会越 守門大岳〜南西尾根 山スキー

2015年4月18日  メンバー:森田L,斎藤,澤田石

 

 4月も後半となり段々滑る事が出来るところが限られて来るこの時期ですが、今回は守門のなかでまだ訪れていなかった大岳の南西尾根に行ってみることにしました。

4/17 澤田石さん宅経由で新宿駅西口地下ロータリー22:00集合。練馬ICから関越道に乗り小出ICで下りて国道252号線を進み、道の駅「入広瀬」にて小宴会後仮眠。

4/18 6時起床でテントを撤収して出発。二分の除雪終了地点には既にたくさんの車が停まっていてこんなに人気の山なのかと少々驚くが、何とか車を停めて歩きだす。
 最初は車道沿いに行くのだが、適当にショートカットしながら登って行くとかまぼこ型の建物が立ち並ぶ広い尾根になる。大変暑く雨具の上着を脱いでさらに進むと浅い沢沿いに登るようになり、長峰付近で右から車道が合流する。ここからまた平らな尾根を登るようになり、その先で少し下って行くと保久礼小屋に到着。ここからようやく本格的な登りとなる。気持ちのいいブナ林をどんどん登って行き、避難小屋を過ぎてるとやがて森林限界を越え、あんなに遠くに見えた山頂が近くなる。風が強くなってきたので雨具を着て山頂へ。
 あれだけ登山口に車が停まっていたので山頂はさぞかし大にぎわいかと思いきや2人ほどしか人はいなかった。春霞で遠望は今ひとつだが守門岳への雪庇の稜線がよく見える。北の方角はまだまだ下界にこんなに雪があるのかと思うくらい雪国の風景が連なっている。のんびりしたいところだが風がやや強く早々にシールを剥がし滑降に移る。
 まずは山頂直下の大斜面を気持ちよく滑るが、何故か下から続々と登山者が登って来るのをよそ目に南東尾根に入る。広い尾根をしばらく下りると傾斜は緩むが快適に滑って行く。振り返ると大岳への斜面が素晴らしい展望である。風を感じなくなったところで小休止。日差しも強くすっかり春山の気分で昼寝でもしたくなる。
 この先、先程滑って行った先行パーティのトレースもあったが、ルートを確認しながら慎重に下りるとピタリと952m標高点の細い尾根に入る事が出来た。標高点は10歩ほど階段登高で登り返すと右手に滝を見ながら細い尾根の滑降が続く。
 徐々に傾斜が増して来ると樹々の根元に大きな穴があくようになりそれを避けながら滑る様になるが、少々時期が遅いせいか滑る雪面よりも穴の方が多い?ところもありなかなかスリリングで面白い。途中から尾根末端に出る為にやや左寄りにトラバース気味に進むが、最後は忠実に尾根筋を下り末端で右の沢に下りて車道に出る。
 ここからは車道を右に登り返して長峰付近で往路に戻るルートも考えられるが、今回は左に進路をとり車道沿いに戻る事とする。橋を渡っていきなり林道が雪で埋まった急斜面をトラバースする事となったが、あとはほとんど車道沿いにシールなしで歩いて行く事が出来て無事駐車地点まで戻る事が出来た。
 下山後、澤田石さんのストックを車でひいて壊してしまうという間抜けなハプニングがあったが(澤田石さん申し訳ありません・・・)、途中神湯温泉にて入浴し天ざるを食べて帰途についた。帰りの車窓からは山頂からは霞んでよく見えなかった上越の山々が美しく眺められた。


 守門大岳は今回初めてでしたが、アプローチはかまぼこ型の建物が建つ人里を歩く感じで独特の雰囲気がありました。南西尾根はルートファインディングが面白く、登り返しもないので滑降ルートとしては往路を滑るよりも楽しめるかもしれません。最後の林道がやや長いですがこの時期でも車道の橋で沢を渡れるので問題無く滑る事が出来るなかなか絶妙なルートだと思いました。

コースタイム
4/18 二分(7:30)〜守門大岳(11:25)〜林道(13:05)〜二分(13:05)


地形図
写真
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