年9月2日  メンバー:森田(CL),新井(SL),斎藤,早田,田中(美),徳山


 今回は御嶽山の王滝川・鈴ヶ沢東股をメインに、最近ナメで有名になった奥飛騨の高原川・沢上谷を組み合わせて土日で一度に登って来ようという少々欲張りな(?)企画です。

9/1 23:00JR府中本町駅集合。中央道に入り、石川PAで新井車と合流する。当初、2日に鈴ヶ沢遡行を予定していたが、土日とも天気がよさそうなので2日に沢上谷、3日に鈴ヶ沢という具合に変更することにした。その方が移動等の行程が楽になるだろう。よって今日は長野道に入り松本ICで下りて阿房トンネルを抜けて沢上谷の遡行開始地点まで行き宴会後仮眠した。ここは駐車・テントスペース共に申し分なく、素晴らしい所である。

9/2 翌朝はまず車を遡行終了点に1台回送してから遡行を開始する。入渓してすぐ左からナメ滝で合わさる支流に入り、五朗七滝を見て来る事にする。出合いのナメ滝を越えるとナメの渓相になる。10m滝を右の窪状から登るとやや傾斜のある平ナメとなり、その上に五郎七滝が現れる。大変美しいのだが水量が少なく1条の細い流れ以外は濡れたナメといったところか。ここからの帰りは登ってきた傾斜のあるナメを下るのだが、すぐ下が滝なので慎重に。念のためロープを出す。
 本流に戻り先へ進むが、どうも思ったよりもナメ床が少なく殆どゴーロ歩きのような印象を受ける。正直なところ、遡行図を見ると奥森吉の沢のように最初からナメ一色の渓相を勝手に思い描いていたので、何だかちょっとイメージが違うような気がする。もちろん、先入観なく普通に考えれば時折きれいな滑床が現れ、決して悪い感じではないのだが・・・。
 結局そのような感じのところをなんとなく歩いていくと突然蓑谷大滝30mとなる。この滝は実に素晴らしく、ハッとするほど美しい。水流がナメ滝の表面をベールのようにスローモーションで落ちてくる様は何とも言えず見事である。滝下で滝を眺めながら充分休憩した後に左岸を巻き始める。しばらくどんどん登っていくと左手の岩壁に杣道のようなものが現れる。岩をくり貫いて作ったような道で、下ノ廊下の東電歩道の様でもある(行った事はないが・・・)。この道はその先ずっと続いていて、そのまま辿っていくと左に小沢が平行するようになり上流に向かって続いているようだ。どこで下降しようか思案したが結局その小沢を下降したところロープも使わずに沢床へ降りる事が出来てどうやら正解であったようだ。
 沢に戻るとそこは大滝の下流とは一変し、「舗装道路のような」平ナメがずっと続くようになる。そう、これが最初に思っていた沢上谷のイメージである!。全く素晴らしいナメが延々と続く。しばらく進むと左から5mナメ滝、右から15mナメ滝が懸かる両門の滝となっていてこれがまた素晴らしい光景である。本流である右に進むが、フリクションを頼りに登っているとなぜか上から水が降ってくる(誰の仕業か?)。ここは残置ロープもあるので問題はない。その上も素晴らしい平ナメが続き、何ともいい気分で歩いていると目の前に橋が現れ遡行終了を知る。終了点の雰囲気が何とものどかでいい。早速私と新井さんで車を回収に向かう。車を回収しに行っている間に、他の方々はさらに上流を偵察していたようだ。しばらくはナメが続いていたとの事であった。
 さてここから御嶽山へ移動である。まだ昼前なのでのんびりドライブ気分である。途中、道の駅「ひだ朝日村」でよもぎうどんの昼食を食べ、斎藤さんが「ビール代わりに」とスイカを買い込む。王滝村でビール等の最後の買出しをして鈴ヶ沢林道のゲートへ。テントの設営を任せて私と新井さんは再び車を明日の遡行終了点である田の原へデポしに行く。戻ってくると既に諸々の準備は整っており、夕食を作りながら乾杯となる。焚火こそ出来なかったが楽しい夜となった。(明日に続く)


コースタイム
9/2 駐車地点(10:30)―五郎七滝の支流(9:27〜9:57)―蓑谷大滝(10:25)―遡行終了点(11:30)


遡行図
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