今回は台風が近づいている関係で、万太郎谷井戸小屋沢右俣か東黒沢〜ウツボギ沢のどちらかにしようという案でしたが、結局新潟の天気があまり良くないということで群馬県側の東黒沢〜ウツボギ沢に行くことになりました。
8/4 7:00JR高円寺駅集合。浅原さんは途中で練馬区役所付近で合流。車中で天気予報を考慮して行き先を東黒沢〜ウツボギ沢に決定(奥秩父という案もあったが・・・)。朝の関越道はそれなりに交通量はあったが順調に水上ICから土合へ到着。白毛門登山口の駐車場に車を置いて出発する。
堰堤を右から越え、3m滝を過ぎるとナメが続くようになりいきなり綺麗な渓相である。さらに進むとはなげの滝となる。実に素晴らしい!。その上もナメが続き白毛門沢が出合う。ここまでは白毛門沢を遡行したときに歩いている筈で、ここから先が私にとっては初めての領域となる。この先もナメとナメ滝が続き快適な遡行が続く。しかしながら、どこかの公募パーティーが大挙して沢遊びしているのは実に楽しそうなのだが遡行としてはちょっと興ざめしてしまう。
小さなゴルジュとなり北さんと浅原さんは通過しようと試みていたが私と斎藤さんはさっさと右から巻く。ゴルジュの先の右から10m程の滝で支流が合流するところはなかなか絶景。さらにさらにナメは断続し、10m滝で下降してきたパーティーとすれ違う。何でも今日は大変な数のパーティーが入渓しているそうである。
続く7mナメ滝も素晴らしい!。地形図で登山道が書いてある沢を右に分け10mほどの滝で今度は初心者講習をしているという山岳会のパーティーに出合う。この先は本当に美しいナメが続く。例によって斎藤さんがウォータースライダーに勤しんでいる。20mナメ滝は傾斜は緩いがこれまた大変綺麗である。
その先、さすがのナメもなくなってきたが、おいしい木イチゴがなっていたので賞味する。あとは地図とにらめっこでウツボギ沢支流との鞍部に出るのだが、沢の分岐には殆ど赤テープがあり、最近この沢は遡行者が非常に多いことを伺い知ることが出来る。鞍部に出てからも踏み跡がしっかりしていてそれを追っていくと難なく目的のウツボギ沢支流に出ることが出来、あとはどんどん下って行くのみ。
ウツボギ沢出合で我々はテントを張ろうとしていたのだが、予想外にすでにテントを張っているパーティーがいる。よく見るとなんと今日東黒沢を登った佐治パーティーであった。そこで我々は少しウツボギ沢に入ったところで右岸の樹林の中で浅原さん自前のタープを張る。とても大きく4人で寝るには全くもって快適である。
天気予報があまり良くなかったので、河原の焚き火の上にも小さなタープを張ったがこれが大正解。暗くなってから雨が降ってきたが、それでも快適に焚き火を囲んでいられるのである・・・(だから飲み過ぎる・・・)。こちらも佐治パーティーに飛び入りしたり、岩崎さんや沢田石さんがこちらに飲みに来たりと賑やかに夜は更けていった。
8/4 予想に反して、まさかの快晴。朝食のうどんを食べて出発。歩き出した最初から綺麗なゆるいトイ状のナメ滝で、続く15mナメ滝はこれまた綺麗な滝である。最初は右側を巻き気味に登り、落ち口は右の樹林を小さく巻く。
右俣を見送り、4mトイ状ナメ滝は左から越える。1300m付近で合わさった支流の先の小滝を私はホールドの少ない左から越えたが浅原さんは滑りそうな右から突破。続く小滝がまた意外と面白い。
その先はナメ小滝の連続でなかなか美しい。5mナメ滝も実にいい感じだ。なにしろ空は青く、木々の緑とナメの岩盤と水の色が何とも美しく、もうそれだけで最高の気分になれる所である。
白毛門との鞍部からの支沢を分け、相変わらずナメ滝をいい気分でどんどん越えてく。最後の二俣は左に入ってどんどん登っていくとやがて灌木の中の登山道のような窪になり、最後は全く藪漕ぎなく草原の中に飛び出すというこれまた最高のフィナーレ!。源頭が草原の沢も実に久しぶりな気がする。もうとにかく全く言うこと無しである。
登山道に出たところでビールで乾杯!。一ノ倉沢が一望できる景色の中、なぜかある種のお菓子の話で盛り上がる??。下山は白毛門岳を越えて下るだけなのでそんなに長くはないのだが、天気がいいだけに暑い!。全く贅沢な文句を言いながら下っていった。
下山後は湯テルメ谷川で入浴後、国道沿いの蕎麦屋で天ざるを食べて帰ったが、マイタケの天ぷらが見かけに反して?大変おいしかった。
今回は天気が予報によると大変心配されましたが結果的にはとても良い天気で美しい沢を楽しんで来られました。ナメと草原の沢はやはり晴れているときに楽しみたいものです。佐治パーティーとも無事合流できたのも良かったです。転戦ではありましたが東黒沢、ウツボギ沢とも想像以上に美しく、上出来な山行になりました。
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