南会津 檜枝岐川・下ノ沢
2011年8月27日〜28日 メンバー:森田、澤田石、桑原、佐治(与)
8/26 澤田石さん宅、佐治さん宅経由で祐天寺駅で桑原さんと合流し、首都高を経て東北道へ。今日は集合がやや遅かったので上河内SAにて早々に宴会の後仮眠。
8/27 明るくなってから移動を開始。西那須野・塩原ICで下りて檜枝岐へと向かうが、檜枝岐川沿いの国道に入ると先日の集中豪雨の爪あとが凄まじく、これで下ノ沢は大丈夫なのかと心配になってしまう程であった。
会津駒ヶ岳登山口付近に駐車して少し戻って竜門ノ滝への道に入る。途中から大分登らされた後に展望台へと出る。遠くに小さな竜門ノ滝が良く見える。山と渓谷社「関東周辺沢登りベスト50コース」によると見物用の登山道を滝上まで登ったほうが効率的だろうと書かれていたので展望台の先の踏み跡を追ったが、とにかくどんどん登っていき一向に滝に近づかない。踏み跡も段々怪しくなった来たので適当な所から左へトラバースを開始。首尾よく特に苦労もなく滝の上に無事にたどり着いたが相当な大高巻きで1時間近くもかかってしまった。気を取り直して遡行を開始する。
沢が大きく左折ししばらく歩くと美しいナメ小滝を過ぎ、2条8mのナメ滝は左の水流を上るが若干濡れる。あとはいくつか小滝を越え、釜のある8m滝を越えるとゴルジュは終了。さらに7m程の滝を越え少し歩くと二俣に到着。不思議に?幕営跡や広い平らな場所はあまり見当たらないが、時折雨がぱらっと来ることもある中、適当にタープを張ると何とも快適な場所となる。夕方に釣りをするが、二俣近辺ですぐに人数分釣り上げる。その晩は久しぶりにイワナの塩焼きを食べつつ幸福な夜となった。
8/28 うどんの朝食を食べ6:23出発。しばらく歩き滝をいくつか越えると第2ゴルジュと呼ばれるところに入る。最初の傾斜の緩い10m滝を左から越えると5m滝となる。水線沿いに越えようとするが思い切って1段上がるともう戻れず、あとは落ち口を瀑心突破するしかなく全く全身びしょ濡れになってしまった。さすがに寒い・・・。
続く10m滝は澤田石さんが空身で右のリッジを直登。下部は立っていて傾斜が緩む上部も滑っていていやらしい。この辺りの連瀑は登って楽しく実に素晴らしい!。続く5m滝を越えてしばらく行くとなんと雪の残りがあった。
大きな釜のきれいなナメ小滝を過ぎ、次の5m滝は落口付近の木にシュリンゲがぶら下がっているが水流を潜らないと取付けないので少し戻って右から巻く。続く6m滝は上部はナメ状でなかなかきれい。次の5mは右壁をトラバース気味に登る。念のため後続にはロープ使用。
日が当たって明るい8m滝は上の3m滝と共にロープを使って越える。その先は小滝が5個連続し、最後の5mを左から巻くと滝場は終わる。この上部の連瀑帯も登れる滝が多く実に快適であった。さらに進むと二俣となる。左に入ると2段10m滝が現れ「まだ滝がある!」といった感じだが、この滝を越えるとようやく滝はなくなる。なぜか赤と青のプラスティックのポール(スキーの旗門に使うもの)が落ちている・・・
最後はどんどん詰めていくとあたりは草原状の景色へと変わり、やや急な草の斜面を登っていくと湿原が点在する稜線の草原に出る。何とも実に素晴らしいラストである。木道に出たところで荷物をデポして駒の小屋で沢の中で拾ったポールをお渡しする。小屋の脇のベンチも実に気分がいい。池塘にはギンヤンマが飛んでいた。さらに山頂に向かう。無雪期に会津駒の山頂に立つのは初めてだが、意外と狭い印象だ。少し中門岳方面に降りてみるとニッコウキスゲの群落がありそこでしばし休憩。
充分に景色と雰囲気を堪能して下山にかかる。デポ地点まで戻り荷物を回収して登山道をどんどん下る。この下山路はスキーで滑るには快適な尾根だが、夏道もなかなか歩きやすいいい道であった。
下山後、「燧の湯」にて入浴後、「丸屋」でそばを賞味して帰途につく。
コースタイム
8/27 登山口(9:40)〜竜門ノ滝上(11:10)〜二俣(12:00)
8/28 二俣(6:20)〜稜線(11:15)〜会津駒ヶ岳(11:45)〜登山口(13:50)
遡行図
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