南会津 大杉岳


2002年3月23日    メンバー:舘野,佐治,森田


 今回は御池にベースを置いて、残雪期とはひと味違った燧ヶ岳と大杉岳のパウダーを楽しもうとの計画でしたが、天候の都合で変更に次ぐ変更と相成りました。

3/22 佐治さん宅、舘野さん宅と回り、外環三郷ICから川口JCT経由で東北道に入り、雨の中北上、西那須野・塩原ICで下りて長い道のりを檜枝岐へと向かう。高畑スキー場の待合室にて仮眠。

3/23 やはり天候は悪く、小雪がちらついている(雪で良かった!)。すでに御池ベースの計画は変更し、檜枝岐の民宿に泊まって日帰りする予定にしたので、先ずは今晩の民宿を確保してから七入へ向かったが、すぐに通行止めの看板。地元の人に伺うと入っても大丈夫ということなので先に進むが、キリンテの辺りで一部車道に雪がかぶっていて通行困難になっていたのでそこに車を駐車して除雪されている車道を歩き出す。
 除雪は予想通り七入で終わっていて、そこからシール歩行に切り替える。ブナ坂を登り切ると文字通り平らなブナ平に出る。車道沿いに進むが、この辺はこれまた文字通りブナ林で気持ちよいところだ。しかし、下りで滑るかどうかやや心配ではある。今回は大杉岳を目指すので、適当なところから車道を外れ大杉沢左岸の尾根に向かう。
 この尾根はいざ取り付いてみると傾斜が緩く、多少のアップダウンもあり、あまり滑降に向いているようには見えないのだが登るのはすこぶる楽である。天候は一向に回復しないが、気温は寒気の影響か大分下がってきた。辺りがブナから針葉樹に変わり、どんどん登っていくと前方が下り始めたのでどうやらここが山頂らしい。視界は悪いが、右手の稜線が何となく確認出来る。木の下の窪みで風を避けながら小休止。急に寒くなったのであまり冷えていないビールが実にうまい!。冷えていないビールがこんなにうまいと思ったのは初めてかも知れない。
 さて予定では下りは大杉沢左岸の尾根を滑ろうと思っていたのだが、視界不良のため往路を引き返すこととする。いざ滑降にはいると予想に反して(?)何とも素晴らしい雪質ではないか!。登っているときは滑るにはやや傾斜が緩いのでは無いかと心配だったが決してそんなこともなく、下りも実に快適な尾根であることが判明した。あっと言う間に尾根の取りつきまで戻ってしまった。
 ブナ平を消えかけた登りのトレースに乗って滑り、あとは最後のお楽しみであるブナ坂である。ここも先程の尾根ほどのパウダーとはいかないものの、十分に素晴らしい滑降を堪能することが出来た。あとは車道沿いに流すのみ。七入からも車道の横をスキーで滑って下りた。キリンテまでの道のりは、今日の滑降の余韻を楽しむのにはちょうどいい長さだったかも知れない。

 その晩は民宿で檜枝岐の料理を堪能し、パッとしない天気予報に翌日の予定は三岩岳と変更。果たしてどうなることか・・・。(会津駒ヶ岳へ続く)


コースタイム
キリンテ(9:00)―七入(9:45)―大杉岳(13:15)―七入(15:00)―キリンテ(15:20)


地形図
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