谷川連峰 蓬沢・檜又谷大スラブ沢

2013年9月28日  メンバー:森田L,桑原


 今まで気になっていましたがなかなか行く機会が無かった檜又谷大スラブ沢へ行ってきました。

9/27 22:00あざみ野駅集合。東名川崎ICから用賀で下り、環八経由で関越道へ。越後湯沢ICで下りてコンビにで買い出し後蓬峠への登山口に向かうが途中ロープが張ってあり通行止めになっていたので土樽駅に戻り、誰もいなかったので駅舎で宴会後仮眠とする。
9/28 始発の電車が出る頃駅舎をあとにする。ロープが張ってある手前に車を停めて歩き出す。林道はかなり荒れていて車の通行は難しい箇所が多い。しばらく歩くと右に踏み跡があり、しかも踏み跡沿いに荷造りテープが張ってある。何だかわからないがその道を追っていくと檜又谷の取水口へ行く事が出来た。
 檜又谷は特にこれといった物は無くゴーロが続く。先日の台風の影響か倒木や土砂で荒れているところも散見される。一カ所土砂の上を歩こうとしたらずぶずぶ潜って底なし沼状態で閉口する。小1時間歩くと左から大スラブ沢が出合う。
 出合から最初の滝に続くスラブを望む事が出来、登高意欲が湧く。大スラブ沢に入るとすぐに20m滝となる。ロープを出して登るのなら右か左かなどと話していたが、右の樹林のリッジを簡単に巻く事が出来そうなのでロープはしまって巻きにかかる。しばらく登り滝は終わったようだがその上にスラブが続いているので適当なところで沢に戻りスラブを登っていく。ここはスリップすると滝下まで行ってしまいそうで少々慎重に登る。その先、3つ程滝を越えるといよいよ大スラブとなる。
 抜群の天気の中、特に難しいところは無くどんどん登っていく。途中、断層帯がありその手前で小休止。何とも気持ちのいい所である。桑原さんは靴をフラットソールに履き替える。断層帯は手前右側の弱点をついて登って越える。その上は今までよりも凹凸が多いが広いスラブが続いていて適当にルートを選びながら快適に登っていく。時折水がうっすら流れているところを通るが、フラットソールでも特に問題は無さそうで、快適な登攀が続く。
 やがてスラブは三俣状になり中央のスラブにルートをとる。最初は相変わらず快適に登っていくが、途中から傾斜がきつくなり左の尾根に逃げる。しかし、尾根上に登ってみるとここが石楠花等のすごい灌木で薮漕ぎが一歩も進まない状態となってしまった。このまま強引に進むといったいどうなるのか思いやられたので、となりの左の沢を覗き込むといかにもここよりも良さそうに見える。通常そのような時は心理状態が招く「隣の芝生」状態である場合が多いが今回ばかりはどんなに悪くてもここよりも悪いところは考えられないので、迷う事無く?左の沢に下りてみると何とかなりそうである。三俣は左が一番沢床が低く見えたので最初から三俣を左に入った方が正解か?。ルートを探しながら何となく行けそうなところを繋いで進み、最後はかなり急な薮漕ぎを頑張ると大スラブの頭付近にひょっこりと出た。風が爽やかで(少々寒いぐらい)何とも気分が良い。
 蓬沢と檜又谷の中間尾根で登山道に出るか蓬沢支流を下るか考えたが、天気が抜群に良いので登山道経由で下山とする。登山道までは薮は浅く大した苦労も無く出る事が出来た。あとは風になびく笹原の道を何とも言えない爽やかな気分で歩き下山する。
 下山後岩の湯で入浴し、越後湯沢ICから関越道に乗り赤城高原SAで食事をして帰途につく。


 谷川連峰の沢は随分行った気になっていましたが、檜又谷は今まで全く未遡行でしたが今回初見参する事が出来ました。大スラブ沢は本当に沢全体がスラブのような沢でなかなか見事でしたがつめは我々が最初にとったルートは猛烈な薮漕ぎとなったのでちょっと要注意ですね。それさえクリアーできれば日帰りのスラブの沢としてなかなかお勧めのところだと思いました。

コースタイム
9/28 駐車地点(?)〜入渓点(7:20)〜大スラブ沢出合(8:50)〜大スラブ沢の頭(11:45)〜登山道(12:50)〜駐車地点(?)


遡行図
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