尾瀬 笠科川・スリバナ沢〜笠ヶ岳

2001年9月22日
メンバー:沢田石(L),舘野,森田(銀座山の会)


 今年の秋分の日の3連休の予定は、スリバナ沢〜狩小屋沢から楢俣川に入り、最後は前深沢から戻ってこようという計画を立てていました。しかしながら、いざ当日になるとこの時期にしては猛烈な寒気が入り込み、異常な低温のため現地にて大幅に予定を変更し、以下のような日帰りの沢3本という山行になりました。


9/21 秋葉原駅に23:00集合。雨の中、首都高〜外環〜関越道で沼田で下り、戸倉から津奈木橋付近に着いて唖然とした。なんと雪が舞っている。とりあえずテントを張って仮眠するが、とにかく寒い。

9/22 朝目覚めても寒さでシュラフをでることが出来ず、どうしようかと考えたが、結局当初の計画は断念し、とりあえず今日はスリバナ沢でも登って様子を見ようかということになった。気温が上がらないことには全く行動する気にならなかったので、出発は11時を回ってしまった。
 入渓点までは車道を歩き、笠科川を渡る橋より入渓。歩き出すとすぐに4mナメ滝となる。二俣を左に行くと3・2mのナメ滝が続く。なかなかいい感じだ。その後もナメ・ナメ小滝が適度に現れる。右から落ちる4m滝は水流の右を登るが、水のかかるホールドをほんの少し使っただけでもう手が痺れんばかりである。続く5mナメ滝も右を難なく越える。さらに進むと、緑の苔がついたナメ・ナメ小滝が連続する。濡れるような所は全く無いのでこんなに寒い日でも問題なく登っていく事が出来る。
 最後は、昨日仮眠した所の堰堤から遠望できた稜線直下の笹薮を少し漕ぐと樹林帯になり、僅かで登山道に出た。荷物をデポして笠ヶ岳に向かう。ところが、途中から山頂へショートカットしようと適当に岩場を登っていくと、山頂より大分手前に出てしまったようで、稜線上を何と薮漕ぎしながら進む羽目になってしまった。ようやく到着した笠ヶ岳の山頂は展望が素晴らしく、眼下に楢俣湖を見おろす気分の良いところである。しかし、少し休憩しているとすぐに寒くなってきてしまい、早々に退散。帰りは勿論登山道を下る。下山は車に戻る最短で沢の下降を考えていたが、時間も遅いので(寒いので)登山道を鳩待峠に下山した。
 その日の晩は群馬県自然の森野営場(すでにこの時期は営業なしていない)にテントを張る。ここはなかなかいいところで、この寒いのにキャンパーがたくさんテントを張っていた。明日以降の予定は、根羽川流域に移動する事とする。


 当初の予定では楢又川へのアプローチに使う筈だったスリバナ沢を単発で登ってしまいました。少々腑甲斐ない印象は拭えませんでしたが、沢自体はまあ遡行価値が高いとは決して言えないまでも、展望が素晴らしく、あまり登る機会がない笠ヶ岳への一つの登路と考えれば、それなりに楽しい1日となったのではないかと思いました。


コースタイム
駐車地点(11:10) ― 入渓点(11:22)―登山道(13:51)―笠ヶ岳(14:15)―鳩待峠(16:10)


遡行図
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