奥多摩 南秋川・熊倉沢右俣右沢
2008年4月20日 メンバー:森田L、岩崎、斎藤
昨年に引き続き、今年も花見がてら4月に近郊の五日市周辺へ沢登りに行ってきました。
4/20 8:00JR三鷹駅に集合し、五日市方面に向かう。街道沿いのハナミズキが満開の中、武蔵五日市駅を過ぎ矢沢林道へ入る。熊倉林道分岐で林道の様子を見てくるが、昨年秋に来た時と同様路肩が崩壊していて奥まで入る事はできなそうだった。
大した距離ではないので車を置いて歩き出そうとしていたところ、漁協関係者?の方々が来て同じ林道に入るらしくどうしようか思案していた。我々が準備をして林道を歩き始めると車で追い抜いて行ったがすぐに通行止めとなっていた。20分ほどで林道終点に到着。左に熊倉沢右俣を見送り左俣に入る。
しばらくは薮っぽいところもあり仕事道を歩いたりしたが、左沢との分岐を過ぎると3段18m陸軍滝(何でこんな名前なのか?)となる。左側のルンゼを登れそうな気もするが上部が見えないので左から巻くが、落ち口に出るところで仕事道と合流する。
この滝を越えるとトヤド沢が右から入り、さらに進むと5mCS滝。ここは水流すぐ左にハーケンが打ってあってA0で越える様だがどう見ても水流をまともにかぶりそうなので左からあっさりと巻いてしまう。
次の10m滝は傾斜が緩く簡単に越える。その次の10mは落ち口付近がやや急だが水流左側を問題なく登る。これで滝は終わりのようだが、左岸に二輪草の群落が現れ何ともいい感じになってきた。最後に沢が左に直角に曲がるあたりで水流は消えるが沢底一面の二輪草畑となり実に圧巻である。
あまりの素晴らしさにそのまま通過してしまうのが勿体ないので、適当なところでお湯を沸かしてカップ麺の昼食とする。昨年の軍太利沢もそうだったが、この辺の沢はこの時期、源頭がお花畑になるのだろうか?。何ともいえず幸せな気分となる。
充分くつろいだ後に右へわずかに登ると稜線の登山道へ出た。登山道を左に進む二俣へ下ることができる仕事道の分岐となる。当初、左沢を下降しようかと思っていたのだが、ここは眼下に見えるヤシオツツジに惹かれて沢ではなく仕事道を下ることにする。
仕事道は急でこれが道か?と思えるほどだが、ヤシオツツジが随所に咲き誇っていて実にいい感じである。時折山桜も現れるが若干遅い感じであくまでも脇役に徹している。適度な間隔で途絶える事無く現れる花々を愛でながら急斜面をどんどん下っていった。
下山後、瀬音の湯で入浴後帰路についた。
4月に沢登りとはちょっと酔狂な計画に思えますが、意外にいいものなのです。盛夏では暗い奥多摩の沢もこの時期は明るく、薮も少ないので違った印象を受けます。また予想外?の花々との出会いが何とも楽しみです。近郊の沢でこんなに新鮮な楽しみがあるとは小さいながらちょっと幸せを感じます。
コースタイム
4/20 林道終点(10:10)―稜線(12:30)―林道終点(13:25)
遡行図
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