上州武尊 名倉沢〜沖武尊 山スキー

2013年3月23日〜24日  メンバー:森田L,佐治(与)、澤田石


 今回は越後駒ヶ岳に雪洞1泊でのんびりとという計画でしたが、シルバーラインが開通しなかったため急遽上州武尊に変更となりました。

3/23 澤田石さん宅5:30、佐治さん宅6:00で関越道練馬ICに向かうが、こんな時間なのにすでに渋滞が始まっている。まあ今日は慌てる事も無いので何の対策もとらずそのまま関越道に乗り沼田ICへ。当初、宝台樹スキー場を使う予定でいたが、下から名倉沢沿いの登山道を使っても大差ないのでは?ということになり武尊山登山道から登る事にする。
 登山口少し上の車道の脇に車を置いて出発。最初の開けた平原を過ぎると名倉沢沿いの林道となる。途中支沢で水を汲んでのんびりとの登る。林道が終わると沢は徐々に傾斜を増し、雪の状態も少々悪いがシールの効きはまずまずで名倉ノ頭(1635.4m)南の鞍部に到着。佐治さんと澤田石さんは板を脱いでつぼ足で登ってくる。
 ここからは少々アップダウンがある尾根沿いの登りとなるが、途中から左の手小屋沢に滑り降りて沢をつめた方が楽なのでは?と思いながらもクラストした斜面をトラバースして進み、手小屋沢避難小屋付近に到着する。ここはいい感じの幕営適地で早速テントを張って暖かいので外で宴会となるが大変気分が良い。何とも贅沢な時間が流れる中、ちょっとこの場にはそぐわない?音楽とともに延々と宴会は続く・・・。

3/24 朝食を食べて出発するが、辺りはなぜかガスの中である。しばらく歩くとガスは晴れて歩きやすい沢筋をどんどん歩いていく。沢が左に曲がり傾斜がきつくなる辺りから沢を離れて左の斜面につぼ足で取り付き沖武尊から北に派生する尾根に出る。
 その先は傾斜がきつくなり、樹林の急斜面を登って行くと雪庇状になった地形が現れて行く手を阻まれる。なんとかルートを探してそこを越えるとあとはただひたすら登るのみ。樹林を飛び出し白い斜面をひと登りで待望の沖武尊山頂である。周りは雲海状の低い雲で山々の展望は望めないが天気がいい誰もいない山頂は実に気分がいい。しばしその雰囲気にどっぷりと浸かる。
 さていよいよ滑降だが、まさに山頂からの雲海に向かっての滑降で素晴らしいの一言。樹林に入ると雪庇状の部分をどう越えるかが問題で、先行のトレースもあったのでジャンプして越えるが状況によっては少々危険か?。あとは快適に樹林の斜面を滑り、沢に戻ってからも実に快適な滑降が続く。あまりに快適だったので?BCを行き過ぎてしまい登り返しになってしまうという失態となったがまあ多く滑る事が出来て良かったと言う事で(テントをたたんでしまったのが失敗か?)。
 デポした荷物を背負って尾根のトラバースに入るが昨日とは打って変わって特に問題なく程なく名倉ノ頭南の鞍部に到着。ここから最後の滑降となるがさすがに雪がかなり重くなって来たもののまだまだ快適な滑降が続く。林道に出るとあとは余韻に浸りながら流すのみ。あっという間に駐車地点に戻って来てしまった。
 下山後、仙岩温泉・鈴森の湯にて入浴、その近くの蕎麦屋で蕎麦をいただき帰路についた。

 沖武尊に山スキーで登るのは実に20年ぶりですが、今回のルートは沢を繋いだ実に山スキー向けの素晴らしいルートだと思いました。日帰りも可能ですが是非1泊でのんびりとしたいところです。ほとんど沢状の地形を滑るので厳冬期は新雪が溜まっていると思われ新雪滑降が大いに期待出来ますが、傾斜の緩いところはラッセルにならないかちょっと心配ですね。

コースタイム
3/23 武尊山登山口(10:30)〜手小屋沢避難小屋付近BC(14:00)
3/24 BC(7:15)〜沖武尊(8:50)〜BC(10:40)〜武尊山登山口(12:00)


地形図
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