谷川岳・熊穴沢 山スキー


2004年4月17日  メンバー:新井L,徳山,森田


 今回は新井さんの企画でナルミズ沢源頭などを山中1泊で滑ろうという計画だったのですが、時期がこの計画にしてはやや遅かったのと、雪不足のため計画変更を余儀なくされてしまいました・・・。

4/16 23:00にJR南浦和駅に集合する。外環経由で関越道を順調に走り、水上で下りて土合に向かう。仮眠は白毛門登山口の駐車場にテントを張ろうと思っていたが、土合駅が誰もいなかったので駅で寝させてもらうことにする。

4/17 白毛門登山口の駐車場へ移動して出発準備の前に下山予定の東黒沢を偵察に行き愕然とする。沢沿いに雪は全くなく、「沢の下降」になること間違いない。さすがにこれでは問題だとばかり転戦の相談をする。下山口まで雪がつながっているか、登山道があるかという条件で考え、まあ妥当な線で今日は谷川ロープウェイに乗って芝倉沢か熊穴沢を滑ろうということになった。
 ロープウェイ終点からリフトがまだ動いていなかったのでそのまま歩き出す。天神尾根を順調に歩いていくと、何だか雲行きがだんだん怪しくなり出した。どんどん雲が多くなり稜線は殆ど雲の中となってしまう。さっきまで見えていた谷川岳も勿論も見えなくなった。
 熊穴避難小屋は屋根だけ出ており、小休止して熊穴沢を覗き込む。なかなかいい斜面が続いている。西黒沢本流は、熊穴沢出合の少し上で滝が出ていて滑られそうにない(元々滑る気はないが・・・)。さらに登っていくととうとう雲の中に入ってしまい、辺りは真っ白で何も見えなくなってしまった。視界はないが、トレースだらけなので全く問題なく程なく肩ノ小屋に到着する。
 この天気ではどうしようもないので、とりあえず新しくなった小屋で休憩し、様子を見ることとする。とても綺麗な冬季小屋でビールを飲んで休憩していると、「1000回おじさん」(2024回目?だそうである)が入って来られたので少々お話を伺う。今年の谷川は本当に雪が少ない様だ。
 外は一向に天気が好転する気配がないので、展望の全くないトマノ耳を往復してから滑降に移る。登ってきたときよりも更に視界が悪くなっているような気がする白一色の世界を滑り出す。西黒沢源頭は大変快適な斜面であるが、そのまま沢に下りてしまうと大変なことになるので登りのトレースを気にしながら下っていく。しばらく快適に下っていくとトレースがなくなったので右にトラバースするが、思った以上に西黒沢側に寄っていたらしくなかなかトレースに辿り着かない。視界がないときは磁石を見ながら滑らないと方向を見定めにくいものだ。
 天神尾根に戻ってからは尾根沿いにどんどん下っていく。途中1ヶ所スキーを脱いだがあとはなんとか雪を繋げて滑る。熊穴避難小屋手前の斜面でターンした瞬間になぜかふくらはぎがつってしまい転倒、危うく亀裂の中にはまりそうになるが何とか止まることが出来た。避難小屋からは熊穴沢に入る。
 ここまで下りてくると視界も回復し、思う存分滑ることが出来るが下るにつれてやや雪が重くなる。沢筋はやや荒れているようなので右岸の斜面を滑る。適度な傾斜が続きなかなか楽しい。西黒沢に合流する辺りはデブリで埋め尽くされていたので更に右へトラバース気味に滑り西黒沢に下りる。西黒沢下部は1ヶ所デブリを乗り越えた以外は実に快適に飛す。ロープウェイと合流する手前でスノーブリッジを渡り、あとは田尻沢コースを滑って駐車場へ戻った。
 下山後、明日の予定は巻機山とし、関越自動車道に乗り桜坂駐車場へ移動。駐車場周辺にはふきのとうが出ていたので、急遽油と粉を買い込んでふきのとうの天ぷらと相成った。(巻機山に続く)


コースタイム
ロープウェイ天神平駅(8:50)―肩ノ小屋(10:40-12:30)―ロープウェイ土合駅(13:20)


地形図
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