上州武尊 前武尊〜荒砥沢山スキー


2006年1月29日  メンバー:森田L,石島,斎藤,徳山


 前武尊・荒砥沢になんと4度目のチャレンジ(?)でしたが、今度こそ快晴の中、実に快適な1日となりました。

1/28 JR秋葉原駅に19:00集合し、関越道途中で石島さんを拾い沼田ICからオグナほたかスキー場へ。駐車場でテントを張り宴会となるが、時間がたっぷりあったのでゆっくりと飲んでも十分に睡眠をとることが出来た。

1/29 前日早めに寝た為か早く目覚めて上の駐車場へ移動して出発準備。レストハウスで朝食を食べながらリフトが動き出すのを待つ。リフト3本を乗り継いでリフト終点へ。大勢のバックカントリースキーヤー・ボーダーが出発準備をしている。
 歩き出すと意外にもあまり雪は深くなく、先行パーティーのトレースを利用させていただき登っていく。快晴の為、周囲の山が全て見渡せる。なんと気分の良い登りであろうか。1時間ほどであっという間に前武尊山頂に到着する。相変わらず大変な賑わいの山頂である。展望は抜群で、ビールで乾杯したいところだがおさえて先を急ぐ事とする。
 剣ヶ峰との鞍部まで滑り、少し登り返してトラバースし1つ左の尾根を越えた辺りでいよいよ滑降に移る。上部は程良い斜面が一定の傾斜でずっと続いていて、樹林も疎らでこれ以上ない条件である。既に少し手前から斜滑降気味に滑り出している斎藤さんと石島さんを横目にフォールラインに向かって斜面に飛び込む。気になる雪質はやや時間がたった新雪といった感じで、完全にふかふかな粉雪ではなかったが斜度があるので実に快適に小回りで下る。少し下ると沢筋の広い斜面となり、より広そうな右側の沢に入り一気に滑り降りる。この辺はもう筆舌に尽くしがたい何とも素晴らしい滑降となった。
 沢形がはっきりして傾斜が緩む手前で大勢のボーダーが休憩していた。彼らはおそらくここで往路を登り帰すのだろう。この先は全く人はいなくなり静かな沢筋のツアーとなる。先程までの人の多さが嘘のようで我々だけの世界となった。雪質が変化してやや滑りにくい所もあったが、殆ど漕ぐところもなく順調に滑っていく。10m滝と思われる所までは左岸を進むが、その先で沢が広くなったところで沢底へ下りる。
 沢に下りるとワックスを塗ってこなかった私の板は雪が付着して全く滑らなくなってしまったので小休止がてらワックスを塗る。ここでようやくビールで乾杯!。先程の素晴らしい滑降と余韻と今の静かな沢の雰囲気でビールが実に旨いところに、徳山さんからケーキの差し入れがある(私の誕生日に合わせてとのこと。感謝感謝)。ついでに弱層テストの練習でもとスコップを出すと何故か背後から埋められそうになる・・・。
 滑降を再開するとさすがにワックスの効果、実に良く滑る。先頭で徳山さんがトレースをつけて下さっているので2番手以降は楽ちんなのだが、板の滑りの差が如実に現れる。それにしてもこの沢筋はなかなか気分が良い。
 両岸が低くなると間もなく林道が交差する。通常はここから林道を進んでスキー場に戻るのだが、林道といってもラッセル状態なので林道が大きく巻いている尾根を乗越してもう1本滑ろうということになった。30分程で尾根の上に出たが、後続を待っている間に徳山さんと再びビールで乾杯してすっかり良い気分になってしまった。
 下りは雪が腐って苦労するかと思いきやカラマツの疎林を意外にも快適に?下ることが出来た。途中林道を横切るが、林道伝いに行くか沢底まで下りるか思案しているとなんと沢筋を人が滑っている。それならば迷うことなく沢まで下りてしまい、あとはトレースが沢山付いた沢筋を僅かに滑ると再び林道で、そのまま林道を歩いてスキー場に戻る。
 下山後花咲温泉にて入浴してから帰途につく。何とも楽しい1日であった。


 過去3回ほど荒砥沢を滑ろうと前武尊に登ったにもかかわらず何れも悪天で行けなかったのですが、今回は4度目の正直でようやく滑降することが出来ました。想像以上に快適なコースで、上部は素晴らしい斜面で、沢の下部もなかなか気持ちの良いところでした。おまけに今回は最後に尾根を乗越してもう1斜面追加しましたが、ただ林道を戻るよりも断然楽しめると思います。東京近郊で深雪を手軽に堪能できるコースとしては大変お薦めのコースだと思いました。


コースタイム
1/29 オグナほたかスキー場(9:10)―前武尊(10:05〜10:25)―林道交差地点(12:00)―オグナほたかスキー場(14:05)


地形図
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