房総 小糸川渓谷

2016年12月10日  メンバー:森田L,石島,斎藤,佐治,野口

 今年も12月恒例の房総の沢に行ってきました。

12/10 佐治さん宅経由で新宿駅西口地下ロータリーで石島さん、野口さんを乗せてから斎藤さん宅に寄り京葉道路から館山道へ。途中市原SAで今回どこに行くかを協議するが、候補だった小櫃川・猪ノ川渓谷は林道が通行止め、袋倉川・セーナ沢はアプローチが少々遠く、今日は出だしで若干遅れていたので「ウォーターウォーキング2」に出ていた近くて手軽そうな小糸川渓谷に決定する。
 君津ICで館山道を下り県道92号線、国道465号線を経て国道410号線に入り小糸川渓谷入渓点に向かうが、よくよく地図を見るとこれらの道はずっと小糸川沿いに走っていたようである。
 「県立清和県民の森・第1駐車場」に車を停めてまずは国道を入渓点まで歩く。今回は駐車場が終了地点で車道を下った分沢を登ってくる事になる。国道は何度か蛇行した小糸川を渡るが、のぞき込むと川底は遥か下であるで。途中から国道から外れ「ロマンの森共和国」の方に進みさらに遊歩道をどんどん下って小糸川の川床に降りる。
 国道からのぞき込んだ川が遥か下だっただけあって沢床に立つと両岸の側壁が高く、この辺特有の白壁となっているところもありなかなか見事である。沢床も綺麗なナメが多くいい感じである。
 歩き始めてすぐに鹿の頭蓋骨が綺麗に白骨化して落ちていた。最初に国道の赤い橋をくぐる所で高さ50cm程の堰堤を越える。これはいったい何の為にあるのだろう・・・。
 橋を過ぎると大きな岩が沢のど真ん中に鎮座していて左右は水深がやや深くなっている。膝上くらいで渡れそうな気もするが、今日はとても寒いので岩の真ん中をよじ登ろうとするが、もう一息体が上がらずザックを置いて空荷で登るとうまい具合に上がる事が出来た。後続はゴボウで引っ張り上げるがまさかロープを使う場面があるとは・・・。すぐにまた今度は赤くないコンクリートの橋で国道をくぐる。
 相変わらず平らで広いナメ床やちょっとした淵を濡れないように注意しながら歩いていく。淵の両岸から岩盤が浸食で庇のようになっているところもありなかなか楽しめる。
 しばらくそんな感じで歩いていると前方から何か動物が歩いてくる。最初はたぬきか?と思ったがモコモコしていてどうも違うようである。こちらに気付いて来た方向に逃げて行ってしまったが、後ろ姿も何だか可愛いらしく佐治さんによるとアナグマではないかということである。
 唯一の滝とも言えるCS滝の様なものを越えると水流溝に車のタイヤが挟まっていた。その先、川底に白く白濁した部分があり、温かくは感じなかったが温泉の成分が湧き出しているようである。後半水の冷たさが若干緩和されたような気がしたのはこの温泉のせいか?。
 さらに進むと左に道がありそこを上がると尾根伝いに遊歩道のようになっていてベンチが設置されていたりしている。そのまま登っていくと第一駐車場の少し手前の国道に出た。国道を歩いて駐車場に戻り終了となる。
 下山後、入渓点近くにある「白壁の湯」にて入浴して内房に向かい、いつものように「漁師料理かなや」で海鮮料理を賞味して東京湾越しに天城山に沈む夕日を眺めてから館山道に乗り帰途についた。

 今回は当日集合してから行先を決めましたが、小糸川渓谷は寒い日に手軽に房総を楽しむにはなかなかいい沢でした。最近房総の沢は倒木で荒れて遡行不能になっているところも多いようですが、ここは全く荒れた様子は無く貴重な存在かもしれません。温泉、海鮮料理、天城に沈む夕日と房総の楽しみを今回も充分に満喫する事が出来た楽しい1日でした。

コースタイム
12/10 第1駐車場(10:07)〜入渓点(10:28)〜終了点(12:50)〜第1駐車場(13:00)

地形図
写真

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