奥秩父 大洞川・和名倉沢

2018年7月15日〜16日  メンバー:森田L,澤田石

 今年の海の日3連休は当初の予定では那須の二俣川でのんびりしようと思っていましたが、メンバー変更等諸事情で今まで近いのになぜか未遡行だった奥秩父の和名倉沢に行ってみようということになりました。

7/14 18:00に澤田石さんに自宅に寄っていただき国道16号から飯能経由で国道299号に入り秩父から国道140号で道の駅あらかわへ。石島さんが合流して宴会後仮眠。

7/15 宴会のみ参加の石島さんと別れ入渓点へと向かう。大洞川林道分岐の駐車スペースに車を置いて出発。車道を少し戻ってガードレールの切れ目から明瞭な踏み跡を下って行き、大洞川本流を吊橋で渡ってさらに和名倉沢沿いに続く踏み跡を歩き入渓する。
 入渓早々いくつか滝を越えて進むと右から石津窪が入り、その先は弁天滝15mとなり右から巻く。さらに巨岩の2条滝や石滝を越えると沢は一旦穏やかになる。再び滝が出だすと左から氷谷が立派な滝をかけて入る。本流もさらに滝が続いてどんどん越えて行くといよいよ通らずの入口となる。
 通らずは最初の滝を見るとそれほど険悪な感じはないが、とりあえず右岸の巻道に入る。踏み跡は明瞭で赤テープもあり、結構な大高巻きだがこの先の40m滝が時折眼下に眺められ、特に問題なく歩いていく。40m滝もそのまま巻いてしまうのかと思ったらそうではないらしく一旦大滝下に出て飛沫を浴びながらしばし滝鑑賞。何しろ立派な滝である。巻道は左岸のガレ沢を登って右の尾根に出てそのまま直上し、適当なところで下降して滝上に出る。
 沢に戻ると先程の40m滝のような立派な滝が目の前に現れ、一瞬ひょっとして滝下に戻ったかのような錯覚に陥るがもちろんそんな筈はなく支流の船小屋窪にある30m滝であった。その先広い幕営適地を過ぎるとこれまたとても立派な20m滝となり左から巻く。さらに2m〜5m程度の滝をいくつも越えて行くと手持ちの遡行図にない?10m程の滝が現れ左から巻く。
 沢が右に曲がって4m・3mと2つほど滝を越えていくと1360m地点で絶好の幕営適地があり、薪がたくさん集めてあってしかも太いものがノコギリで切りそろえて並べてある。これはもう此処に泊まれということだろう!!。まだ14:00で本来ならもう少し進む予定であったがここに決定する。薪を集める必要がないので早速タープを張り焚火をつけて昼寝などしながらのんびりと過ごす。

7/16 早々に朝食をとり6:20出発。すぐに左から支流が入り2m滝を越え次の4m滝は濡れながら登る。続く5mナメ滝は美しいくその上は小滝やナメが続く。その先の3m滝は奥秩父らしく苔が大変奇麗である。4m滝に続く10n滝は右から小さく巻く。3m滝の先の2段20mは右に広がった支流の斜面らしきところを登っていき最後は左にルートをとり落ち口へ。1600m付近の最後のBP適地を過ぎ2段6mナメ滝は苔が実に素晴らしい!。この辺りはとにかく苔がとても奇麗である。
 1680mの最後の二俣は左に入り、1800m付近でさらに右へルートをとるが早く右に入りすぎたようで少々軌道修正して1950mのコルで登山道に出る。
 早速靴を履き替えて和名倉山へ向かう。登山道は大変明瞭で全く問題ない。稜線の起伏を緩やかに巻いていく道で大変歩きやすく苔むした雰囲気と共に実に気分のいいところである。将監峠への分岐を過ぎるとまもなく山頂に到着。三角点と小さな古い白石山と書かれた看板があるだけで展望も全くないが何故か嬉しく感じる山頂である。
 デポ地点に戻り下山を開始するが、途中1370m付近に水場があり暑い最中なので大いに助かった。造林小屋跡からの水平軌道はあまりに広く立派で、正直ちょっとびっくりしたがなんとも素晴らしい道である。 1300mから下りとなるが、後半以前患った左膝の痛みが再発して辛い下りになってしまった。
 埼玉大学秩父寮に下山後、澤田石さんに車を回収して来ていただき、道の駅大滝温泉にて入浴して帰途についた。


 以前奥秩父には随分通いましたが、どうもこの和名倉沢は遡行する機会に恵まれず残ってしまっていたので、今回ようやく遡行する事が出来て大変満足した山行となりました。下山路の二瀬尾根も踏み跡明瞭な立派な登山道で全く問題ありませんでした。和名倉沢は巻きが多く登攀的要素はあまりないですが、多くの滝と苔生した奥秩父の雰囲気を存分に満喫出来るなかなかの名渓と言えるでしょう。


コースタイム
7/15 駐車地点(7:00)〜大滝下(11:00)〜幕営地(14:00)
7/16 幕営地(6:00)〜登山道(9:00)〜和名倉山(9:35)〜埼玉大学秩父寮(13:30)

遡行図
写真

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