虎毛山塊 役内川・赤倉沢

2016年9月17日  メンバー:森田L,斎藤、澤田石、野口

 今年の9月3連休は昨年に引き続き焼石連峰の尿前川本沢を計画しましたが、悪天によりまたも変更となりました。

9/16 澤田石さんに自宅に寄っていただき、新宿駅西口地下ローターに21:30集合。道を間違え中野長者橋で首都高速に乗れず高松から乗って川口線経由で東北道に。順調に北上して鶴巣SAにて明日の事を少し協議して仮眠。

9/17 天気予報を見るとやはり18日は雨の予報。前夜の協議通り尿前川はあきらめ、日帰りで虎毛山塊の赤倉沢に行く事とする。
 古川ICで東北道を下りて国道47号線を鳴子温泉に向かい国道108号に入り虎毛山登山口へ。林道ゲート前に駐車して出発。林道終点から登山道となり、40分程で赤倉沢を橋で渡るところで遡行準備をして入渓する。
 ナメ滝を越えると堰堤があり、左から越えると二俣となり左に入る。 すぐに最初の核心である15m滝となる。以前来た時は少し戻って左から巻いたが、今回は滝のすぐ左の倒木とガレのルンゼを登ることにする。最初は巨大な倒木の下から崩れた岩の斜面を1段登り、あとはガレたルンゼを灌木も頼りにして登っていく。やがて傾斜が緩み右の方に向かって下りて行くと滝上に出る事が出来た。
 倒木でせき止められたインゼルを過ぎてナメが現れ始めると820m二俣となる。ここはきれいなナメの二俣で、左に入るとすぐに3連瀑となる。下のナメ滝2つは傾斜が緩く特に問題なく水流右を楽しく登っていくが、3つめの15m滝はナメ滝ではなく3段でかなり立っている。左から取り付いて登ることも可能だが濡れそうなので左から簡単に巻いてしまう。
 その先はしばらくナメが続いていてなかなか素晴らしく、930m付近で左はまっすぐにナメが続き右は小滝で合わさる二俣となる。本流は右なのだが、間違って左のナメを気持ちよく登って行ってしまった。ナメはそのまま傾斜を増して続いていて、どんどん登っていくとやがてあっけなく沢が終わってしまっている。ここでようやく間違えに気付き右の尾根を乗越して本流に戻るが、沢をのぞき込むとナメの先に10m程の滝が見えたのでもう少し登ってその滝の上で本流に戻る。
 3m程の滝を2つ越えると5mトイ状滝が現れ、直登は無理で右のクラックを登って灌木を掴み強引に越える。その上は登れなさそうななツルツルの小さなナメ滝が二つ続いていたのでついでにそれも一緒に巻いてしまう。沢に戻るとまたしてもナメ滝の連続で、4m程のナメ滝を2つ越え、続く8mナメ滝は右のクラックから草付きを登って左にトラバースして落口に出て、セカンドで斎藤さんに中間支点を回収していただき、ロープを滝に掛替えて後続は滝の真ん中をゴボウで登る。さらに登っていくと8m涸棚となり念の為上部に補助ロープをフィックスして先に進む。
 しばらくそのまま細くなった沢を登っていくと、やがて急に沢の傾斜が無くなり緩やかに右に曲がっている。見覚えのあるこの状況、確信を持って左の藪に入るとすぐに登山道へ飛び出した!。ザックを登山道に置いて再び沢に戻り後続を待つ。しばらくすると無事全員集合して藪に突入して登山道に出る。
 早速荷物をデポして虎毛山の山頂に向かう。20分程で山頂到着。最初はガスでぼんやりしていたが少し遅れて野口さんが到着するとガスが晴れ出す??。山頂の先を少し下って池塘のある美しい湿原を暫し散策してから再度山頂標識に集合して記念撮影後下山にかかる。下りは日没との競争だったが、斎藤さんがいいペースで降りていくのについて行き、ぎりぎりヘッドランプなしで車に到着。30分程遅れてのんびり下っていた野口さん、澤田石さんもヘッドランプで無事到着する。
 下山後、赤倉橋付近で幕営予定であったが、雨が降っていたのでどこか濡れないところでという事になり、結局となりの神室山塊の白川ダム公園にある炊事場の東屋の下で快適な1夜を過ごした。翌日は新庄経由で道の駅に寄り道しながらしばらくのんびりと車を走らせ、東北中央道の東根ICから山形道、東北道経由で帰途についた。

 天候不良で尿前川本沢はまたしても行けませんでしたが、3連休の晴れた1日を有効利用して14年ぶりに赤倉沢を再訪出来て大いに楽しめた山行となりました。前回は単独でしたが、今回はルートを間違えたところはあったものの前回以上になかなか充実した遡行になった気がします。やはり赤倉沢は虎毛山に日帰りで登頂出来て遡行内容的にも実にいい沢だとあらためて思いました。

コースタイム
9/17 林道ゲート(8:00)〜入渓点(8:45)〜登山道(15:00)〜虎毛山(15:55)〜林道ゲート(18:15)

遡行図(2002年遡行時)
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