栗子山塊 摺上川・叶道沢
2016年5月28日〜29日 メンバー:森田L,斎藤,佐治
ナメの素晴らしい新緑の叶道沢で山菜を採って宴会をしようと計画しましたが結果はいかに・・・
5/28 佐治さん宅、斎藤さん宅を経由して首都高に入り東北道へ。土曜の朝だが渋滞も無く順調に北上し、国見ICで下りて県道46号線「七ヶ宿街道」を七ヶ宿方面へ向かう。
細い山道の小坂峠を萬蔵稲荷神社の赤い鳥居が並ぶ光景を見ながら越えて国道113号線に出る。佐治さんのご希望で七ヶ宿ダムを見学して、道の駅「七ヶ宿」で地場野菜などの食材を買い込み七ヶ宿スキー場から林道に入る。
林道はユノムラ沢沿いに下る道の分岐くらいまではよく刈り払いされていて問題なかったが、その先からは両側から道の中まで木が生い茂ってきている所が多く自分で刈り払いしながら車で進み、前回来た時に駐車した地点まで入り車を停め準備して出発。
林道を20分程歩くとクロノ沢の下降点となる。鋼管で林道を横切っているクロノ沢に降りて平凡な沢筋をどんどん下って行き、沢が右に方向を変えて570m付近でナメが現れはじめる。
最初は断続的だがしばらくするといよいよナメ1色の世界となる。
あとはただナメ床が続く沢をヒタヒタと下って行くのみ。480m付近で右から支流を合わせると10m程の緩いナメ滝が現れ右岸の灌木を頼りに下るがロープを使う程では無い。480m付近の二俣辺りは沢の幅も広がり新緑の樹林と相まって実に素晴らしい!。
のんびりと下ったが13:50には今宵の幕営地であるクロノ沢出合に到着。取り敢えずタープを張り荷物を置いて本流を下降してユノムラ沢出合まで散策して来る。ここからユノムラ沢出合までのナメも幅が広くとてもいい感じである。
クロノ沢出合に戻り薪を集めて焚火をつけると早速宴会開始となる。林道で採ったウドやワラビなどを天ぷらにし、下降中に収穫したワサビやミズ、道の駅で調達した野菜などを調理していただきながら明るいうちからお酒が進み、歌や踊り?も飛び出す楽しい一夜となった。
5/29 昨夜仕込んでおいたミズのそばつゆ漬けの山菜ざるそばをのんびり食べて食後にゆっくりコーヒーを飲み7:30頃出発する。
朝一番の叶道沢本流は朝日に照らされた新緑とナメのヒタヒタ歩きで実に素晴らしい。ナメと木々の織り成す気持ちの良い空間がどこまでも続く。足元を頻繁にイワナが泳ぎ回わり、おそらく人間が捕獲さえしなければこうなるのだろうという日本の自然の本来の姿を満喫する。右からナメの支流を見送り、2本目の支流が入るところにある唯一の滝とも言える4mナメ滝を右から越え、一旦ナメが無くなるが490m二俣を左に入るとまた復活する。
やがてそのナメも無くなり、最後の分岐は左へルートをとって歩いて行き沢が鋼管で林道をくぐる所で林道に上がり遡行は終了。林道沿いはウツギや藤が満開でそれらを愛でながら歩いていると右の斜面から落石があり、上を見るとカモシカがこちらをじっと見下ろしていた。30分で昨日下降したクロノ沢下降点、そこから20分程で駐車地点に戻り終了となる。
下山後、昨日寄った道の駅「七ヶ宿」で白石名物のよもぎ温麺定食を食べ、国道113号線を白石に向かい小原温泉の「スパッシュランドしろいし」で入浴した後、時間がまだ早かったので白石で木造復元天守が素晴らしい白石城を見学し、白石ICから東北道に乗って帰途についた。
数年前に叶道沢に七ヶ宿スキー場から林道経由で入渓する方法を知って初秋に一度行ってみましたが、今回は山菜の時期に再訪する事が出来ました。たけのこは全くなかったものの、最小限の山菜は確保出来て至福の一夜を過ごす事が出来ました。ここは行動時間も短く、この時期は美しい新緑とナメに囲まれてただただ寛ぐのみという宴会山行には最適な場所だと思います。また紅葉とキノコの晩秋に再訪してみたいものです。
コースタイム
5/28 駐車地点(12:00)〜クロノ沢下降点(12:25)〜クロノ沢出合幕営地(13:50)
5/29 幕営地(7:30)〜林道(9:15)〜駐車地点(10:10)
遡行図
写真
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