那須 阿武隈川・南沢右俣


2006年8月26日  メンバー:森田(CL),斎藤(SL),石島,舘野,田中,他1名


 今回は適度な間隔で滝が連続するという那須の南沢右俣へ行って来ました。手軽で楽しめそうな沢なので期待していきましたが結果はいかに。

8/25 JR秋葉原駅22:00集合。扇大橋から首都高に乗り、羽生PAで石島車と合流する。東北道を白河ICで下りて甲子温泉手前のトイレがある駐車場付近でテントを張って軽く宴会の後仮眠する。

8/26 早朝から釣師らしい人々が辺りを行き来していた。テントを撤収して車で移動する。甲子温泉の少し先まで車で入り、適当な駐車スペースで車を止めて車道を歩き出す。甲子トンネルの工事のため道が変わってしまっているので、入渓する林道が少々わかり辛い。偶然いた工事関係の方に聞いてようやく古い林道がわかったのだが、適当に沢筋を降りて行っても特に問題ない事もわかった。沢に下りるところには釣師のものか太いロープが残置してあった。
 河原を歩いていくとトロになり右から巻き、続く堰堤も右から越えると左岸から南沢が出合う。最初の10m滝は下部は緩いナメ状で水流右を簡単に越える。上部はやや立っているので念のためロープ使用。次の水流がY字になっている10m滝は大きな木が水流沿いに横(縦?)たわっている。左壁を直登するが、ホールドがやや細かい部分もある。右側に残置シュリンゲが下がっているが、どう見ても直上した方が楽だろう。滝上で支点になる立木がちょっと上に方にあるので左岸をよじ登ってロープを立木にフィックスしたが、そこから見ると上流に釜が連続しているのが分かりなかなか美しい。ここは少し上に登らないと釜の連続に気付かないかも知れない。
 次の4m2段ナメ滝に続く15m滝は水流左が赤と緑のきれいな縦縞模様(鉄分と苔?)になっていて不思議な感じである。舘野さんが右の潅木交じりの壁にロープを伸ばす。次の10m滝は水流右を直登するが、上部に残置シュリンゲが2本もぶら下がっている。きれいな2mナメ滝を越え、5mナメ滝は左壁のバンドを右上する。次の傾斜のゆるい15mナメ滝は舘野さんが水流右にロープを引いていくが、特にロープがなくても問題なさそうであった。2m-5mの連瀑を越え、2段7mナメ滝は傾斜が緩くフリーで楽しく登る。
 11:09二俣に到着。右俣に入るといよいよ30m大滝が現れる。遠望はなかなか立派であるが、近づくと上段が見えなくなってしまうので小さくなってしまう。下段は左の草付き斜面を登り、残置支点がある上から右にトラバースして上段は水流の左を登る。ここは特に問題はないが最後に落ち口にトラバースするところは落ちたら大変だ。続く6mナメ滝は斎藤さんがトップで登るが、ロープ不要ということで全員フリーで登る。
 あとは小滝をいくつか越えると奥の二俣である。いろいろと考えた結果、左へ入ることにする。稜線付近の笹は密度が薄く、たいした藪漕ぎもなく登山道へと出ることが出来た。あとは登山道を右に小1時間辿れば甲子山山頂である。あいにく雲が多く展望は今ひとつであったがやはり遡行後に山頂に立つと気分がいいものだ。充分休憩した後、登山道を甲子温泉に向けて下る。
 下山後は甲子温泉の大黒屋にて入浴し、白河で白河ラーメンを食べてから帰途につく。


 南沢は予想通り適度な間隔で滝が出現しとても楽しめました。それぞれの滝も簡単すぎず、難しすぎずといった感じでまさに快適な滝登りの連続です。渓相も綺麗でつめも楽なので手軽に滝登りを満喫したい時にはお奨めの沢だと思いました。下山後の温泉も楽しみです。それにしても甲子トンネル開通後はここはどう変わってしまうのでしょうか。


コースタイム
8/26 駐車地点(7:40)―南沢出合(8:10)―二俣(11:09)―稜線(10:57)―甲子山(13:10〜13:55)―駐車地点(?)


遡行図
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