山スキー用兼用靴(ダイナフイット・ツアーライト3)の破損、修理
〜プラスチック製品の寿命〜
昨年末(2011.12)、家族でゲレンデスキーに行った際、家内の兼用靴(ダイナフイット・ツアーライト3)のバックルの部品が折れてしまいました。
そもそもこの兼用靴は購入後14年ほど経過しているものなので、普通に考えるととっくに耐用年数を過ぎているものであり、まあ壊れて当たり前といったところなのですが、使用頻度が少ないので次の兼用靴を買うまでの応急処置としてとりあえず修理してみました。こんなに古い兼用靴を使っている方自体もういないと思いますし、いわんや壊れたものを修理してまだ使うという方がいるとは到底考えられませんが、このような状態のものを修理して使う事は危険ですので決して真似はしないで下さい・・・。
修理方法は写真で見ていただくと判ると思いますが、1mm厚のアルミ板で金具を作り、3mmタップをたてて折れたプラスチック部分の裏側からあてて皿ネジで固定しました。表面に出っ張りがないのでバックルを締めるのにも全く支障ありません。
この靴は購入時から保管時に合成樹脂製品用の保護剤を塗布していたので、外観的には紫外線などによる表面が白くザラザラになるような劣化は僅かで、少なくとも目視上は加水分解による脆弱化もあまり進んでいない様にも見えます。はたして保護剤の被膜によって素材の吸水が少ないので加水分解があまり進んでいないという可能性もあるのでしょうか?。保護剤による寿命の変化を実験する意味でも、もう少し状態の変化を見ていきたいと思っています。
(2012年1月記)