銀座山の会 山スキー50ルート  No.24
谷川連峰 平標山〜ユウガイヒト沢 山スキー

2010年3月20日  メンバー:森田L,石島,斎藤

3/19 いつものようにJR高円寺駅経由で練馬ICから関越道に乗り、途中石島さんを拾い関越道に戻ってさらに北上する。越後湯沢ICで下りて国道17号を平標登山口へ向かうが、登山口駐車場はトイレがないので少し戻って二居Pでテントを張って小宴会の後仮眠とする。

3/20 今日は素晴らしい天気で明ける。早速テントを撤収して平標登山口へ移動。別荘地を車で除雪終了点まで入り、2人と荷物を下ろして単身登山口の駐車場に車を置きに行く。再び歩いて除雪終了点まで戻り準備をして出発。
 今日は天気が良い所為か登山者も多い。殆ど山スキーだが、つぼ足の登山者も若干見かける。夏道の登山道でもある林道をしばらく歩き、途中からヤカイ沢沿いに入る。トレースがたくさんありそれを追って行く。途中までは正面にヤカイ沢源頭と平標山を見ながらヤカイ沢左岸を進み、やがて右から入る支沢沿いに登って行くと稜線へと続く尾根に出る。
 ここからは苗場山などの素晴らしい展望のなか、気持ちのいい登高が続く。灌木に邪魔される事もなく稜線まで尾根通しで楽に登ることができた。稜線に出ると正面に仙ノ倉山の姿が飛び込んでくる。あとはなだらかな稜線を平標山まで僅かである。
 10:45山頂到着。無風快晴ですばらしい展望である。数組のパーティーがくつろいでいる。仙ノ倉山に向かっているパーティーも多い。のんびりとくつろいでいると2名パーティーが西ゼンの源頭を北に向かってトラバースしていく。もしかしたら我々と同じルートかもしれない。
 時間があるので十分に休憩した後、いよいよ滑降に移る。私も全く初めてのルートなので楽しみである。まず稜線を松手山方面に少し滑ってから先ほどの2名パーティーのトレースを追って西ゼンの源頭を大トラバース。このトラバースは実に気持ちがいい。西ゼン源頭の大斜面と仙ノ倉山を横に見ながら谷川連峰とは思えないほど素晴らしいスケール感のなかを滑っていく。振り返るとその雄大さに全く酔いしれてしまう。
 平標新道のある尾根を越えてさらに進むと今度は平標沢源頭の大斜面が目に飛び込んでくる。こちらも実に素晴らしい。標高を落とさないようにとことんトラバースを続けて平標沢左岸の尾根に到着。この辺りから見る谷川連峰は、距離感、角度共に谷川連峰を最も美しく見られる場所のように思える。この景色・雰囲気だけでもここにきた価値が充分にありそうである。
 さていよいよ尾根の滑降となるが、雪が若干腐りかけていてわずかに引っかかりを感じるが傾斜が緩いので快適に滑っていく。正面に日白山の連なりを見ながらしばらく下っていくと細い尾根が左右に分かれて正面に真っすぐ滑っていくとユウガイヒト沢に自然に入っていく。
 最初はやや斜度が急だが樹林は薄くとてもいい斜面である。しかしながらいざ1ターンしてみると自分の崩した雪がバームクーヘンのように転がり出し、ものすごく巨大化して落ちていくのが見える。なるほどこういう雪質かと気合いを入れ直して滑っていく。底に固い斜面があり、腐り方も一定しているので慣れれば楽しく滑ることができる。ふかふかのパウダーだったらなどとも思うがこれはこれで春の雪ということで楽しいものだ。なんといっても素晴らしい天気なのだから腐るのも仕方がない。雪で氷小豆や練乳がけをしたくなるほどもう春なのである。一気に滑るのがもったいないので傾斜が落ちる手前で小休止。
 傾斜が緩くなるとやや木が込んでくるが、適当に空いている沢筋を選んで滑っていけば問題はない。どんどん滑っていくと堰堤があり、その右岸が林道となっていてあとは林道沿いに下る。松手山への登山口の看板を過ぎ、所々推進滑降を交えて進み地王堂川を橋で渡ると日白山からの林道に合流。あとは除雪終了点の少し下までスキーで滑り滑降は終了。途中ふきのとうを拾いながらのんびり歩いて二居のバス停へ向かう。
 バス停からは滑ってきたユウガイヒト沢が見渡せ「あそこからきたんだなー」と感慨ひとしおである。30分程バスを待つが、この時間が何とも長閑でいい。バスで平標登山口へ行き車を回収して「宿場の湯」にて入浴、越後湯沢駅前でいつものそば屋でせいろを賞味して帰途につく。3連休初日というのになぜか渋滞がひどく、帰宅は少々遅くなってしまった。

コースタイム
3/20 平標登山口(7:30)〜平標山(10:45)〜ユウガイヒト沢上(11:50)〜二居(13:30)

地形図


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