20年ほど前に岳人で紹介されていた二ツ塚ですが、以前家内に勧めたところ２度ほど行っていたようですが私は行った事がなかったので、この年末に出かけてみました。

12/30　7時40分頃自宅発。東名高速を御殿場ICで下り太郎坊へ向かう。登山口への道はゲートで閉鎖してあり、その付近で駐車出来る場所を探して出発。歩き始めは全く雪が無い。スキーなど持って行っていいのだろうかと思ってしまう・・・
　英国機遭難碑を過ぎてしばらく進むと路面に雪が現れ、繋がっていそうなので取り敢えずシールに切り替える。すぐにまた雪が途切れそうになるが路肩をだましだまし登ったりしてシールのまま進む。御殿場口駐車場を過ぎて御殿場登山口から登山道を行こうと思ったが、登山道沿いは雪が少なくやや左へ方向修正して進む。大石茶屋でこのまま進むべきか迷ったが、少しはましそうに見える左の沢筋に下りる事にする。
　沢沿いに進むと少しはましになったが、とてもまともに滑る事が出来る状態とは言い難い。さらに左の尾根状に上がってみたが状況は変わらずそのまま進む。ようやく雪の量が安定して来ると風が強くなってくる。時折流れて行く雲の合間に二ツ塚や宝永山が見え隠れする中、凍った硬い斜面をどんどん登って行く。後ろから山スキーヤーが一人登って来て我々を追い抜いて行ったが、山岳競技用の軽量装備で軽快に歩いて行った。やがて二ツ塚の鞍部に到着。鞍部に板をデポして下塚のピークへ登ろうとしていると先程の方が下塚から下りてきたので話しを伺うとやはり競技の為のトレーニングだそうである。
　下塚のピークからの展望は誠に素晴らしく、こんな角度から富士山を見たことがなかったのでとても新鮮であった。日が当たると暖かく、コンビニで買ってきたおにぎり弁当を食べて暫し休憩。
　鞍部に戻ると、先程の方が一旦降ってまた下から登って来ていて、今度はもう一人一緒に登って来ていた。鞍部に着くと直ぐに滑降準備をして滑って行ったのであとを追う。カリカリの斜面だが気持ち良く飛ばす事が出来た。その二人パーティーは御殿場口登山道の方へは向かわずそのまま沢沿いに滑って行ってしまったので我々も後を追うとこちらは問題なく雪があり快適に駐車場まで戻る事が出来た。あとは板を脱いで車道を歩いて車に戻る。
　下山後せっかくなので温泉にでも寄って行こうと御殿場温泉会館にて入浴するが、ここの浴槽からは夕陽に染まる富士山と二ツ塚が一望出来て誠に素晴らしい。帰りは箱根経由でのんびりと一般道を走って帰宅した


　初めて行った二ツ塚でしたが何より朝ゆっくり家を出ても余裕で行って来られる東京から最も近い山スキーエリアでしょう。本当に手軽なルートですが、今回は雪が少なく少々難があったものの普段あまり見る事のない富士山の素晴らしい展望と雪の状態さえ良ければ富士山をバックに快適な滑降が出来る大斜面を満喫出来るとてもいいルートと言えましょう。帰りは是非とも御殿場温泉に寄って二ツ塚と富士山を眺めながらひと風呂浴びたいところです。また雪が多い時に再訪したいと思います。