沢靴の延命措置
沢登り用の靴は靴底がフェルトのため摩耗が大変激しく、沢に行く頻度にもよりますが大体2シーズン程で張り替えなければならなくなってしまいます。私は張り替えもフェルトを買って来て自分でやっていますが、底全体が薄くなってしまう事はまず考えられず、つま先の先端部分のみが摩耗して中底が出て来てしまう事が殆どだと思います。
そこで、ソールを張り替えの時に余ったフェルトで先端部分だけを張り替えて使ってみました。うまく貼らないとすぐに剥がれてしまいますが、少し大きめに先端部分のみフェルトをきれいに剥がしてうまく貼れば結構使えるものです。最近は日帰りの沢登りにはこのように補修した靴で登っていますが全く問題ありません。先端のみ減ってしまったらまた補修すれば他のところが問題なければ何度でも?再生する事が出来ます
ソールの摩耗以外にもアッパーに縫い付けられている部分が破れたり、縫い目が糸が切れて綻びたりして来た場合も、糸で縫って補修しています。通常、縫われているのは合成皮革(?)の部分ですが、その部分が切れてしまう事もよくあります。そんな場合は合皮の部分を切り取ってしまい、ゴムの上を直接縫っていますが結果は良好のようです。普通の裁縫に使う木綿糸は切れやすいので、縫ったあと接着剤を目止めのように上にかぶせていますが、確かに糸は切れにくくなりなかなか効果なようです。
まあこんな面倒な事をせずに新しいものに買い替えればいいという意見も多々あると思いますが、まだ使えるものは出来る限り補修して大切に使って行きたいと考えています。
(2008年7月記)