乗鞍岳北面・金山岩山スキー


2007年1月28日  メンバー:舘野L,新井,斎藤,寺西(孝),徳山,森田


 

 雑誌に紹介された所為でしょうか、なぜか最近よく知られるようになった気がする平湯周辺の山スキーエリアに今回初めて行ってみました。

1/27 19:00JR三鷹駅集合。調布ICから順調に中央道を走り松本で下りた後コンビニで買い出しをして平湯へと向かう。某所で新井パーティーのテントと合流するが、テントの中は静かなままで我々のテントだけで少々宴会の後仮眠。

1/28 翌朝は雪も降っておらず充分に行動可能な天候である。予定通り平湯温泉スキー場から金山岩を目指す事とする。リフト1本でゲレンデトップだが、これが結構長くて体が冷えてしまう。
 リフト終点でシールをつけて、以前はゲレンデであった斜面をひと登りするとあたりの雲が切れ始めて展望が開け出し思わず歓声が上がる。南に向かう尾根に入ると樹林の中の静かな歩きになるが、若干登り下りが繰り返されるので帰りの事が少々心配になる。
 やや樹林が開け傾斜が出てくるとなぜかアーチ型にたわんでしまったダケカンバの木が多い。木々の枝には霧氷ではなく雪が直接付着している様で丸みを帯びていて美しいのだが、さらにその雪が風などで落ちる様子がまるで胞子が散るがごとく細かい粉末となり何とも知れず美しい。
 尾根が南東方向へ曲がるあたりでなぜか西に下っているトレースを少し追ったが、すぐに軌道を修正する。これは滑降時に西斜面を下り過ぎて登り返してきたトレースの様である。あとは尾根筋をひたすら登るが、樹林の濃いところもありルートファインディングには気を使う。小さな沢を歩いたり尾根に登ったりと地形も結構複雑である。
 タイムリミットとしていた12時に2400mの平らな地点に到着したので今日はここまでと休憩していると、雲が広がってきて天気が怪しくなってくる。さていよいよ滑降開始だが、登りのトレースは滑りにならないので左よりに尾根通しに下るが、さらに左側にダケカンバの素晴らしい斜面がある事がわかり徐々にそちらに入っていく。
 雪質はこれ以上望めない最軽量の粉雪である!!。このような雪は滅多にお目にかかれる物ではない。正に千載一遇の機会である。ただ、もともと積雪量が少ない所為か、まれに雪の底に潅木の感触を感じるのが唯一の欠点ではあるが・・・。足元から顔まで舞い上がる雪煙にしみじみ幸せを感じながら滑る。
 このままどこまでも滑っていきたいところであるが、2100mあたりからは登ってきた尾根に戻るべく左へトラバース。程なく往路で追ってしまった登り返しているトレースと合流、シールをつけて登り返すが、そのトレースが右方向にトラバースするのではなく尾根通しにどんどん登って行くので、もしや我々が登ったトレースではないかと思い合流した地点まで一旦引き返すが、そこから地形を観察すると隣の沢がとても深く、この下でトラバースするとは到底思えないので再びトレースを登って行くと無事に我々の往路のレースに合流した(皆さん余計な行動をさせてしまい申し訳ありません・・・)。
 あとは若干雪質は変わったものの、まだまだ快適な粉雪の中、往路のトレースをたどって多少の登り返しに苦労しながら?ゲレンデまで降り立った。日が陰り、固くなったゲレンデを快適に飛ばして終了となる。
 下山後、平湯温泉でゆっくりと入浴し、松本IC手前でラーメンを食べて帰途につく。全く渋滞はなく、とてもスムーズに帰宅する事が出来た。


 今回は事前の天気予報が悪かったにもかかわらず、当日は無風快晴となり前日の降雪によりこれ以上望めない最高の粉雪を満喫出来たという全く幸運な山行でした。ピークに届かなかったのは少々残念ではありますが、素晴らしい滑降にそんな事は全く気になりませんでした。平湯周辺は是非また行ってみたいと思います。


コースタイム
1/28 平湯温泉スキー場(8:30)―2400m地点(12:00〜)―平湯温泉スキー場(15:20)
 

地形図
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