奥日光 ドビン沢
2018年8月5日 メンバー:森田
今年の夏は尋常じゃない暑さが続いていますが、とにかく涼みに行こうと標高の高い沢を探したところ奥日光のドビン沢が思いつき行って来ました。
8/4 15:30頃自宅を出発して一般道をのんびりと奥日光に向かう。桐生から足尾経由で久しぶりにいろは坂を走り湯元温泉の先の切込湖遊歩道入口に到着。外気温はなんと17℃。実に涼しく満天の星のもと缶ビールを一本飲んで仮眠。
8/5 朝は早く目覚めたので5:30に出発。切込湖への登山道を歩き小峠を過ぎてすぐに標識があるところでドビン沢の方へ入って行く。踏み跡がありそれを追うと広い平らなところに出て横切るように進むとドビン沢に出て入渓する。
少し歩くと二俣となり右俣に入るとすぐに右から支流が入る。そのまま進むと両岸狭まり、小滝を越えながら登って行くと7m滝となる。左側のルンゼ状に取り付くが意外と悪く諦めて巻こうかと一旦下りるが、下から見るとさらに左側が登れそうで再度取付き、なんとか落ち口より高いところまで上がり最後は右にトラバースしてクリアする。ここは濡れる気なら違うルートもあるかもしれないが少々冷汗ものだった。
続く2mほどの滝を2つ瀑心を登るが大変冷たい。5m滝、倒木の詰まった3m滝を越え、次の8m滝は右から登り途中で左に移るがやはり水が冷たい。2段6mを越えると急に感じが代わり奇麗なナメ小滝のあとにナメが続くようになりとてもいい感じである。ところがそれもつかの間、水が涸れてガレが埋め尽くした沢になってしまう。しばらく登って行くと左からガレが流れ込んでいる斜面があり、本流は2m滝でガレは終わる。この滝を右から越えると3mナメ滝となりそのあとはナメ小滝が続いていてまたいい感じになってきた。
赤い5m滝を越えると二俣状で左右共滝をかけている。右の4m滝を水流左を登ると源頭の様相になって来る。最後は2170m付近で左の沢に入りその上でまた左の窪を登ると殆ど藪漕ぎなしで登山道に出る事が出来た。
温泉平に荷物をデポして温泉ヶ岳を往復する。ここから直接山頂に登る事が出来たら早そうだが、登山道は山頂を通らず巻いていて山頂へはここから反対側に行かないと登る事が出来ないようだ。それでも20分ほどで温泉ヶ岳山頂に到着。山頂からは燧ヶ岳や切込湖刈込湖などが眺められた。
温泉平に戻り左俣の下降を開始。笹藪を掻き分けてどんどん下りて行く。少し下るとちょっとしたガレ場に出てしまったが特に問題はない。あとはとにかく下るのみ。ただひたすらガレた水の無い沢を下って行く。下部は右俣同様ゴルジュ状になるが滝などは無く完全にガレで埋め尽くされている。二俣の少し上でようやく水流が現れ往路と合流する。あとは往路を戻り登山道に出て駐車場まで歩いて終了となる。
下山後、湯元温泉「湯の家」で入浴し足尾経由で帰途に着く。途中タイミングよく針ノ木岳から特急あずさで帰る途中の家内を立川駅で乗せて帰ることが出来た。
ドビン沢は入渓地点が1700m近く本当に避暑にはもってこいの沢でした。沢自体も滝やナメが多く充分に楽しめるものだったと思います。ちょっとした思いつきで行ってみた山行でしたが、久々の湯元温泉のお湯も素晴らしく下界の暑さをしばし忘れさせてくれた避暑山行となりました。
コースタイム
8/5 切込湖遊歩道入口(5:30)〜登山道(8:12)〜温泉ヶ岳(8:34)〜温泉平下降地点(8:50)〜切込湖遊歩道入口(10:30)
遡行図
写真
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