房総 湊川・高宕川 富山

2015年12月26日  メンバー:森田L,斎藤

 年内に初山スキーと思っていましたが今年は以上な雪不足で多くのスキー場が営業できない状態なので、房総の沢とハイキングに変更しました。

12/26 斎藤さん宅経由で京葉道路に乗り館山道で富津中央ICへ。まずは湊川・高宕川へ向かう。
 細い林道をどんどん入って行き最後は両脇から生い茂る草を車載の鎌で刈りながら進むと素掘りのトンネルがありその手前に駐車して出発。最初の川廻しを過ぎ林道は高宕川に降りているのでそこから入渓するが、沢靴を履かなくても歩けそうなのでしばらくそのまま歩いていく。ナメがいい感じであったがちょっと進むと少し深い水流を渡らなければならずそこで沢靴に履き替える。
 左から川廻し前は本流だったと思われる支流が入り、そのまま歩いていくとこの川廻しを作ったトンネルにかかる急駟滝となる。人工の滝とは思えないなかなか立派な滝である。右端にロープが3本程下がっていて、それを使って簡単に落口に登ることができる。落口はトンネルとなっていて房総の沢特有の何とも妙な光景であるがそれがまた素晴らしいのである。トンネルを抜けた少し上で昔の本流だった所を覗いて見るがもう川だった形跡もない。その先しばらく歩いた所で右岸の支流を登って林道に出た。
 あとは林道を戻り、途中から旧本流に入ろうと思っていたが思いのほか川床が遠く、林道を横切る支流を下降しようと思ったが結構大きな滝となって流入していたので諦めて林道をそのまま歩き高宕川を横切る地点に戻る。あとは往路を辿り車に戻って前半戦の沢は終了、後半戦の富山へ移動する。
 富山は何箇所か登るところがあるようだが、今回は時間がないので伏姫籠窟経由で林道を終点まで車で入って登る事とする。まずは林道途中にある滝沢馬琴の南総里見八犬伝に出て来る伏姫籠窟を見学。架空の物語の舞台が本当にあるところが何とも面白い。その後林道終点に車を置いて歩き出す。
 終点まで車で入ったので僅かな登りで北峰・南峰の分岐点に出てまずは北峰に向かう。八剣士終焉の地を経て終点から30分ほどで展望のいい北峰に到着。三角点のある山頂は展望が無いが北峰展望台広場の端にある十一州一覧台にあがると素晴らしい展望で、東京湾越しに富士山や伊豆大島などが一望できる。充分に景色を堪能した後に南峰へ移動。こちらは山頂下の広場に観音堂がひっそりと建っているが展望は無い。行動食を食べて休憩した後往路を下山して林道終点にもどる。
 下山後、道の駅「富楽里とみやま」に寄りつみれ汁を食べてから帰途に付いた。


 今回は急遽房総に変更したので場所を決めずに行き当たりばったりの山行となりましたが、川廻しで出来た滝見物と軽いハイキングで長閑な冬のひとときを楽しむ事が出来ました。また、房総が南総里見八犬伝所縁の地ということも再認識できた山行になりました。

コースタイム
12/26 駐車地点(9:10)〜入渓点(9:15)〜急駟滝(9:40)〜遡行終了地点(10:10)〜駐車地点(10:35)
    林道終点(12:30)〜富山北峰(12:55)〜林道終点(13:55)


遡行図
写真
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