栗駒周辺山スキー


2008年1月12日〜14日  メンバー:森田CL,今井(敏)SL,石島,桑原,斎藤,佐治,嶋


 

 今年の成人の日3連休は、栗駒山で快適なコテージで過ごす計画を立てましたが、毎度の事ですが天気が心配です。

1/11 いつものように佐治さん宅に寄ってから都内の駅で桑原さん、斎藤さんを拾い、今井車との合流予定の上河内SAへ。無事合流後、明日の予定について協議するが、天候が全くよくなさそうだったので初日は栗駒山へは入らず、オニコウベスキー場付近で禿岳にでも寄っていこうということにして早々に国見SAで仮眠と決定。いざ国見SAに到着すると小雨が降り始めてしまった・・・。テントを張り、「どうせ明日は駄目だから・・・」的な宴会の後、起床時間も決めずに仮眠。

1/12 何となく目覚めてSAで朝食をとりゆっくりと出発。古川ICで東北道を下りてオニコウベスキー場に着くと降雪も少なく、意外にも充分に行動可能な天気である。とりあえず花立峠経由で禿岳へ向かうことにする。
 除雪終了地点に駐車して出発準備していると警察官から職務質問(?)。気を付けて行って来て下さいとのことでした。まずは車道沿いに歩き出す。今シーズン、ダイナフィットのTLTを新たに購入した佐治さんが先頭で飛ばしていく。ゲートを越え、最初の九十九折りをショートカットするが、すぐに車道が出てきたのでそれを進むが実は間違えで、県道ではない林道だったようだ(地形図では点線の道?エアリアマップには車道として書かれている)。再びショートカットして最後は灌木の急斜面を強引に登って県道に戻る。
 あとは道伝いにどんどん歩く。浅いラッセルだが、雪が軽いのでさして苦にはならない。なんと禿岳の山頂も見え始めてきた。風もなく薄い雲の向こうに太陽も見えるなかなかの山スキー日和となってしまった。花立峠手前のカーブは峠へは向かわずに禿岳への尾根に直接取り付く。気温が低くなったのか、新雪へのシールの効きが悪く結構滑る。
 ひと登りで尾根の上の830m地点に出るが時計は既に14時を指していて本日はここまで。この尾根はブナ林が続きいい感じなのだが仕方がない。こんな事なら早起きして朝早くから登り始めていれば頂上までも可能だったか??。
 下りは短いが快適な粉雪!。あっという間に県道に出るが、そこからも登りのトレースにのってどんどん滑る。いろいろな人と抜きつ抜かれつしながらまたもあっという間に駐車地点であった。
 下山後、今回のベースとなるハイルザーム栗駒へ向かう。非常に快適なコテージで、本館にある温泉に入るときに外を歩かなければならず、吹雪で遭難しそうになるのが唯一の難点?だが、素晴らしいベースであった。おでんと日本酒で何とも気分の良い晩となった。

1/13 うどんの朝食を食べてコテージでシールまで貼って準備万端整え出発する。
 いこいの村に着いて我々が出発する直前に6名ほどの別パーティーが先行して登っていった。最初は車道沿いに進むが、カーブにさしかかった辺りで先行パーティーのトレースを離れて適当に車道を横切りながら登っていく。樹林の中は風も感じず気持ちよく登っていけるのだが、積雪量はやはりまだ十分ではなくブナの幼木が埋まりきっていないのが少々残念である。
 3回目くらいに車道を横切る辺りで桑原さんのシールが紛失して遅れている事を知り、パーティーは今井さんにお任せして単身下っていき桑原さんと合流。既にシールは発見されたようだが接着力は全く失われている様子である。と思ってみているとなにやらザックから秘密兵器。コールテックスのシール用両面テープである。最初、板に6枚ほど等間隔に貼り付け、剥離シートを剥がそうとしたら両面テープごと剥がれてしまってうまくいかない。「そうか、最初にシールの方に貼るのか」と納得し実行するとうまくいった。歩行にも全く問題なさそうである。
 風が非常に強くなる中、トレースを追ってイワカガミ平の避難小屋に到着。小屋の中は先ほどの先行パーティーと単独行の方と我々でほぼ満員状態。風がないだけで天国のようである。しばし行動食と貴重な?テルモスの熱い紅茶で憩う。
 吹雪は一向におさまる気配を見せないので今日はここまでとして滑降に移るがとにかくすごい風である。視界もままならぬ、最初は車道沿いに少し下りてから登りのトレースを頼りに樹林の中に入る。すると途端に風もおさまり一安心。あとは快適そうな斜面を捜して下るだけである。
 登りで気になった幼木が出ていない斜面を選びながら新雪滑降を存分に楽しむ。雪質も抜群で実に素晴らしい!。と感激しながらどんどん下っていくと左前方に顕著な沢が・・・。どうやら左に寄りすぎたようで右にトラバースするが時既に遅く、板を脱いで少々登り返すことになる(皆さんすみません・・・)。ところが一歩登ってから降り立った所がいこいの村ではなく新湯であった(またしても皆さんすみません・・・)。ちょうど日が射してきたのでしばし休憩。ここでシールを貼っていこいの村に戻るパーティーとそのまま林道沿いに下り宿に戻るパーティーに別れる。いこいの村はすぐそこに見えているので早速歩き出すが10mも歩かないうちに今井さんのシールが片方紛失!。付け忘れたのではないか?とザックの中まで捜したが見つからず、トレースをストックでつつきまくって斎藤さんが発見。気を取り直して登り始めるがトラバース気味に登っていくとすぐにまた今井さんの反対側のシールが紛失!!。またも斎藤さんが発見し事なきを得た。無事いこいの村に到着し車を回収して宿に戻ろうとするが、地吹雪で前が全く見えない。こういう時はスノーシェードが何ともありがたい・・・。
 宿に戻ってからは時間がたっぷりあるので温泉に入りのんびりと夕食の準備。今夜のメニューのボルシチをじっくり煮込む。ワイン片手に桑原さんからトランプも出て楽しい夜となった。

1/14 天気は若干回復傾向であったが、相変わらず栗駒山は雲の中で、今日は山へは行かずビーコントレーニングをしようということになる。コテージ前で埋没・ゾンデ・ビーコン等の訓練を一通りしてから温泉に浸かり帰途についた。
 三連休最終日であるが正月休み直後のせいか渋滞も全くなく、すこぶる順調に帰宅することが出来た。


 事前の天気予報がかなり悪かったのでどうなるか心配しましたが、何とか2日間行動できて新雪滑降を楽しむことが出来ました。特に初日は最悪の予報でしたが充分行動可能だったことはうれしい誤算で(というよりは3日間で最もいい天気?)、今まで山スキーでは行ったことがなかった禿岳に寄ることが出来たのは収穫でした(登頂は出来ませんでしたが)。しかし、今回は快適な宿でのんびり過ごしたことが最大の収穫でしょうか・・・。厳冬期は無理せず楽しみたいものですね。


コースタイム
1/12 除雪終了地点(11:10)―830mピーク(14:00)―除雪終了地点(14:30)
1/13 いこいの村(?)―イワカガミ平(10:10)―いこいの村(?)

地形図1(1/12)
地形図2(1/13)
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