上州武尊 塗川・荒砥沢

2019年3月24日  メンバー:森田,澤田石

 今年は何だかんだで沢に行く機会がないまま8月になってしまい、ようやく今回遅い沢初めとなりました。

8/2 澤田石さん宅に行く途中ヘルメットを忘れた事に気付き再度自宅に寄ってから関越道で沼田に向かう。途中、藤岡ジャンクションで工事渋滞があり寄居PAで一旦関越道を降りるが高崎玉村スマートICで再度乗り沼田ICへ。いつもの道の駅白沢にて仮眠。

8/3 朝目覚めると右手首に違和感があり、念のため沼田で病院に行ってからという事になり午前中は整形外科にかかり昼からの入渓となった。
 オグナほたかスキー場の駐車場に車を停めて出発。最初は前武尊への登山道を少し歩き、途中から林道で荒砥沢へ。
 最初はほとんど水がなく、入渓が遅くなったので早々に幕営しようと水が出だしてから最初の適地で早速タープを張り始めると待っていたかのように夕立が降り出し、雨足は強まってびしょ濡れになってしまった。瞬く間に増水し水の心配はなくなったが・・・。 これでは焚火は諦めかと思ったが夕立はすぐに収まり無事に焚火を囲んでの宴会をする事が出来た。

8/4 翌朝はいい天気であける。朝食をとりのんびりコーヒーを飲んで出発。
 最初は河原歩きが続く。幕営適地はまだまだ先にも多い。しばらく進み小滝を1つ越えるといよいよナメ滝が現れる。最初のナメ滝はインゼル状で左のナメ滝はさらに2条となっている。小滝を2つ越えると傾斜の緩い大きな釜を持つ7mトイ状ナメ滝となる。美しいが釜が深くホールドも怪しいので右から巻くがあまり小さくは巻けず懸垂で沢に戻る。
 この先2m・5mナメ滝と続き小ゴルジュとなる。5m程の滝をかけるが左から問題なく越え、3連石滝を越えると再びナメ滝が続く。2m・4mの連瀑から始まり、4mトイ状滝は流心を登り続く3mは潅木を使って越える。小滝を過ぎてきれいな4mナメ滝を越えると素晴らしいナメ・ナメ滝が続く。長閑な風景の浅い大きな釜のナメ小滝を過ぎると4m・7m・2mのナメ滝連瀑となりなんとも美しい。まだまだナメ滝は続き、ひときわ素晴らしい緩い11mナメ滝でナメ滝は終了する。
 1790m付近の最後の二俣を左に入り少し進むとなんとスキー板が落ちている!。さすがに人気の山スキールートだけあると感心する??。あとはひたすらつめるだけでまさかこの先滝などないと思っていたがなんと登山大系にある15m滝が現れる。左の岩溝を登るが、落ち口が少々いやらしく落ち口手前でザックを下ろしてロープだけ持って倒木を使って空荷で突破し、もう一度ロープで下降してザックを回収、澤田石さんもザックを先に上げてから登る。最後にこんな滝が出てくるとは!。
 あとは水線を忠実につめるとやがて沢形が無くなり笹藪に突入、20分程の藪漕ぎで登山道に出る。
 登山道を左に進み前武尊を経てオグナほたかスキー場を下る。途中からゲレンデの中を一直線に下るコンクリートの道となり、これが意外と効率がいい。行きの林道までこの道を下り、あとは登山道を下りて駐車場に到着し終了となる。
 下山後関越道がすごい渋滞だったのでほぼ一般道で帰宅したが、それ程渋滞は無く順調に帰宅出来た。


 荒砥沢は山スキーでは大変メジャーなルートになっているものの、沢登りで遡行する人は大変少ないと思います。登山大系に沢登りで紹介されていたので以前から気になっていたのですが、規模は小さいですが予想以上にきれいなナメ滝が続きなかなか楽しめるいい沢でした。期待以上の結果となり十分満足した山行でした。


コースタイム
8/3 オグナほたかスキー場駐車場(12:30)〜荒砥沢横断地点(13:38)〜幕営地(?)
8/4 幕営地(7:24)〜登山道(12:42)〜前武尊(13:15)〜オグナほたかスキー場駐車場(14:55)

遡行図
写真

このページのトップへ


2019年の記録へ