谷川連峰 湯檜曽川・東黒沢白毛門沢

2016年7月24日  メンバー:森田L,石島,斎藤,澤田石

 先週天候不順で中止となってしまった、メジャーですが意外にも行った事がない方が多い?白毛門沢に今週は満を持して行ってきました。

7/24 澤田石さん宅に寄り東名〜首都高経由で新宿駅西口地下ローターにて斎藤さんと合流、練馬ICから関越道で石島さん宅へ。宴会後仮眠。

7/24 早起きし5:30には石島さん宅を出発。石島さんの車で関越道に乗り水上ICで下り白毛門登山口へ。ほぼ満車の駐車場で遡行準備をして出発。
 入渓してすぐに堰堤を左から越え、しばらく歩くと華化の滝となる。ここは何度来ても実に素晴らしい。水流左を登り途中で右に移り滝上へ出る。さらに歩いて行くと白毛門沢出合に到着。
 白毛門沢に入るとすぐに小ゴルジュの淵のある5m滝となり左から踏跡で巻く。続く小滝と倒木などを過ぎて4mナメ斜瀑を左から巻くと傾斜の緩い5mナメ滝となる。続く5mトイ状は右から巻き、次の上部トイ状の6m滝は左右とも越えられる。ナメ小滝をいくつか越えるとちょっと大きな滝がありタラタラのセンかと思ったら手前の10m滝であった。
 10m滝は既に1パーティー取り付いていて、もうひとパーティー待っているという2パーティー待ち状態。ちょっと休憩して様子を見ていたが時間がかかりそうだったのであっさりと左から巻いてしまう。
 その上の3m滝も大勢のパーティーが登っている最中で左から巻き、滝をもう1つ越えるとタラタラのセンとなる。なんと左壁に取り付いているパーティーがあり、澤田石さんは下からさっさと巻きに入るがあとの3名は取り敢えず滝下まで行ってみるがやはり普通に左から巻に入る。
 踏跡を辿っていくと沢が横切り、さらにトラバースして行くともうひとつ沢が入り、その沢を少し登ってから適当なところで再びトラバースするとタラタラのセンの上に出る。
 その上の5m滝を右の踏跡で巻くが、1段上がるとその先に20mナメ滝が見えるがこれがなかなか素晴らしい!。まず出だしの4m程の滝の釜で記念撮影。4m滝を右から越えると適度な傾斜のナメ滝が続く。水流左を気持ちよく登るが後続は慎重に左の灌木を絡んで登ってくる。ナメ滝の上には沢のど真ん中に巨岩が鎮座していて誠に見事な光景である。この巨岩で左右水流が別れインゼルとなっていて、私は右を登るが他の3名は左を行き上で無事合流し小休止。
 行動再開後2つ目の滝で斎藤さんがフリーで登ったあとを登る石島さんが一瞬動かなくなったと思ったらスリップし徐々に目の前に落ちて来る!!。あわてて咄嗟に右手で受け止めたが特に問題は無く笑えるハプニングであった。その後はナメが続く中を登って行くと左から支沢が入り、辺りには時折ニッコウキスゲが咲いていてとてもいい感じである。さらに進むと右から支沢が入り、左手にはジジ岩が見えるようになると傾斜も増しスラブ帯へと導かれる。青空の中、山頂に向かってぐいぐいとスラブを登って行く感触は実に壮快で最高の気分!。
 最後は踏跡を辿っていくと1歩の藪こぎも無く白毛門の山頂のすぐ脇に飛び出した。全くこれ以上ない最高のフィナーレである。
 白毛門山頂は休憩している登山者は1人だけで静かな山頂だと思ったのも束の間、徐々に登山道が増えそこそこの賑わいになる。やはり湯檜曽川の向こうに対峙する谷川岳の岸壁が素晴らしい。暫し休憩ののち下山にかかるが、以前白毛門沢を滑降したラインをのぞき込むとジジ岩ババ岩の間を一直線に落ちているのが見える。澤田石さんはいつものように登山道を一気にかけ下って行き、あとの3名はのんびりと下るが、斎藤さんはやや熱中症気味に・・。15:40に白毛門登山口に到着して終了となる。
 下山後、谷川温泉の湯テルメ谷川で温泉につかり、関越道に乗って赤城高原SAで食事をとって帰宅した。

 白毛門沢は沢登りを始めた頃に1度登り、8年前にはスキーで滑降もしましたが、さすがに人気の沢だけあって今回は2度も滝で順番待ちがあるなど、ここ何年も遭遇していなかった体験が出来ました。しかしながらやはりメジャーな沢は奇麗で快適でアプローチも短くやはりいいルートだとあらためて思いました。特に抜群の晴天のもと上部スラブから山頂に至る雰囲気は実に素晴らしく、最高の夏の1日を過ごす事が出来ました。ただ下山は暑かったので水は多めに持つべきでしょう。

コースタイム
7/24 白毛門登山口(7:40)〜白毛門沢出合(8:30)〜タラタラのセン(10:00)〜白毛門(12:50)〜白毛門登山口(15:40)
 
遡行図
写真

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