今年の成人の日3連休は、2年前にどこのピークも登る事ができなかった鳴子温泉周辺の山を今度こそと再訪しました。
1/7 澤田石さん宅、佐治さん宅経由で22:00新宿駅西口地下ロータリーで集合、首都高中央環状線を経て東北道に入り北上するが、諸事情で安達太良SAで早々に仮眠。明日の安井さんとの合流が少々気になるがまあ早起きすれば大丈夫でしょうとゆっくりと宴会しての仮眠となる。
1/8 やはり少々出発は遅くなり、古川ICを出る前に待ち合わせの時間となってしまった。少々遅れて「あ・ら・伊達な道の駅」にて山形から参加の安井さんと無事合流(お待たせして申し訳ありません・・)。
今日は3連休中最も天気が良さそうなので、何としても一つはピークを踏みたいと行程の短めな軍沢岳を目指す。ここは国道108号線から直接取付くという変わったアプローチである。仙秋鬼首トンネルを過ぎ、取付地点を確認しながら少し通り過ぎた駐車場に車を停めて出発。
まず国道脇の金網柵を乗り越えなければならず、これが本山行の核心であると確信し?満を持してアブミを持参してきたのだが、実際は充分な積雪量で跨いで金網は越えられてしまった。やや拍子抜け・・・。
あとはただひたすら尾根沿いに登るのみ。少し進むと枝分かれした巨大なネズコがある。いい感じの尾根を左にマダゴ沢を挟んで虎毛山塊の山々を見ながらどんどん登っていくと次第に尾根が痩せてきて波打ち出し、おまけにまだ雪が落ち着いていない為か底が空洞になっているところもある。かなり登高技術を駆使しなければならなくなったので途中から尾根の左側に逃げて登り、再び尾根に戻ると今度は右側の斜面を登って行く。
痩せ尾根が終わると適度な傾斜のある広いブナの尾根を快適に登るようになる。やがて傾斜がゆるみ、右前方に軍沢岳のピークが見えてくると稜線は近い。稜線に出ると、あとは右折して僅かな登りで軍沢岳山頂に到着。
広く平らな山頂で、雲が多く遠望はあまりきかないがすぐ西側には神室山塊の小又山、天狗森、神室山が真っ白な姿を見せている。残念ながら他の山々は見る事が出来なかったが、初日からピークに立てた事に大満足してしばし休憩した後滑降に移る。
最初は緩斜面で登りのトレースを使いながら滑って行くが、尾根に入ると波打った雪庇の脇を快適に滑って行く。雪庇は張り出しがなく安全かと思っていたのだが、調子に乗って滑っていると突然目の前の雪庇が地割れのような勢いで崩壊し谷側にまさに飛んで行ってしまった。こんなに大きな雪庇の崩落を目と鼻の先で見たのは初めてである。
見事なブナの疎林の急斜面に入るとややギャップがあるものの実に快適に新雪滑降が楽しめる。問題の痩せ尾根はやはり登り同様、右に左にルートを探しながら滑って行くが、それはそれでややアドベンチャースキーになるが変化に富んで楽しいものである。もう少し雪が落ち着いた時期ならば快適に滑る事も出来るかも知れない。痩せ尾根を抜け、巨大ネズコの前で記念写真を撮るともう取付きの柵はすぐそこである。
下山後、ややアクシデントがあったものの最終的には無事に今回の宿、東鳴子温泉「まるみや旅館」に集合。いいお湯につかり、初日からフルに行動し登頂できた満足感で、おでんをつつきながらの楽しい宴会となった。
(鳴子温泉ベース山スキー・禿連峰 小柴山に続く)
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