小金沢連嶺 笹子川・滝子沢


2008年9月13日  メンバー:斎藤L、森田、新井、畔上、石島、幸


 今年の敬老の日3連休は諸事情で3日間は出ることが出来なかったのですが、都合がつく1日だけ小金沢連嶺の滝子沢に行って来ました。

9/12 22:00JR三鷹駅集合。調布ICから中央道に乗り大月ICで下りて笹子駅にて石島車と合流。滝子沢への林道へ入るが、結構道が悪く、入渓点まで行かずに適当な所があったのでテントを張って仮眠とする。

 9/13 下山ルートを寂しょう尾根にするか道証地蔵へ下山するか考えたが、結局道証地蔵へ下山ということで車を下山口に1台回送する。林道を20分ほど歩くと入渓点の権現橋に到着。橋から滝子沢の下流を見下ろすと堰堤が幾重にも続いているのが見える。こんな所を歩く気には全くならないので下から遡行しないで正解である。
 2つほど堰堤を巻き荒れ気味のゴーロを歩いていくと最初の4m滝となる。水流左を登ってみたが、途中ホールドの岩が剥がれ、危うく落っこちそうになった。そんなわけで他のメンバーは右から巻く。さらにゴーロが続く中を進むと、2つ目の4m滝となる。ここは水流の右側を一部飛沫を浴びながら登るがちょっとバランス感覚が必要か。斎藤さんと新井さんは濡れながらどんどん登ってくるが他のメンバーには補助ロープを出す。またゴーロを進むが、やがてナメや小滝が出てくるようになるとまもなく二俣に到着。
 右に入るとすぐに大きな滝がある。階段状ナメ滝とでも表現出来そうなこの滝は今までのゴーロのイメージとは打って変わって明るく、水流右から取り付き途中で左に移って快適に登っていく。その先もナメ状の滝が続いて、渓相の変化に驚かされる。次の2段7m滝は右から登る。滝をどこで区切るべきかよく分からない状態となるが、30mナメ滝は何段かに分かれている感じでバンド沿いにジグザグに登っていく。続く2段10mナメ滝はなかなか綺麗な滝で、水流左側を登る。
右から支流が入り、いよいよ核心の20mナメ滝となる。中央にクラックがありそこを登るのだが、傾斜が緩いのでクラック登りというよりもフリクション登攀となる。新井さんがロープをのばしフィックス、後続はタイブロックであとに続く。そのあとに出てくる7m滝は水流の右に残置支点もあり、ずぶ濡れになる気ならば登れそうであったが左からあっさり巻く。続く3m、4mと右から越えると滝らしい滝はなくなり、さらに進むと最後の三俣となる。
 三俣(四俣?)は、右の沢が水流もあり歩きやすそうな感じに見えるのだが、ここはリーダー判断で中央にルートをとる。案の定、あまり歩きやすくはなく、不安定な石が乗っかっていたCS滝は危ないので左に上がり巻くこととする。ここでこのまま樹林の中を登ってしまうか沢に戻るか考えたが、この先は何とかなりそうだったので沢に戻りそのまま忠実につめていくと全く苦労なく登山道に出る事が出来た。このときは当然ながら初狩から滝子山への登山道に出たものと思っていた・・・。
 靴を履き替えて休憩しているとたまたま新宿で居酒屋を営まれておられた旧知のY氏とばったりお会いする。ところが話をするうちにここは寂しょう尾根の道であることが分かり、ガイドに載っていたルートとはかなり違うところに出たことを知る。
 さて、いざ我々が思っていたのと反対方向に登っていくと、ほんのわずかな登りですぐに滝子山山頂に着いてしまった。ということは本当に山頂のすぐ近くにつめ上げていたことになり、とてもいいルート取りだったと言えるだろう(?)。下山は鎮西ヶ池経由で道証地蔵への登山道を下る。途中、切り開きの中を道が続いている所があり、紫色の花(何かは不明)や蝶(アサギマダラ)が綺麗で印象的であった。途中から私と石島さん、幸さんが先行し、下山後車を回収に向かう。
 下山後は真木温泉にて入浴し、大月ICから中央道に乗り帰途につく。途中、談合坂SAで食事をとりのんびり帰ったが、三連休初日だけあって渋滞も全くなく順調に帰宅できた。


 滝子沢は、下部はゴーロが続き単調ですが、二俣から先は一転し傾斜が増してどんどん高度を上げ、なかなか楽しい遡行が出来る沢でした。今回は途中の林道にある権現橋から入渓しましたが、それより下はびっくりする程堰堤だらけだったのでここからの入渓で良かったとつくづく思いました。また、最後のつめは今回のルートが山頂近くにそのままつめ上がれるので、なかなかいいルートだった様な気がしています。


コースタイム
9/6 林道駐車地点(7:10)―権現橋(7:30)―二俣(8:42)―登山道(11:03)―山頂(11:40)―登山口(?)

遡行図
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