尾瀬 笠科川・井戸沢〜タル沢ワル沢
2015年6月13日〜14日 メンバー:森田L,斎藤,澤田石
今年のたけのこ沢登りは、昨年遡行して候補として考えていたワル沢〜井戸沢の逆ルートとしました。
6/12 澤田石さんに自宅駐車場に寄っていただき、JR高円寺駅に22:00集合。練馬ICから関越道に乗り沼田ICで降りて道の駅白沢にて椅子に座って丸テーブルを囲んでの小宴会ののち仮眠。
6/13 店が始まる前に起床して入渓点の井戸沢出合付近に移動、出合すぐ前の駐車スペースに停めようとしたらそこに駐車していた軽トラの方にここはバスの待避所としたいので他に停めてくれとの事で少し上の路肩に駐車して出発。
堰堤を2つ越えて少し進むと最初のナメ床が現れる。車道から少し入ったところにこんな素晴らしいナメがあるとは驚きである!。一旦ナメは終わりしばらくゴーロを行くが、再びナメとナメ滝の連続となり先程にも増して見事である。きれいな8mナメ滝は水流右端を笹を掴みながら越えると大きな甌穴に緩いナメが続いている。続く6m滝は右から(澤田石さんは左から)越え、2段4m滝、10m2条緩いナメ滝などを楽しく登って行くとやがてナメが終わり二俣となる。
本流は右だが今回はワル沢との中間尾根を乗越すルートをとるので左に入る。特に何もなくどんどん登って行くとやがて傾斜が緩み崩れた雪渓が現れる。1750m付近で左の雪のある支流に入り雪を拾うように歩いて行くと、ほとんど藪漕ぎも無く尾根上に到着。残雪が多くちょっとした雪原で休憩をとるとすぐそばにコシアブラの木を発見!。
ワル沢への下降はやはり雪を拾いながら根曲がり竹の薄いところを下っていくとすぐに雪の詰まった沢筋となるが、この雪渓が結構長く、中央は既に穴が空いていて意外と悪い。まあ浅い沢なので万が一落ちてもちょっと怪我をするくらいで済むと思うのだが、もう少し雪が硬かったらロープを出そうと思ったくらいであった。ようやく沢床を歩く様になるとナメが続きいい感じである。ナメ滝が2つ程あったが問題なく下降し最後はナメ滝でワル沢本流と合流する。ここからは昨年歩いたルートとなる。ワル沢はちょうどここから上は滝などがなくなる所で、井戸沢同様いいとこだけとった感じのルートである。
4m滝を水流右側を灌木伝いに、トイ状4m滝は左を巻いて下降すると、やがて右から引上悪沢を合わせる二俣となりそこを今宵の幕営地とする。いい焚き火スペースがなかったので左岸を少し造成?するが、テントは右岸なので濡れずに渡れる様に澤田石さんがなんと丸太で橋をかけ、頭上の木にシュリンゲまでかける!。今日はあまり収穫がなかった様な気がしていたが、なんと天場にもコシアブラの木があり、結果的には充分な食材が確保出来たので、たけのこご飯と天ぷらでまさに至福のひとときとなった。
6/14 5時頃目覚めるとなんと雨が降っている。今日の行程は大変余裕があるのでもう少し寝ていようと思ったが何となくやみそうでやまないので焚火の上にタープを張って焚火に火を付ける。残りのたけのこと昨夜の天ぷらで出来た揚げ玉入りのうどんの朝食をとり、ゆっくりとコーヒーを飲んで出発。
少し下るとゴルジュとなるが、昨年遡行した時とは比べものにならないくらいの水量であっさりと左岸から巻く。タル沢最後の5m滝は下を見ると釜に釣師の姿が2名見えたが竿をしまっている様子なのでそのまま水流右を下降する。この滝を下るとすぐに笠科川本流と合流する。ここからはお土産用にといろいろ物色しながら歩くが・・・幸運な事に十分に満足する結果となり無事に車へと戻ってきた。
下山後、尾瀬ぷらり館にて入浴後、まだ時間が早かったので、帰路の途中にある吹割の滝に寄る。この国道120号線は山行の折に何度通ったかわからないくらい通っているが、意外にも全員吹割の滝を見るのは初めてであった。
昨年夏に遡行してたけのこ山行に是非と思っていたルートでしたが、予想通りに大満足の山行となりました。井戸沢のナメはやはり下るよりも登る方が印象的な気がします。井戸沢とワル沢の面白いところだけを繋いで尾根の乗越しも藪漕ぎは殆ど無く、なかなか良く出来たルートと言えると思います。
コースタイム
6/13 駐車地点(8:10)〜尾根上(10:55)〜二俣(12:30)
6/14 二俣(7:00)〜駐車地点(9:30)
遡行図
写真
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