北アルプス 乗鞍岳 山スキー

2016年4月30日  メンバー:森田L,石島,斎藤,澤田石

 極端に雪が少ない今年の五月連休前半は、残雪の乗鞍岳を春山バスを使って手軽に楽しんで来ようと計画しましたが・・・。

4/29 澤田石さん宅経由で新宿駅西口地下ロータリーで斎藤さんを乗せて練馬ICから関越道に乗りいつもの道の駅で石島さんと合流、上信越道、長野道を経て松本ICで下りる。国道158号を走り乗鞍方面に向かい、乗鞍観光センターにて宴会後仮眠とする。

4/30 朝目覚めると素晴らしい快晴で乗鞍岳が真っ白で美しい。8:30のバスはものすごい人で我々は4台目のバスにようやく乗ることが出来た。位ヶ原山荘に着くとバスから下りた方々の殆どが乗鞍岳に向かって出発しているようだ。我々も準備をしてその列に加わる。
 それにしてもものすごい数の人が登っている。こんなに大勢の山スキーヤーを1度に見るのも初めてではないかと思う位である。
 いつも登っているツアーコースと合流するまでは沢沿いに緩やかに登っていく。振り返ると槍穂高が見え実に素晴らしい!。ツアーコースと合流する辺りでは登っている人々はかなり広がっていて見渡す限り人の列といった様相であるが、登るにつれて次第に風が強くなり雪面も硬くなって来る。
 朝日岳の斜面に取り付く頃にはかなり雲行きも怪しくなって来て山頂は雲の中となってしまった。シールで登るのも相当怪しくなりアイゼンに履き替えるが、今回兼用靴を新調した澤田石さんはなんとアイゼンがつかないとの事。原因はアイゼンバンドがおそらく普通の登山靴に合わせてあるので短くて届かないからで、私の持っていたナイロンベルトを追加して何とか無事装着する事に成功。
 再び歩き出すとものすごい強風となり時々立ち止まりながら朝日岳の鞍部まで登っていく。ここから先はこの状況では板は使えないのでデポして山頂に向かう手もあったが、さらに天候が悪化した場合を考えると展望のない山頂に行く必要も無かろうと言うことでシールを剥がして滑降を開始する。
 アイスバーンで固い斜面だがエッジはよく効き、表面の凹凸でばたつく板を抑えながらもアイスバーン滑降を充分に楽しめる。肩の小屋まで降りてきて建物の影で風を避けて小休止。ここから下は風も弱くなり実に楽しい滑降が続く。振り返ると山頂は依然厚い雲の中である。交互に動画を撮りながらどんどん滑っていくとあっという間に車道まで下りてきてしまった。
 板を脱いで車道を歩いて位が原山荘に着く頃にはこの辺りもなんと雪が降ってくる!。位ヶ原山荘の中でバスの出発時間を待っている間に外は吹雪状態となっていた。剣ヶ峰に行かずに早々に下りてきて正解だったかもしれない。
 あとはバスで観光センターに戻り、すぐ前にある「湯けむり館」で入浴して長野道の梓川SAで食事をして帰路につく。

 乗鞍岳には何度も山スキーで登っているものの山頂付近から滑降した事は1度もありませんでしたが、以前5月に滑った御嶽山が厳冬期と違った快適さがあったので5月連休なら剣ケ峰から容易に滑ることができると思い行ってみたものの、予想外の天気に残念ながら山頂付近から滑降どころか剣ヶ峰へも行けませんでした・・・。まあこういう事もありますね!。機会があればまたこの時期に再訪しようと思います。
 この日の天気の急変で北アルプスでは遭難が続出しましたが、以前所属していた会でお世話になったY氏が蓮華岳で滑落して亡くなられました。Y氏と乗鞍を滑った時の事も思い出されます。心より御冥福をお祈りいたします。

コースタイム
4/30 位ヶ原山荘(9:45)〜朝日岳鞍部(12:35)〜肩ノ小屋(13:05)〜位ヶ原山荘(13:55)

地形図
写真

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