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Daytona DE01のカスタマイズ
 


 電動アシスト付きのミニベロ折り畳み自転車、Daytona DE01をより快適に使えるように いろいろとカスタマイズしてみました。


●チューブ(仏式バルブ)交換

 タイヤチューブが英式バルブだったので空気圧の管理ができるように仏式チューブに交換しました (上位機種DE01S,DE01Xは仏式チューブを採用:注1)。軽量タイプのSchwalbe 6A-SVに交換したのでほんの少し(75g)軽量化されています。元の英式チューブは米式の変換アダプターを付けてパンク修理用の予備として携行用にしています。
 DE01は後輪はクイックリリースではなくねじ止めで、モーター配線のコネクタなどもあり、外出先でパンクなどの時に取り外し可能なように以下の点を変更しています。
・モーター固定板の取付ネジがトルクスの皿ネジなので携行工具で外せるよう六角穴付き皿ネジに交換
・モーターのケーブルを固定しているインシュロックを取り外し可能なタイプに交換
 携行用にハブ軸ナット用の対辺18mmの薄型レンチも購入しました。これでどこで後輪がパンクしてもチューブを交換することが出来ます。


仏式バルブ(左)、対辺18mm薄型スパナと携行用チューブ(右)



モーター固定板の皿ネジを六角穴付皿ネジに交換(左)、インシュロックを取り外し可能なタイプに交換(右)



●ブレーキレバーのリーチ調整

 DE01のブレーキレバーにはリーチアジャスターがついていませんが、ここは特に手の小さい人や握力が弱い人にはとても重要な調整だと思います。
 普通の自転車だったらリーチアジャスター付きのブレーキレバーに交換してしまうところですが、 電動アシスト付き自転車の場合はこの部分にブレーキをかけるとアシストを止めるカットオフスイッチが付いているため、 一般の自転車に使われているブレーキレバーに交換することが出来ません。
 そこでブレーキレバーにM3のネジ穴をあけて調整用のネジを入れてブレーキレバーの位置を調整できるようにしました。 ブレーキレバーをグリップに近づけたので、カットオフスイッチの位置も配線のコネクターを抜いてテスターでON/OFFを確認しながら適当な位置で切れるように再調整しています。



ブレーキレバーネジ穴加工前(左上)、加工後(右上)、調整用ネジを入れたところ(下)



カットオフスイッチのON/OFF確認(左)、位置調整(右)



ブレーキレバーのリーチ調整前(左)、調整後(右)



●リアスプロケット交換(7速の8速化)

 DE01のギヤはフロント52T、リア11-28Tの7段変速となっていますが、 アシストを使わないで走るとこのギヤでは急坂では登りが少々つらいと思いますので リアスプロケットを8速にしてワイドレシオ化を試みました。
 DE01のスプロケットは台湾のDNP製のボスフリーで、カセット式ではないのであまりスプロケットの選択肢がないのですが (上位機種DE01S,DE01Xはカセット式を採用:注2)、 DNPでは今でもボスフリーの8速スプロケットが販売されていて、 ちょうど今ついている11-28Tの7段に34Tが一枚加わった構成の11-34Tを購入しました。
 同じメーカーのものですしボス抜き工具で外して付け替えれば作業終了と思ったのですが、 なんとDE01に付いていたスプロケットはボス抜き工具が嵌る溝がありませんでした!。 これはいったいどうやって取り付けたのでしょう・・・・。 外観は同じでも普通に市販されているDNPのスプロケットとは違うようで 電動アシスト付き自転車なので交換ができないようにこのような仕様になっているのかもしれません。
 全く振出しに戻ったような感じでしたが、 スプロケットを抜くことができないのなら歯だけ交換はできないだろうかと 歯を固定しているロックリングを回す工具を自作して8速の歯に入れ替えてみましたが 当然ですが7枚より1枚多いので高さが足りず8枚は入りませんでした。
 万事休すと思いましたが、ネットでいろいろ調べてみると DNPのスプロケットはラチェット機構と歯を取付ける溝の部分がネジで外れることが判りました。 そこでラチェット機構の部分はボス抜き工具が使えず外すことができないのでそのまま残し、 歯を取付ける部品のみを外して8速のものに交換したらどうかと考えました。
 歯を取付ける部品は正ネジでラチェット機構にねじ込まれているので ラチェット機構の部分が回らないように固定する治具を自作して歯を取付ける部品を外したところ、ラチェット機構の部分は7速と8速は共通のようで歯を取付ける部品だけ8速のものに交換する事ができ、無事に8速化に成功しました。
 シフターはマイクロシフト製のものが使われていましたが、 シマノの8速用シフター(SL-M310-8R)に交換しました。
 変速するときのシフトレバーの操作方法が マイクロシフトはギヤを上げるのも下げるのも両方とも親指で押すタイプのものですが 個人的にはシマノのラピッドファイヤープラス(ギヤを上げるのは人差し指、下げるのは親指) のほうが使いやすいと感じていたのでシマノの8速用に交換して使いやすさも向上し一石二鳥です。



自作したロックリング回しとラチェット機構固定治具(左上)、治工具を装着したところ




歯を固定している部品取り外し(上)、ロックリング取り外し(左下)、分解したスプロケット(右下)



歯を取り付ける部品とラチェット機構



歯を取り付ける部品比較(左7S、右8S)



8Sスプロケットを装着したDE01

 スプロケットを7速から8速化して34Tを追加したことで、急な坂でのローギヤ1段の余裕が生まれシフトの操作性も上がり、より一層快適な自転車になったと思います。

注1)
2020.12にDE01シリーズは仕様変更し、実質上DE01とDE01Sが統合しラインナップはDE01、DE01Xの2機種となりました。それに伴いDE01は米式バルブ、DE01Xは仏式バルブとなり英式バルブ採用の機種はなくなりました。
注2)
上記仕様変更でボスフリーの仕様はなくなり全機種カセット式になりました。

(2020年12月記)


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