南会津 二岐山(女岳)山スキー
  〜那須湯本温泉ベース山スキー〜


2010年2月13日  メンバー:森田L,斎藤,徳山

 

 会津南端の二岐山と、昨年敗退した那須のスダレ山を、那須湯元温泉の自炊宿をベースに滑ろうと計画してみました。

2/12 22:00にJR平井駅に集合。平井大橋ICから首都高中央環状線に乗りそのまま東北道を順調に北上。白河ICで下りて羽鳥湖畔の道の駅「羽鳥湖高原」にてテントを張って小宴会後に仮眠となる。

2/13 晴れてはいないが天気はそれ程悪くなく充分行動可能なので予定通り二岐山へ向かう。国道118号線から二岐温泉へ行く道に入り、二岐温泉手前で風力発電所へ続く林道に入る。ここは施設の保守のためか完全に除雪されている。本来は左から入る林道から歩き出す筈だったのだが、どうも林道らしきものは見当たらず、そのまま走って行くと終点の風力発電施設まで行ってしまった。間近に見る風力発電の風車はとても巨大で一見の価値はある(?)。
 引き返してアプローチの林道を探しながら進むと、途中に二岐山登山口という看板を発見。よく見ると鳥居の先に登山道沿いに新しい赤テープが続いている。これならば天候が悪化しても迷う事もないし確実に二岐山山頂へ行く事が出来るだろうと判断し、ちょうど路肩に駐車余地があるので急遽ここから登る事に決定。車を停めて歩き出す。
 しばらくは傾斜も程ほどのいい斜面が続くが、登るに従って次第に傾斜が増してくる。登山道のマーキングは急な斜面を一直線に上に向かって続いている。赤テープやペンキマークが非常に多くついているのでルートは間違える事はなさそうだが、新雪の下に硬い雪の層があり、トラバースするとその層で滑ってしまい登りにくい事甚だしい。細かくキックターンしながらだましだまし半ば強引に登って行くが、時折自分ごと小さな表層雪崩となって滑り落ちて後戻りしてしまい大変効率が悪い。
 途中から斎藤さんと徳山さんはつぼ足に切り変えて登ってくるが、下に固い層があるのでそれほど潜ることもなく順調に登ってきているようだ。何とか急な斜面を登りきると雪庇のある痩せた緩い尾根がしばらく続く。展望は全くないのだが霧氷で真っ白な樹林の中を登って行くのは大変気分がいい。
 山頂直下はまた急な斜面となり、とてもシールで登る事が出来る気がしないので最後は板を脱いで登り山頂の一角に飛び出す。広い樹林の中の山頂は全ての木々が白い霧氷で覆われていて何とも言えない雰囲気である。飛び出した場所に板をデポして一番高そうなところまで散策する。
 山頂標識らしきものは見当たらなかったが、一番高いと思われる地点からデポ地点に戻る途中で山頂を示すのか記念植樹の看板を発見する(この看板が後にここが女岳であった事の決め手となる)。雲に覆われて周囲の展望はまるでないが風が殆どないので寒さを感じない長閑な山頂であった。
 さていよいよ滑降だが、出だしは「本当にここ下るの?」との斎藤さんの心配をよそに、徳山さんが先頭で滑り出す。最初は雪庇状の脇の急で狭い部分を横滑りで下り、続く急で狭い尾根を快適に高度を下げて行く。
 一旦緩やかになるがまたすぐに急斜面の連続となり、まさに樹林の急斜面滑降を思う存分満喫する事が出来た。雪質は下に固い層があるので底なしの深雪とはいかなかったが、フォールラインに向かって滑ると自分が作った表層雪崩と共に滑り落ちていく感覚が何ともたまらないものである。傾斜が緩むとまたこれも快適の一言で、下るにつれてやや樹林が込んでくるが全く気にならず登山口の鳥居に戻ってきた。

 下山後那須へ移動するが、国道118号線から121号線に出てる付近で小野岳が真っ白な姿で美しい。途中のスーパーで地酒などを買いだし、2年前に完成した甲子トンネル経由で今宵の宿、那須湯本「雲海閣」へ向かう。古い旅館だが、いかにも湯治向きのお風呂は白濁した硫黄泉でのんびりとくつろげる。斎藤さん食当のポトフとパスタを食べながら、ちょうど今日からバンクーバーオリンピックが始まるという事で、開会式を見ながらの楽しい晩となった。

(那須連峰・スダレ山 山スキーに続く)

コースタイム
2/13 二岐山登山口(8:35)〜二岐山・女岳(11:20)〜二岐山登山口(12:25)


地形図
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