安達太良 杉田川

2011年7月16日〜17日  メンバー:澤田石CL,森田SL,桑原,斎藤,早田

 

 東日本大震災での福島原発事故で大変な被害を受けてしまった福島にある安達太良、吾妻の沢に、現状把握と復興を願って放射線測定器を持って行って参りました。

7/16 7:30JR秋葉原駅集合。首都高を経て東北道に入り北上。途中、那須高原SAから放射線量を測りながら行く。郡山ICで渋滞の為東北道を下りて一般道を走り、途中コンビニで買出しをして杉田川の入渓点へ向かう。
 車道の終点にある広い駐車場に車を停めて遠藤ヶ滝への遊歩道を歩き出す。遊歩道が橋を渡るところで沢に入るとすぐに二俣となり、本流を僅かに進むと幕営適地があり早速幕営準備となる。薪を集めてたきびの準備をするが、暫くは暑くてたきびをつける気にならず着火せずに宴会状態となる。夕食の準備に取り掛かる時間になってようやくたきびに着火。澤田石さん食当のカレーで宴たけなわに。暗くなると蛍が舞い始め、何とも夢のような雰囲気の中でたきび横で就寝。

7/17 翌朝はラーメンの朝食をとり5:30出発。遠藤ヶ滝までは遊歩道を歩く予定だったが、幕営地から直接道に出ようとしたところどうも判らなくなり少し沢沿いに歩く。遊歩道が再度沢を渡ったところで道を発見し、あとは道を辿り遠藤ヶ滝へ。道はさらに上まで続いていて滝の上で遊歩道が沢を横切る橋のところから入渓する。私はどうも調子が悪く(いつものことだが・・)斎藤さんに胃薬をいただき何とか復活を試みる。
 入渓してすぐにナメの渓相となりなかなかいい感じのスタートである。入渓してから20分程歩くと最初の見せ場である長さ60mの大ナメとなる。ここは傾斜が緩い長いナメ滝で、まだ朝早いのでようやく朝日の木漏れ日がさしはじめたところで何ともいい感じである。右に緩く弧を描いていて、澤田石さんが左岸から登るが他は右岸のナメの側壁を行く。右岸は上部でやや急になり最後は左の樹林に逃げるが、斎藤さんだけはそのまま側壁をトラバースして見事突破する。
 大ナメを越えると左に支流を分け、その上は滝が連続するようになる。5m滝を左から越え、次の7m滝は釜をへつり左を登る。2m滝、5m滝と続き左から枝沢が入り、次の7m滝は左壁の上部になぜか鉄の梯子がある(いったい何の為にあったのだろう・・・)。早田さんがロープを伸ばすが、梯子は固定されていた上2箇所の片方のボルトが取れていてぶらぶらしていたがそれを利用して簡単に登る。
 次の2条8m滝は水流が2条、または3条に幅広く流れ落ちなかなか美しい。少し手前から右側壁を登り落ち口に向かってトラバース。更に進むと3m滝を右から越え、4mトイ状、2mナメ滝の上で左から滝で支沢が入り、きれいな2mナメ滝とすべて釜を持つ小滝が続き、その先もナメ滝がしばらく連続している。途中ジェットバスのような釜などもあり美しく実に楽しめる。落ち口が広く、漏斗のような6mトイ状滝は澤田石さんが左側壁をへつって登るが、早田さんのみ右をトラバース。それを過ぎるとナメ滝の連続は終わり、僅かでナメのきれいな二俣となり小休止。
 この先は滝もなくなり平凡となるという事なので、最後の滝である8m滝を眺めてから少し戻って登山道に早く上がる事が出来そうな右から入る支流を登る。4m滝が一つあるだけでどんどん登っていくと、本流をつめると見逃してしまうと書かれている廃道の筈の道が幅広くはっきりと現れた。あとは問題なくその立派な道を辿り仙女平に出て登山道を下り、950m付近から右の沢を下降し幕営地点に戻るが、この沢は下降の為にあるような沢で大変楽に下る事が出来た。
 下山後、テントを撤収し安達太良温泉にて入浴後、岳温泉の「成駒」にて昼食をとり、国道115号線を福島市内まで行き福島産の桃や野菜などの食材を買い出しした後、今宵の宿、横向温泉・中の湯に向かう。明るいうちから入口前の草の上の日陰で宴会に突入・・・

(吾妻連峰・姥滝沢に続く)

コースタイム
7/17 幕営地点(5:30)〜大ナメ(6:30)〜二俣(8:10)〜登山道(9:00)〜幕営地点(11:00)


遡行図
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