安達太良山 石筵川


2007年6月16日〜17日  メンバー:森田L,斎藤,石橋


 近年、この時期の恒例となっている「たけのこ山行」を今年も安達太良山で行いました。今回は沢中で1泊してたきびを囲んで山菜の天ぷら三昧という、何とも贅沢な(?)企画です。

6/15 JR秋葉原駅に22:00集合。殆ど休憩を取らず順調に北上し、磐越道から磐梯熱海ICを経て母成グリーンライン手前の牧場脇にテントを張り小宴会の後仮眠。(牧場の臭気が少々気になる?)

6/16 8:00に母成グリーンラインの銚子滝入口に駐車してゲートを越え車道を歩き出すが、実は牧場経由でもう少し奥まで車で入る事ができることが後でわかる。車道から分かれて登山道に入り、銚子滝への道を右に見送りさらに進むと登山道が石筵川を横切りそこから入渓する。
 しばらくゴーロを歩いた後、小滝が出てきたと思うと巨岩帯のような渓相となり、左に大きく巻くように進路を取る。何度かそんな事を繰り返しているうちに突然2段20m滝が現れる。周りの緑と日が当たっている飛沫の輝きのコントラストが際立ちなかなか見事な光景である。下段は右の残置支点があるところを登るが、やや左にルートをとると頭より出たザックが邪魔で実に登りづらい。上段は水流右を快適に登る事が出来る。
 この滝上は美しいナメが長く続く。ここのナメは苔や草の緑がとても鮮やかでいい感じである。7m滝を右から登り、次に現れる8mナメ滝も問題なく越える。まだまだナメが断続する中さらに進むときれいな10m幅広滝となり右から越えるが、さすがにナメもそろそろ勢いがなくなってくる。そのかわりたけのこ探しはさらに熱が入り、視線はもう両岸の竹やぶに釘付けになっている。
 沢が右に直角に屈曲するあたりから幕営地を探しながら歩くが、少し進んだところで絶好の場所を発見。早速テントを張って薪集めとなるが、流木も豊富で短時間で一晩では余る程の薪を集める事が出来た。
 ビールで乾杯し、既に上機嫌となった斎藤さんがたきびをつけ、脇で石橋さんが一心にのこぎりで薪を切る。たきびがつくとまずたけのこを載せて焼き始める。さらに天ぷらも加わり、ウドの新芽とたけのこの天ぷらが実に美味しい!。ウドがなくなると斎藤さんがすぐにその辺から採ってきて、これこそまさに現地調達・取れ立てのほやほやなのである。 テン場の前の釜で岩魚を1匹釣って食べるまでいけすに入れておいたが、いざ調理の段になってなんと逃げられてしまった。しかしそんな事は全く気にならず山菜だけで全く満足であった。ご飯も食べ暗くなってからは今度はウインナーの出番。飲んで歌っての夜は更けていく・・・。

6/17 今日も快晴の朝があける。雑炊の朝食を食べ7:45出発。すでに沢は滝などは無く、斎藤さんはひたすらたけのこ採取に専念している。二俣手前で板橋労山パーティーが追いついてくる。二俣付近では良いたけのこが採れて大満足。
 二俣からは通常は左俣を行くが、我々はあえて右俣に入り早めに稜線に出て安達太良山本峰を往復しようという算段である。やがて水は消え、沢形も無くなり笹薮に突入するが、右にルートをとっていくと意外とあっけなく登山道に出る事が出来た。
 荷物をデポして山頂に向けて歩き出すが、ちょっとお疲れ気味の石橋さんは途中で待つという事で2人で山頂に向かう。安達太良山の山頂はびっくりする程とにかく凄い人の数である。だが展望は素晴らしかった。あとはデポ地点に戻り和尚山へ登り返した後はひたすら下るのみ。とても歩きやすい道で思ったよりも楽に下山する事が出来た。
 下山後は磐梯熱海で温泉に入った後帰途につく。渋滞がなぜか近づくにつれどんどん解消し、順調に帰宅する事が出来た。

 採れたての素材で作る天ぷらは本当に美味しいものですね。石筵川はまさにそのような山行にはぴったりの沢だったと思います。日帰りで抜けられる沢をわざわざ1泊する価値は充分にあります!。また、たけのこをたくさん持ち帰る事が出来て帰宅後も幸せが継続しました。これも最後までたけのこ採りをし続けた斎藤さんのおかげです。あらためて感謝いたします。


コースタイム
6/16 駐車場(8:00)―入渓点(8:35〜8:50)―20m滝上(10:35)―幕営地(14:00)
6/16 幕営地(8:30)―二俣(11:50)―登山道(12:30)―安達太良山(?)―駐車場(?)


遡行図
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