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片倉シルクのレストア
 


 「片倉シルク」を知ったのはもう40年以上前になりますが、当時読んでいた雑誌「サイクルスポーツ」の広告を見ていつかは乗りたいと思っていたものでした。
 そんな記憶が残っていたこともあり、先日ちょっとしたきっかけでレストアベースの古い片倉シルクをヤフオクで落札し、コロナ禍を機におこなった30年前に購入した日米富士自転車のMTBに続いて片倉シルクのロードをレストアする事になりました。

 入手した車体は年代、型番ははっきりしませんが、フレームのロゴは見たことのないデザインでおそらく比較的新しい80年代のもので、直付けのシフトレバーと枕頭式のブレーキがサンツアーのシュパーブなので元々はシュパーブで組まれていたとすると型番はR2ではないかと思います。
 他のパーツはクランクはスギノ・プロダイナミックの48-42-30T、スプロケットはサンツアー・ウィナー7速13-24T、FDがサイクロンマークⅡ、RDがサイクロン7000、ブレーキレバーだけ何故かシマノ600という基本サンツアーですが少々チグハグな状態になっていました。
 ハンドルはサカエがイタリアのモドロの特許使用料を払って製作していたアナトミックドロップハンドルが付いています。アナトミックはモドロが最初に始めた形状で当時特許を取得していたようです。
 ホイールはハブはシュパーブプロ、リムはマビックのMA40でした。チューブラーで乗る気はなかったのでクリンチャーのリムが付いていたのは有難いです。

 まずはとりあえず使えるパーツは全部使って乗ることが出来るように整備しました。



入手時の状態


●分解

 分解はまずクランクキャップが左側だけ回らず六角穴がバカになったので色々細工して回そうとしましたが結局回らずドリルで破壊して外しました。
 チエーンリングを固定しているネジも6本中2本が錆びついて外せずこれもドリルで壊して外しました。壊したネジは使えないのでメルカリでたまたまスギノPXのクランク・チエーンリングのセットが手に入ったのでネジを流用。プロダイとPXはチエーンリングの部分は共通の規格なのでギヤもネジもそのまま使用出来ます。チエーンリングは48Tと42Tは間にチエーンが落ちて著しく傷んでいてヤスリなどで削り耐水ペーパー、金属磨きで仕上げ、チエーンが挟まって外側に開くように歪んでいたので修正しました。
 サドルはサンマルコのロールスがついていましたが傷みがひどく、ちょっと雰囲気は合いませんが実用重視でMTBで調子が良かったEC90のカーボンに交換しました。
 ホイールは振れもほとんどなく、シュパーブプロのハブはシールドベアリングを使用しているので大変回転はなめらかですがここまで古いものだと回転部分のメンテナンスが出来ないのは少々不安も感じます。
 他のパーツは取り外しも問題なく、状態も悪くなかったので分解清掃・グリスアップして再度組み付けました。ワイヤー類、バーテープ、チューブ、リムテープなどの消耗品は新品に交換しています。



チエーンリング 48Tと42Tの傷みが著しい



FD(CYCLONE MK-Ⅱ)とRD(CYCLONE-7000)



分解清掃したボトムブラケットとヘッドパーツ


●組立・調整

 シマノのパーツは古いものでも取説等をダウンロードできますが、サンツアーは会社自体がなくなっているのでパーツの情報が手に入るかが鍵となりましたが、ネット上にはたくさんの情報があり困ることはありませんでした。調整に関してはシマノのマニュアルと同様に行いましたが特に問題はなさそうです。
 レストア終了時の重量は9.83kgとなっています。構成パーツは以下の通り。

フロントディレイラー  SUNTOUR CYCLONE MARK-Ⅱ FD-2300
リアディレイラー  SUNTOUR CYCLONE-7000 RD-CL10-SS
シフトレバー  SUNTOUR SUPERBEPRO LD-3250
ギヤクランク  SUGINO PRO DYNAMIC S 48-42-30T
スプロケット  SUNTOUR WINER 7-Speed Freewheel 13-24T
ペダル  SUNTOUR SUPERBEPRO PL-4000
サドル  EC90カーボン(Selle san marco Rollsから交換)
ハンドル  SAKAE FX MODOLO PATENT Anatomic bend
ステム  NITTO PEARL 8
ブレーキ  SUNTOUR SUPERBEPRO CB-3600
ブレーキノブ  SHIMANO 600 Ultegra BL-6401
ハブ  SUNTOUR SUPERBEPRO BH-1500
リム  MAVIC MA40
タイヤ  MICHELIN DYNAMIC CLASSIC 700X25C(交換)




レストア終了時の状態


●スプロケット交換

 とりあえず乗れる状態になったので何度か試走しながら調整しましたが、実用面で考えるとスプロケットが13-24Tでは坂を登るには少々無理があるのでワイドレシオのものに交換する予定でいました。
 スプロケットに関してはシマノの6速ボスフリー 14-34Tがヤフオクにあり入手していましたが、リアディレイラーはロングケージのものがなかなか見つからず気長に探そうと思っていたところ、海外オークションeBayを扱っているセカイモンでサンツアーのパーツがたくさん出ているのを知り、覗いてみるとCYCLONE MK-ⅡGTが出品されていて入手できたので交換しました。交換後の重量は9.85kgとなりました。
 スプロケットは本来ならば7速のボスフリーがあればいいのですがちょうどいいものが見つからず手に入った6速を使用しましたが、7速が見つかればまた交換したいと思います。

交換したパーツ
スプロケット SHIMANO MF-Z012-6 Multipule Freewheel 6-Speed/Brown Gear 14-34T
リアディレイラー  SUNTOUR CYCLONE MARK-ⅡGT RD-3700









スプロケット(14-34T 6S)、リアディレイラー(CYCLONE MARK-ⅡGT) 交換後


 片倉シルクのレストアもなんとか無事に終了しましたが、今回もネット上での情報が本当に役に立ちました。私自身、今は無きサンツアーのパーツは使ったことがなかったので全く未知の領域でしたが、古いパーツの情報をアップしている方も多く非常に参考になりました。 また、今回サンツアーのパーツを海外のオークションからも入手しましたが、国内以上に多くのパーツが出回っていて全く驚かされます。
 もともとこんな旧年式のロードバイクをレストアして乗ることに意味があるのかは甚だ疑問で機能面では全くメリットはないのは事実です。しかし敢えて機能度外視で多少不便でも使ってみたくなる魅力があるような気がしています。ヴィンテージと言う程のものでもないただの古い自転車ですが、昔の雰囲気を味わいながらのんびり乗るのも悪くないのではと思います。

(2022年8月記)



●タイヤ交換

 先日ヤビツ峠(2022.10.29)に行った時に、コンビニでふとタイヤを見るとなんと一部ゴムが摩耗してカーカスが露出しているのを発見。無事ヤビツ峠は走行して帰宅しましたがタイヤは交換することにしました。




 交換するタイヤはMTBとDE01でSchwalbeが丈夫で調子がよかったので、片倉シルク用にもSchwalbe Oneを購入しました。
 そもそもMICHELIN DYNAMIC CLASSICの使用期間は3ヶ月、走行距離は766kmでこんなに摩耗が早いのはおかしいのですが、 原因はブレーキングが悪く後輪をロックさせてしまう事が多いので部分的に異常な摩耗をしたものと思われます。なぜこんなことになったかというと、おそらく片倉シルクはブレーキワイヤーの取り回しの流れが自然な右が後輪、左が前輪となっているので前輪のブレーキ操作に慣れている右手で後輪を操作しているのでつい強く握ってロックさせてしまうのではないかと思います。個人的には多少ワイヤーの流れが悪くても前輪は右にしたいものですが、一般にこのような左前輪という事例は普通にあるらしいのでまあもともとこのように組まれていたのでもう少し時間をかけてこの組み合わせに慣れてみようかと思っています。
 
追記:
 川崎一周(2023.1.8)の折、Schwalbe Oneの後輪がパンク。亀裂の大きさは約7mmとかなり大きくまだ装着してから2ヶ月、648kmしか走行していませんが交換することにしました。




 MICHELIN DYNAMIC CLASSIC、Schwalbe Oneと続けて短時間に後輪を交換する事態となりましたが、一般にロードバイクは後輪の消耗が前輪に比べて大きいので後輪が限界近く消耗した段階でまだ使用可能な前輪を後輪に移し、前輪のみ新品に交換という方法をとってみることにしました。

(2022年11月記、2023年1月追記)


●スプロケット・チエーンリング交換

 スプロケットとチエーンリング(インナー)を以下のものに交換しました。スプロケットはセカイモン、チエーンリングはヤフオクで入手したものです。

スプロケット  SUNTOUR AP 13-32T 7S
チエーンリング  SUGINO(AT?) 26T



SUNTOUR AP 13-32T 7S(左)、SHIMANO MF-Z012-6 14-34T 6S(右)




26T(左)、30T(右)






タイヤS(chwalbe One)、スプロケット(13-32T 7S)、チエーンリング(26T) 交換後

 フロント歯数差やトータルキャパシティはディレイラーのスペックの範囲を超えているのでちゃんと動作するかが心配でしたが、実際に使用してみると変速のレスポンスが悪いことも度々ありますが何とか実用にはなるのではという感じです。
 これでフロント3速48-42-26T、リア7速13-32Tとロー側がさらに広がり、当時のロードレーサーのイメージとは離れましたが多用途でのんびり走るにはより好適な仕様になったと思います。

(2022年12月記)


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