会越 霧来沢・大鍋又沢右俣

2013年6月15日〜16日  メンバー:舘野L,浅原,岩崎,桑原,佐治,早田,田中(美),徳山,森田


 毎年恒例のたけのこ山行は、今年は会山行ということで浅草岳集中遡行が企画されていましたが、積雪が多いという事で直前で霧来沢・大鍋又沢に変更となりました。

6/14 環七沿いの駅で岩崎さんの車にピックアップしていただき外環経由で東北道に乗り上河内SAで舘野さんの車と合流。那須塩原ICで下りて道の駅「湯の香しおばら」にて早々に仮眠。

6/15 悪化するはずの天気予報がなぜか目覚めると青空がのぞいている。那須への転身も考えたが逆にそちらの方が予報が悪くなったのでとりあえず予定通り御神楽岳登山口へ向かう事とするが、途中駒止湿原に寄り山菜採取を試みるも空振りに終わり御神楽岳登山口に12:00頃到着。雨も降っていないのでとりあえず三俣のBCまで行こうということになる。
 しばらく林道を歩き、終点から踏み跡を辿って大鍋又沢に下りる。特に問題になるところはないが岩盤が発達したきれいな渓相で1時間ほどで三俣に到着。三俣と言っても3つの沢が若干ずれて合流しており、左俣と中俣の合流地点にBCを設営する。私は早速釣りをするが、上流はすぐに沢が細くなってしかも雪渓が現れあまり釣りにならないが1匹釣ったところでおしまし。山菜は不作でたけのこはゼロだったもののウルイをはじめ採れたものはおいしくいただき、イワナは舘野さんの釣り上げた2匹共々刺身にして自然の幸を満喫する晩となった。

6/16 予定では右俣と左俣の集中という事になっていたが、雪渓もあり長さがあまりにも違うので全員で右俣遡行ということになる。歩き始めてすぐに雪渓が現れて下をくぐる。すぐにまた雪渓があり左から巻くがこれでは先が思いやられる・・・。ところがその先は特に問題になるところはなく、時折ヒメサユリの群落があり大変美しい。左沢に入ると小滝が連続しなかなか楽しめる。その先、いよいよ30mスラブ滝が現れる。
 なぜか私がリードすることになりロープをのばすが、最初から30mロープでは足りないのではと思っていたが実際足りなくて支点とする木がなく、安定したテラスもなく、ハーケンは4枚持っていたが3枚は兼用型、1枚はアングルハーケンで途中ランニングに2枚兼用型を使ってしまったのでハーケンを2本打って支点にすることも出来ず仕方なく側壁を登り最初の灌木に到達したときには継ぎ足したロープの残りも殆どなくなっていたようだ。ぎりぎりセーフといった感じで決して危険ではないのだがなんとかなってほっとする。残りはセカンドで登って来た舘野さんを途中の支点で確保して灌木沿いにトラバースして落ち口まで行ってもらい、そこから水流沿いに繋いだロープを下までのばして後続が登る。
 スラブ滝上も小滝が続き楽しく越えるとやがて上部スラブとなり、ロープなしでどんどん登っていくと稜線に到着。辺りを見回すと殆どの稜線直下がスラブとなっていて独特の景観、さすが御神楽岳である。下山は右俣と中俣の中間尾根を下るが、痩せた尾根をかなり下まで下りてくる事が出来、最後は中俣に下りて雪渓を2つ程越えて問題なくBCに到着。撤収して下山。
 下山後昭和温泉しらかば荘にて入浴、からむし織りの里にて昼食後帰途につく。


 久しぶりの霧来沢でしたが、沢は小粒ながら独特のスラブの景観に下りも痩せ尾根の下降が楽しく、直前変更でしたがなかなか楽しめる山行になったと思います。山菜は少なかったですが個人的にはイワナの刺身で幸せになれました。天気に翻弄されましたが、リーダーの舘野さんの強い意思で無事山行が終わりほっとしました。ありがとうございました。

コースタイム
6/15 御神楽岳登山口(12:30)〜入渓点(13:15)〜BC(14:30)
6/16 BC(7:10)〜30mスラブ滝(8:00)〜稜線(10:00)〜BC(?)〜御神楽岳登山口(?)


遡行図
このページのトップへ

2013年の記録へ