森吉山 ノロ川・桃洞沢(桃洞滝まで)〜赤水沢(途中まで)
--- 家族キャンプ・沢登り編 ---


2001年8月12日    メンバー:森田(真),森田(伸),森田(遥)(4歳)


 今年の夏も、東北の山へ家族でキャンプに出かけましたが、前半はあまり天気が芳しくなく、早々にキャンプはあきらめ後生掛温泉に2泊。12日は天気が少し回復するとのことなので、2年前行けなかった森吉山のノロ川源流に行ってみることにしました。

 後生掛温泉から太平湖経由でノロ川方面に入る。クマゲラ保護センター(旧ノロ川キャンプ場)で遡行準備を整え出発。桃洞沢出合までは平坦な道だが、娘の遥を抱っこしている私は、遥共々虫よけスプレーをかけていたにも関わらず多数の蚊の襲来でボコボコになってしまった(何でこんなに蚊がいるの?!) 。先が思いやられるが、出合を過ぎて桃洞沢に下りると全くいなくなってしまったのでひと安心。4年ぶりの桃洞沢だが、相変わらず美しいナメが続く。しかし、岸につけられた道は以前よりはっきりしていて、桃洞滝までは1回徒渉するところ以外は全く濡れることなく歩くことが出来てしまう。こんなきれいなナメは水流の感触を足に感じながら歩かないともったいないと思うのだが・・・。沢が右に曲がるところでいよいよ桃洞滝の登場である。何度見ても全く実に美しい滝である。左岸に刻まれたステップで上まで登るとこれがまた実に気分がいい。私が登っていくのを見て遥も頻りに登りたがっていたが、さすがにまだちょっと危なそうなので今日はここまで。
 さて次は出合まで戻って赤水沢方面の登山道へ入る。道が終わり沢に下りるところはちょっとした淵の様に深くなっているのだが、左岸に以前にはなかったロープがべたばりされていた。一旦沢に入ってしまうとそこはもう別天地。やはりここのナメ床は最高である。遥も大喜びで歩いている。赤水沢初見参の妻の伸子は1人で先に行ってもらい、私と遥はのんびりと歩く。両岸スラブの素晴らしく気持ちの良いところの先で沢はやや狭まり、へつり気味になるので今回はここまでとする。遥は側壁のスラブ登りやナメ滑り台などで大変ご満悦のようだ。帰りは時間もかかるので途中から遥をおんぶで帰る事になり、車に戻る頃にはさすがに疲れた様で寝てしまっていた。

 その晩は、車でさらに奥の黒川林道に入り幕営する。13日は乳頭温泉に移動して混雑している乳頭キャンプ場でテントを張った。翌14日は滝上温泉に移動。私は単独で葛根田川支流の松沢へ登る(山行記参照)。下山後、小岩井農場にてバーベキュー。以前、葛根田川を遡行した時に泊まった滝上温泉「みやま荘」に投宿。翌日帰途につく。


 今回は、家族で歩いた最初の沢ということになりましたが、ここは子供を連れて沢歩きを楽しむならば、まさに打って付けの所といえましょう。親も子供も本当に楽しめる所というのは、なかなか無いのではないでしょうか。(勿論、源頭まで遡行するというとまだちょっと無理ですが・・・。)
 桃洞滝は、お盆前の日曜日とあって観光客が何人もこの滝を見に来ていて、すっかり観光地といった感じだとは思いましたが、東京近郊などと違い、まだ訪れる人のこんなものかという程度で少々安心しました。しかし、沢の美しさは全く変わらず、相変わらず岩魚の悠々と泳ぐ「桃源郷」を家族で訪ねることが出来たのはとても素晴らしい出来事でありました。


コースタイム
クマゲラ保護センター(11:00)―桃洞沢出合(11:30)―桃洞滝(11:55)―赤水沢引返点(14:30)―クマゲラ保護センター(16:00)


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