房総 小櫃川・土沢
2015年12月5日 メンバー:森田L,斎藤,舘野
今年の房総の沢は以前行った桑ノ木沢の隣の隣にある沢で地形図には折木沢となっている土沢に行きました。世附川の土沢三ノ沢に引き続き「土沢」の第2弾!?。
12/5 斎藤さん宅経由で7:00西船橋駅で舘野さんと合流。原木ICで京葉道路に乗り館山道を経て君津ICで下りる。房総スカイラインを通り亀山湖から滝原公園の駐車場に駐車して遡行準備をして出発。
まずは小櫃川を橋で渡り、その先どのように土沢に降りるか考えたが、道沿いに少し登ればどこか降りれる所があるだろうと登り始める。しばらくして沢の方に下って行くと首尾よく枝沢に降りられそうでこれで問題ないだろうと安心したのも束の間、枝沢のナメの沢床に足を置いた瞬間、これは滑ってとてもじゃないが降りられない!!ということに気付かされた。降りられないどころか傾斜は緩いものの下まで滑落する事は確実で極めて危険である。再び登り返し沢ではない斜面を無事に下って土沢に降りる事が出来た。
土沢に降りるとあとは気楽な川歩きとなるかというとそうでもなく、相変わらず滑る渓相が続き油断できない。ちょっとしたへつりや段差のような滝も極度に緊張した?遡行が続く。
0.5mナメ滝を右から巻き、大きな釜の2mナメ滝は左から巻く。その上で右から支流が2条のナメ滝となって流れ込む。左が壁となったナメ滝を越えて一旦ゴーロになるが次に現れる釜のある緩いナメ滝は左側に階段のようにステップが切ってある。右から滝で支流が入り、その先ちょっとした渕を右から巻くが沢に戻るところで補助ロープを使う。
さらに進むと右岸に地形図にない林道が現れ、沢が倒木で荒れ出す。しばらく倒木の中を進むようになるがやがてまたナメが復活し、今度は先程のように滑る事も無く快適にナメ床歩きを楽しみながら進む。
美しいゴルジュの中のナメ滝を過ぎ、二俣らしき分岐に到着する。予定通り左に入ると徐々に傾斜が増してくるが方向が東に向かっているので明らかに当初予定していた沢を詰めているのではない。どうやら280m付近で左から入る支流に入ったようだがまあ気にせず進むとなんと滝が連続するようになる。ホールドが細かいがフリクションが効くようになったので快適に登ることができるがもう少し条件が悪ければギリギリ登れないのでは?というレベルで実に楽しい!!。最後は左の樹林に逃げるがここも土の斜面がツルツル滑り、右足が滑る前に左足を出すと言った感じで登って行くと308m標高点付近に出る。
あとは登山道を下るだけと思っていたがそんなに甘くはなかった。しばらく踏み跡を辿って歩いていたつもりがだんだん怪しくなり気がつくと全く違う方向に下っているではないか・・・。仕方なくほぼ出発点近くまで登り返して正規の尾根を下り始めるが暫くすると今度は地形図にない林道が出現。それをたどってどんどん下って行くと林道は土沢にどんどん降りていき対岸にも林道があるのでどうやらこの林道は土沢を渡って向こう側へいく予定らしい。ここは沢の中で右岸に林道が見えたところのようである。そこで途中から標高160mの平らなところを通って登山道のある尾根に戻る。
尾根に戻っても踏み跡のようなものは判然とせず地形図を見ながら適当に降りて行く。最後は四郎治沢に降り舘野さんと斎藤さんは沢靴に履き替え沢沿いに下降したが私は赤テープのある対岸を登り民家の前に出て車道の橋を渡って駐車地点に戻った。
下山後は大幅な遠回り?をしていつもの「漁師料理かなや」で海の幸を賞味して帰路についた。
前回に引き続き2回連続の「土沢」の遡行となりましたが、こちらの土沢もナメがきれいでしたが前半は大変滑ったものの後半はそれも解消し間違ってつめた源頭は滝登りが楽しめるという予想外の展開になかなか充実した山行となりました。しかも下山の登山道ははっきりせず、地図に無い林道まで現れ真面目にルートファインディングが必要というおまけ付きでした。(まあGPSを見れば問題ないのですが・・・)下山後も海岸まで出て海鮮料理を食べて房総を満喫した1日となりました。
コースタイム
12/5 駐車地点(9:30)〜入渓点(10:05)〜二俣?(12:00)〜308m標高点(13:00)〜駐車地点(14:40)
遡行図
写真
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