自転車雑事集 |
Daytona DE01のカスタマイズ ●ブレーキレバーのリーチ調整 DE01のブレーキレバーにはリーチアジャスターがついていませんが、ここは特に手の小さい人や握力が弱い人にはとても重要な調整だと思います。 普通の自転車だったらリーチアジャスター付きのブレーキレバーに交換してしまうところですが、 電動アシスト付き自転車の場合はこの部分にブレーキをかけるとアシストを止めるカットオフスイッチが付いているため、 一般の自転車に使われているブレーキレバーに交換することが出来ません。 そこでブレーキレバーにM3のネジ穴をあけて調整用のネジを入れてブレーキレバーの位置を調整できるようにしました。 ブレーキレバーをグリップに近づけたので、カットオフスイッチの位置も配線のコネクターを抜いてテスターでON/OFFを確認しながら適当な位置で切れるように再調整しています。 ●リアスプロケット交換(7速の8速化) DE01のギヤはフロント52T、リア11-28Tの7段変速となっていますが、 アシストを使わないで走るとこのギヤでは急坂では登りが少々つらいと思いますので リアスプロケットを8速にしてワイドレシオ化を試みました。 DE01のスプロケットは台湾のDNP製のボスフリーで、カセット式ではないのであまりスプロケットの選択肢がないのですが (上位機種DE01S,DE01Xはカセット式を採用:注2)、 DNPでは今でもボスフリーの8速スプロケットが販売されていて、 ちょうど今ついている11-28Tの7段に34Tが一枚加わった構成の11-34Tを購入しました。 同じメーカーのものですしボス抜き工具で外して付け替えれば作業終了と思ったのですが、 なんとDE01に付いていたスプロケットはボス抜き工具が嵌る溝がありませんでした!。 これはいったいどうやって取り付けたのでしょう・・・・。 外観は同じでも普通に市販されているDNPのスプロケットとは違うようで 電動アシスト付き自転車なので交換ができないようにこのような仕様になっているのかもしれません。 全く振出しに戻ったような感じでしたが、 スプロケットを抜くことができないのなら歯だけ交換はできないだろうかと 歯を固定しているロックリングを回す工具を自作して8速の歯に入れ替えてみましたが 当然ですが7枚より1枚多いので高さが足りず8枚は入りませんでした。 万事休すと思いましたが、ネットでいろいろ調べてみると DNPのスプロケットはラチェット機構と歯を取付ける溝の部分がネジで外れることが判りました。 そこでラチェット機構の部分はボス抜き工具が使えず外すことができないのでそのまま残し、 歯を取付ける部品のみを外して8速のものに交換したらどうかと考えました。 歯を取付ける部品は正ネジでラチェット機構にねじ込まれているので ラチェット機構の部分が回らないように固定する治具を自作して歯を取付ける部品を外したところ、ラチェット機構の部分は7速と8速は共通のようで歯を取付ける部品だけ8速のものに交換する事ができ、無事に8速化に成功しました。 シフターはマイクロシフト製のものが使われていましたが、 シマノの8速用シフター(SL-M310-8R)に交換しました。 変速するときのシフトレバーの操作方法が マイクロシフトはギヤを上げるのも下げるのも両方とも親指で押すタイプのものですが 個人的にはシマノのラピッドファイヤープラス(ギヤを上げるのは人差し指、下げるのは親指) のほうが使いやすいと感じていたのでシマノの8速用に交換して使いやすさも向上し一石二鳥です。 スプロケットを7速から8速化して34Tを追加したことで、急な坂でのローギヤ1段の余裕が生まれシフトの操作性も上がり、より一層快適な自転車になったと思います。 注1) 2020.12にDE01シリーズは仕様変更し、実質上DE01とDE01Sが統合しラインナップはDE01、DE01Xの2機種となりました。それに伴いDE01は米式バルブ、DE01Xは仏式バルブとなり英式バルブ採用の機種はなくなりました。 注2) 上記仕様変更でボスフリーの仕様はなくなり全機種カセット式になりました。 (2020年12月記) |