会越 守門岳 山スキー

2012年4月21日  メンバー:森田L,浅原,石島,野口

 

 当初、木曽御嶽山の継子岳に営業終了したマイアスキー場から登る計画だったのですが、西から天気は下り坂で絶対に晴れそうな守門岳に変更としました。

4/20 環八沿いの駅で野口さん、浅原さんと拾い、練馬から関越道に乗っていつもの道の駅で石島さんと合流。さらに関越道を北上し、途中で浅草岳に向かう舘野さんパーティーと携帯で連絡を取り小出ICを出たところで合流。道の駅入広瀬にて8人用テントを張って大勢での宴会後仮眠。

4/21 いつもの事だが少々飲みすぎで調子が悪い。テント撤収後、舘野さんパーティーはさっさと出かけて行った。我々も登る準備を整えて大原スキー場へ移動する。
 大原スキー場はなんと7時から営業しているという事で、我々にとっては実に都合がいい。早速リフトを2本乗り継いでゲレンデトップに。天気は抜群によく気温が上がりそうである。シールワックスをしっかり塗って出発。最初はなだらかな尾根を登って行く。これから登る急な尾根が見えるのだが、明らかに一箇所亀裂が入っていて雪が切れている。そこをどう越えるかは行ってから考えるとして歩を進めるが、何分大変暑く途中で雨具を上下とも脱ぐ事になる(脱ぎすぎ注意・・・)。浅原さんは防空頭巾姿に変身。下の雨具を脱いで登るのは私にとっては大変珍しい。
 860m鞍部を過ぎると徐々に傾斜が増し、問題の亀裂のところにさしかかる。単身少し登って亀裂のところを偵察してみるがどうも案配が良くないので皆さんには下から左の樹林の中を登ってくるように指示する。少し板を脱いで登るだけで難なくクリアーする。亀裂を越えたところで上祝沢を覗き込んだところなかなかいい斜面が続いている。雪崩の危険も思った程ではなさそうなので帰りはここを滑ろうと決める。
 主稜線に出る手前でもう一度斜度が急になるがそこを越えるとなだらかな稜線に出る。なんと素晴らしい展望!。緩やかな広い稜線が延々と続いている。ここからはもうお散歩気分でのどかな稜線漫歩となる。それにしても広い稜線である。「雪の砂漠」とはよく言ったものだ。
 振り返れば燧ヶ岳、越後駒、頸城など山また山の展望。右に視線を移せば舘野さんパーティーが登っている浅草岳、1348mピーク付近に来ると前方には守門岳から袴腰に続く稜線も見えてくる。あまりに気分がいいので雪の砂漠のど真ん中で小休止してからいよいよ山頂に向かう。
 相変わらずなだらかな尾根を歩いて行くと山頂直下は少々傾斜が増し、雪庇の亀裂に気をつけながら最後は右側を巻くように登ると待望の山頂に到着。既に数名の登山者が寛いでいる。展望は素晴らしいのだが気温が高い所為かやや透明度が悪くなり、日本海も霞んでいる。北には飯豊連峰が真っ白に広がり、大岳への稜線は大きな雪庇が連なっている。
 全く春スキー冥利に尽きる山頂を充分に堪能してからいよいよ滑降に移る。下りは山頂を大岳方面から少し巻き、本高地沢源頭の大斜面に入る。ここは本当に素晴らしい斜面で雪がやや緩みすぎて多少引っかかるが快適なオープンバーンの滑降となる。どこまでも滑って行きたい所だが登り返しになるので適当な所からギルランデで左に進路を変え、あとはトラバースで主稜線に戻る。何とも快適な滑降であった。
 稜線は大変広くなだらかでのんびりと板を走らせる。これもまた長閑な春スキーを満喫できるシチュエーション。推進滑降やちょっとした登り返しを交えて登りの尾根の下降点へ。ここからは少し登りの尾根を滑った後、上祝沢源頭へと滑り込む。最初の沢の快適な斜面を滑り左へトラバース。沢を1本見送り2本目の沢を覗き込むと、急で狭いのだが一直線に遥か下まできれいな斜面がつながっている!。これを滑らない手はない!。急傾斜でやや狭いが雪が緩んでいてしかも雪崩の危険もなさそうなのでジャンプターンで一直線に気持ちよく下りて行く。浅原さんはもう一つとなりの沢を見てくるが駄目だったらしくこちらに戻ってくる。
 下の大斜面の手前の亀裂を左からよけると石島さんが板が外れて転倒して下の木の穴にホールインワンのごとく吸い込まれていって一瞬ぎょっとしたが全く無傷でほっとする。大斜面に出るともう快適そのもの。昔はゲレンデだったのではないかと思うくらいなんでこんな斜面があるのか全く不思議なところである。先に滑った野口さんのきれいなシュプールに8の字を作って遊んだりする。最後は右の沢筋にルートをとるとゲレンデに出て終了となる。ゲレンデを下りるとなんと舘野さんパーティーが我々を待っていて下さる。
 下山後舘野パーティーと一緒に「寿和の湯」にて入浴後、蕎麦を食べて帰途についた。


 今シーズン、まだ滑っていない守門岳本峰か大岳を滑ろうと計画し続けていたのですがなかなか実現ならず、今回、御嶽山の転進でようやく滑る事が出来ました。ルートは野口さんの御希望もあり大原スキー場からの往復としたところ、最近こちらからのルートは人気がないのか我々のパーティーしかいませんでしたが、登りの急斜面も特に問題なく、滑降も本高地沢源頭、雪の砂漠の広い尾根、上祝沢源頭と変化があって楽しめるなかなかの好ルートだと思いました。何よりも天気が素晴らしく春のスキーを満喫した本当に会心の1日でした。

コースタイム
4/21 大原スキー場(7:40)〜守門岳(12:20)〜大原スキー場(14:20)


地形図
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