房総 猪ノ川・桑ノ木沢 2013年12月7日 メンバー:森田L,畔上,石島,斎藤 ここ数年冬の恒例となっている房総の沢へ行ってきました。今回は近日点通過後大彗星になっていた筈のアイソン彗星を亀山湖畔で見る計画でしたが、残念ながら11/29の近日点通過で分裂し消滅してしまいました・・・ 12/7 6:50にJR平井駅北口集合。斎藤さん宅に寄り篠崎ICから京葉道路に乗るがすぐに渋滞となるが宮野木JCTを過ぎると順調になり、本来木更津東ICで下りるべきところを?木更津南ICで下りてしまい、石島さんのナビで亀山湖へ向かう。どうも房総の土地勘はまだまだである・・・。 無事に亀山湖に辿り着き入渓点の近くの駐車余地に車を停めて出発。まず猪ノ川にかかる吊り橋を渡り桑ノ木沢にかかるもう一つの橋のたもとから入渓。少し進むと傾斜の緩い滝と呼ぶべきかどうか迷うような一の滝10mが現れる。右を歩いて簡単に越える。その上はナメが続いているが長続きせず、しばらくはゴーロを歩くが、さらに進むと房総では珍しい?ちょっとした巨岩帯のようになる。そんな中を20分程歩くと二の滝15mとなる。二の滝は一の滝よりは若干傾斜が強いが釜は完全に埋まっていて水は無く、しかも倒木が縦に突き刺さるように何本も立っていて何とも形容しがたい不思議な雰囲気を醸し出している。何でこのように木が刺さっているのだろう???。以前の記録にある写真との違いに全く驚かされる。傾斜があるので右の灌木を掴みながら滑らないように慎重に越える。 その先は房総特有のゴルジュ状の中にナメが続き、ようやく沢の底にも日が射し始めて紅葉がなかなか美しい。さらにどんどん進んで行くとキンダン川を彷彿するような両岸が浸食された泥壁のような水の無いゴルジュとなりその奇景に驚かされる。やがて沢が合流した真ん中が船の穂先のように見事に浸食された二俣となり、今回はつめを観音寺近くの車道に出る為に右に入る。今まで滝らしい滝は殆どなかったが、最後の最後に小さな滝が現れマントリングで乗越すと源頭となり、急になった斜面を登って行くと車道に出た。ちょうど観音寺への分岐のすぐ手前であった。 早速参道を歩き観音寺へ。終了点がお寺とはちょっと粋なものである。縁結びの本尊があるらしく熱心に拝んでいる方も・・・。さて参拝後下山にかかるが、車道を駐車地点まで戻ると大変な大回りになるので272m標高点付近から尾根筋を下って駐車地点近くへ直接戻るルートをとる。272mを車道が巻き始めるあたりから車道を外れ、最初はひたすらトラバースして目指す尾根上に出る。あとは尾根を外さないようにどんどん下りるだけでとても歩きやすい尾根でピタリと入渓点の橋に戻る。この下山はルートファインディングも含めてなかなか面白い。 下山後、斎藤さんご推薦の金谷の「海辺の湯」に寄り「漁師料理かなや」で海鮮料理を賞味する。海に沈む夕日を見ながらの温泉・食事ですっかりいい気分になり、帰路はアクアラインの海ほたるで東京湾の夜景を眺めるおまけまでついた。 今回はアイソン彗星が消滅して見られなかったのは大変残念でしたが、桑ノ木沢自体も大変荒れている印象で、沢はこんなに変わるものなのかと違う意味で関心させられました。しかしそれを補うかのように遡行後お寺を参拝でき、下山のルートがなかなか楽しく、帰路は日没を眺めながらの温泉・食事、おまけに海ほたるまで寄るという本当にフルコースでした。やはり房総の沢はこうでなければ!とあらためて思った次第です。 コースタイム 12/7 駐車地点(10:20)〜二の滝(10:50)〜最後の二俣(11:30)〜車道(12:20)〜272m標高点付近(13:15)〜駐車地点(14:20) 遡行図 |
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