北アルプス 赤沢岳 山スキー

2013年5月25日  メンバー:森田


 昨年5月に降雪直後で滑ることを断念した赤沢岳に今度こそ行ってきました。

5/24 田中さん宅近所のコンビニを経て所沢ICから関越道に乗り的場バス停で新井さんと合流。上信越道経由で長野ICで下りて大町へ向かう。扇沢駅にて徳山パーティーと合流し仮眠。

5/25 テントを撤収して荷物を登山口に置いて車を下の無料駐車場に停めて7:00頃出発。最初は針ノ木パーティーと一緒に歩き、雪渓に降り立ったところが赤沢出合でそこからは分かれて単身赤沢に入る。
 この先少し歩くと傾斜が急になりそうだったので板は背負ったままツボ足で歩いて行く。途中から1本右の沢に移るような形にルートをとり、つめる沢に入るところでアイゼンを履く。沢の中央には深い縦溝があり、最初のうちは雪面に石が散乱していて汚く、下りは少々苦労しそうである。
 少し登るとそれも解消して斜面も広がる。正面を登ると最後は急なルンゼとなりそうなので、左の斜面に入りどんどん登っていくと、なんと水平な亀裂で雪が完全に分断されてしまっている。しかもその上側は急で亀裂の下からよじ登ることが出来ない。仕方がないので板はそこでデポすることになり、亀裂の右端から灌木をつかんで上へ這い上がった。さらに急な斜面を僅かでようやく稜線に到着。稜線を左に10分程登ると赤沢岳の山頂である。
 素晴らしい展望で眼下の黒部湖や立山・剣が実に素晴らしい。昼寝でもしながらのんびりと過ごす。針ノ木岳のマヤクボ沢に徳山さんパーティーらしき団体が見えたので、マヤクボのコルまで登るのを見届けて下山にかかる。
 デポ地点まではアイゼンで下り、亀裂の下で板を履いていよいよ滑降開始。かなりの急斜面であるが雪が緩んでいるので全く問題なく楽しい滑降となる。沢が収斂してくると問題の縦溝と散乱する石で滑るところが極端に狭くなるが横滑りを多用して通過する。それを過ぎれば広い斜面となり、ちょっと重めのザラメだが気持ちよくシュプールを描く。一つ右の沢に移り快適に滑っていくと針ノ木雪渓と合流、堰堤を右から巻いて少し滑った所で滑降終了。あとは板を脱いで扇沢まで歩く。
 扇沢駐車場で針ノ木岳パーティーを待ち、徳山さんパーティーとは分かれて「上原の湯」で入浴後、長野経由で帰途につく。


 長年滑りたいと思っていた赤沢岳にようやく行く事が出来ました。少々時期が遅かった所為か最上部で亀裂で雪がつながっていなかったのは残念ですが、山頂からは素晴らしい展望で急斜面の滑降も充分楽しめ、とても嬉しい1日となりました。赤沢岳にはもう1本、「直登ルンゼ(仮称?)」と呼ばれているルートがありますが、そちらももし機会があったら滑ってみたいものですね。行き帰りの車に同行いただいた新井さん、田中さん、おかげさまで交通費節約出来ました。ありがとうございました。

コースタイム
5/25 扇沢(7:00)〜赤沢岳(11:35)〜扇沢(14:00)


地形図
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