谷川連峰 魚野川・仙ノ倉谷東ゼン

2016年8月6日  メンバー:森田L,澤田石

 今回はなぜか機会に恵まれず未遡行だった谷川連峰の東ゼンに満を持して行ってきました。

8/6 19:00自宅駐車場に寄っていただき所沢ICから関越道に乗って毛渡沢林道ゲート前に駐車してビール宴会後仮眠。

8/7 5:50に出発。初めは林道を歩き、群大ヒュッテの所で林道は立派な橋で仙ノ倉谷を渡っている。渡ってすぐに右の登山道に入る。しばらく歩くと仙ノ倉谷を横切るが、この辺りはインゼルになっている様で最初に横切ったところより入渓する。
 しばらくゴーロを歩くとナメとスラブの渓相となり、5m滝を左から越えると西ゼン出合となる。ここの景観も素晴らしい。西ゼンは奥に側壁が見える第1スラブまでナメ滝の連続が見える。
 東ゼンに入って最初の10m滝は右から越え、次の中ゼン出合にかかる20m滝は下部は左から巻き途中からスラブの際をすたすたと登っていく。右の中ゼンのスラブがすごいスケール感で実に素晴らしい!。その先沢は右折し20m滝となっている。最初滝の水流をくぐって左から巻こうと思ったが、完全にずぶ濡れになるようなので水流右の残置ハーケンの手前を登るといとも簡単に越えることが出来た。この滝を越えるといよいよ大滝が前方に見えてくる。
 大滝は2段60mの実に立派な滝だが、辺りは開けていて明るく威圧感は全くない。いよいよ登攀だが、ロープが30mなので最初の斜上バンドを少し登ったところからまず澤田石さんがロープをのばす。とりあえず斜上したところでハーケンを1本打って直上し、残置ハーケンのある濡れるテラスでルートがよく分からずにそこで1本切る。次は私が右にトラバースして草付きを少し登って再び水流に戻り水流右を濡れながら登り1段目は終了。2段目は左側壁を少し登ってあとは草付きルンゼを適当な高さまで登って右にトラバースすると大滝上に出る。下段は予想外に濡れたが快適な登攀となった。
 小滝上はすぐに5mナメ滝を越え、さらに進むと左から三ノ字沢が入る。その先は滝の連続となり、15m、5mと越え、20m滝は右側の壁を巻き気味に登る。さらに5m滝を3個右から越えるとナメ床となりほ右から支沢が入る。この先、ガイドブックには長いゴーロとなっているが特に長くは感じずむしろ気持ちよく登っていく。
 しばらく進むと再びナメ床となり小滝が出て来る。最後の4m程の滝を越えた後、つめは右の支沢にとり、忠実に沢筋をたどるがやがてそれも無くなり、背丈程の笹薮を漕いで進むと最後は腰ほどの高さとなりようやく登山道へと出る。
 稜線は雲が行き来していて平標山の山頂も見え隠れしているが、稜線の登山道はすこぶる快適で夏山歩きを短いながら満喫する。平標山山頂は残念ながら雲で展望は無い。暫し休憩後平標新道を下山開始する。山頂から少し下ったところの小さな湿原は実に感じのいいところである。その先もしばらくは気持ちのいい尾根道が続く。しばらく下ると右手に西ゼンのスラブが見えるようになり実に素晴らしい!。樹林に入ってからは黙々と下り膝が悲鳴をあげる頃仙ノ倉谷横断地点に到着。あとは往路を辿り車まで戻り終了となる。
 下山後、いつもの「岩の湯」で入浴後関越道に乗りまた前回同様赤城高原SAで食事をしてから帰途についた。

 東ゼンは以前から行く機会を伺っていましたはなかなか機会がなく、今回ようやく遡行する事が出来ました。西ゼンのように気持ちのいいスラブ登りはありませんが、大滝の登攀をはじめスケールの大きな景観の連続で実に素晴らしい沢でした。下山の登山道も大いに楽しめ大充実の1日でした。やはり谷川の沢はいいですね。

コースタイム
8/6 林道ゲート(5:50)〜入渓点(7:00)〜大滝上(9:30)〜登山道(11:40)
   〜平標山(12:15)〜林道ゲート(14:35)

遡行図
写真

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