房総 湊川・梨沢
2014年12月7日 メンバー:森田L,石島,佐治
今年の房総の沢は、高速からのアプローチが近い湊川・梨沢に行ってきました。
12/7 佐治さん宅に寄り新宿駅西口に6:45集合。首都高〜京葉道路〜館山道を経て富津中央ICで下りて梨沢集落方面へ。梨沢橋付近で駐車可能な所を探したが無く、橋を渡って左折してしばらく進み途中から郷蔵方面に下りている細い道を下って行って梨沢沿いの車道と合流した所に駐車して出発。
車道を歩いてすぐに郷倉トンネルを潜り、さらにそのまま進むと入渓点に到着。沢に降りると紅葉の中にゴーロが続いている。しばらく平凡な河原を歩いて行くが、30分程でゴルジュになったかと思うと先に何かある気配である。案の定、いきなり核心の?不動滝6mが現れる。この沢にある本当に唯一の滝のようなのでしばし眺め入る。左側が階段状で一部ステップも切ってあるようで簡単に登る事が出来る。
不動滝を過ぎて再び紅葉の中ゴーロをどんどん歩いて行くが、そろそろ七ツ釜がある筈なのだが一向に出て来ない。ちょっとしたミニゴルジュをこれだろうか?と言いながらいくつか過ぎたが、どれも「釜」と形容するにはいささか躊躇するものばかり・・・
途中、長く伸びた木の根っこが大蛇のように沢沿いに伸びているなかなか珍しい光景を通過し、いい加減そろそろ出て来ないと沢が終わってしまうのでは?と心配になる頃ようやく深い釜が現れ、左壁に「七ツ釜」という看板がかけられていた。ここは水の中を行くと腰くらいまで浸かりそうだがさすがに寒いので、左壁をちょっと微妙なムーブで這い上がり濡れずにクリアーする。七ツ釜は残念ながらとうとう釜を1つしか数える事が出来なかった事になる・・・。
さらに進んで行くと20分程で二俣に到着。「林道方面」と書かれた看板がある。ここから右の尾根を登って行くと踏み跡に出られるそうだが、今回は右俣をしばらく遡行して150m付近で右から入る支流をつめて247m標高点南のコルに出るルートをとる。二俣を過ぎるとナメが多くなり、今まで殆どゴーロだっただけにとてもいい感じである。地形図を見ながら注意して歩いていたがいつの間にか入る予定の支流は過ぎていて、少し戻ってから右の支流に入ると予想通り簡単にコルに出る事が出来た。あとは踏み跡をたどり地形図にある登山道へ出る。この道は「鎌倉古道」というらしく途中大塚山を経て少し崩壊気味の所もあったが問題なく梨沢橋付近に出る事が出来た。車道を辿って駐車地点まで戻り終了となる。
下山後、いつものように海鮮料理を食べに行きたいところなのだが、なぜか今回は下山時間が遅くなり残念ながらそのまま帰路につく事になった。
梨沢は白山書房「日本の渓谷96」の高桑氏の記録で最初に知った房総の沢で、いつか行ってみようとずっと思っていたところですがようやく行く機会に恵まれました。梨沢自体は七ツ釜は殆ど埋まってしまったらしく、他の房総の沢の様に川廻しも無くナメも上流部のみで房総の沢としては大変地味でしたが、アプローチが便利で下りの鎌倉古道も静かな佇まいのハイキングコースといった感じで山里らしい穏やかないい1日を過ごす事が出来ました。魚が食べられなかったのが少々残念でしたが・・・。
コースタイム
12/7 駐車地点(9:15)〜大滝(10:00)〜七ツ釜(11:10)〜二俣(11:30)〜コル(12:40)〜駐車地点(14:30)
遡行図
写真
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