乗鞍岳山スキー


2008年12月20日  メンバー:森田L、今井(涼)、佐治


 今シーズンの初滑りは、アイゼントレーニングも兼ねて久しぶりに乗鞍岳に行ってきました。スキー場は雪不足が深刻な様ですが、はたしてどうなることやら・・・。

12/19 22:00にJR三鷹駅集合。中央道を松本ICで下り国道158号を上高地方面に進み乗鞍高原スキー場へ向かう。雪が周りに全くなく、これで本当に滑ることができるのか心配になってしまうがさすがにスキー場には雪があり無料休憩所で仮眠とする。以前来た時と同じく部屋もこたつを貸し切り状態!。こんなすばらしい休憩所は他には絶対にないと断言できる!!。

12/20 朝目覚めるとすばらしい天気。リフトも一番上まで動いている様だが明るくなってみるとゲレンデ以外の周りの山には殆ど雪がない状態である。リフト終点で降りると先行パーティーが既に最初の急斜面を登っている。さすがにここまでくると雪はあり、途切れることはないが例年にないほどブッシュが多い。それでも登るのに苦労するほどではなく急斜面をひと登りすると切り開きの中を快適に登ることができるようになる。天気は相変わらず快晴であるが、登るにしたがい風が強くなってくる。遠く乗鞍の稜線では雪煙があがっているのが見えるので、稜線上は強風が吹いているのでしょう。
 位ヶ原へ上がる急斜面もブッシュが多いが左寄りに登ると問題なく登ることができた。11:15急斜面を登り切り位ヶ原へ上がるが、はさすがに強風で森林限界手前で一度小休止。風は強いが乗鞍岳の展望はすばらしい。あとは時折強風で停止しながらも肩ノ小屋まではただ歩くだけである。途中肩ノ小屋から滑ってくるパーティーもいたが、山頂は行かなかったのだろうか?。
 歩くだけとは言ってもなんだかんだで結構時間がかかり、12:40頃肩ノ小屋に到着。小屋の陰でアイゼンに履き替えて頂上に向かう。気温はそんなに低いとは思わなかったが、私は既に手の指の感覚がなくなってしまっている。とにかく風が強く、佐治さんを先頭に耐風姿勢をとりながら風が弱まっては先に進む様な場面を繰り返しながら徐々に進んでいく。とは言っても天気も良く、ちょうどいい歩行訓練といった感じか。涼子さんが吹き飛ばされないかと心配したが(?)全く不安なく確かな足取りで歩いている。それどころか風がやむちょっとした合間にカメラを出す余裕さえ見せている。(私は情けない事に手の指が死んでいて撮影不可能・・・)
 13:50に剣ヶ峰山頂へ到着。今年登った唯一の3000m峰!。周りの展望は誠に素晴らしく、日本中の山が全て見渡せているのではないかと思うほど。御嶽山の継子岳の斜面がよく見える。槍穂高はちょっと雪が少ない印象か。今シーズン初の雪の山岳展望を充分満喫できた。下りは雪が柔らかく何の不安もなくすたすたと歩ける状態であっという間に肩ノ小屋まで戻ってくる。
 いよいよシールを外して滑降となるが、本来がりがりの緩斜面が雪がたまっている小さな沢筋を拾って滑ると意外にパウダーで快適である。シュカブラも大きくなく概してこの時期は快適に滑ることができる場合が多い。樹林帯に戻るあたりは雪が少ないせいかちょっといつもと違った感じでルートを見ながら下り口を探る。
 急斜面はやはり滑るには若干ブッシュが多いが困るほどではない。ここで涼子さんがストック紛失!というハプニングがあったがすぐに見つかりほっとする。あとは切り開きをまるでゲレンデのように快適に滑り、最後の急斜面をブッシュの少ない左寄りに滑り降りるとゲレンデトップに到着。あとはゲレンデを流して滑降終了。時計は既に16:00を回っていた。
 下山後、乗鞍温泉の「湯けむり館」にて入浴、その近くの店で夕食としたが、頼んだソースカツ丼が大層なボリュームで大変満足して帰途につく。


 乗鞍岳の山頂に立つのは久しぶりでしたが、たまにはこのようなアイゼン歩行でしっかり山頂に立ってくるのもいいものですね。シーズンはじめのアイゼントレーニングには最適な所だと思います。今回は雪がとても少なくちょっと心配しましたが、そこはさすがに3000m峰、滑れない心配など全くなく、この時期にしては充分快適な初滑りとなりました。


コースタイム
12/20 乗鞍高原温泉スキー場(9:20)―肩ノ小屋(11:45〜12:30)―剣ケ峰(13:45)―剣ケ峰(13:45)―乗鞍高原温泉スキー場(?)

地形図
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