頸城 乙妻山・佐渡山 山スキー

2012年2月10日〜12日  メンバー:森田CL,澤田石SL,石島,桑原,徳山

 

 昨年も悪天で変更になった乙妻山へ今年こそと有休を1日つけて3日間用意して満を持して臨みましたが結果は・・・

2/9 澤田石さんに最寄り駅まで来ていただき、JR高円寺駅で桑原さん、徳山さん、いつもの道の駅で石島さんと合流。しかしながら、天候とここのところの積雪の状態を考えて行き先を再検討してもいいのでは?という意見もあり(口実か??)結局また石島さんの御自宅に泊めていただく事になる。実に快適に宴会後仮眠。

2/10 結局場所は変えずにとりあえず行ってみようという事にして出発。信濃町ICで上信越道を下り大橋に向かうが、大変な豪雪である筈が全くそんな事はなさそうで至って普通の積雪量に見える。この時点でもう登頂は確実か?と安心しきってしまった。
 順調に大橋に到着し11:00には歩き出す。先行者のトレースもあり、しかもそのトレースもそんなに深い物ではなく、林道が終わってもずっと続いているトレースを追って行く。狭い尾根をまっすぐに登り傾斜が緩くなり左にトラバースすると佐渡山の南コルに出る。コルの一番西端あたりにBCを設営。山で今回初めて使うダンロップV8を小雪の降る中張るが、中は広く快適で実にすばらしい!。5人という人数だからだがこのぐらい広いと本当にゆったりできる。水作りも楽である。夕食は石島さんによるサムゲタン風鍋?。お酒類は相当量持ってきているが、明日の分が心配になるぐらい飲んでしまったようだが明日は天気は回復傾向で期待が募る。

2/11 朝は少々どんよりしているが予定通り出発。まずコルから氷沢川源頭まで下りだが、ここがまた短いが実にすばらしい新雪滑降となった。とにかく本当に雪が軽い!。氷沢川に下りると基本は下りなのだが滑らなくなったのでシールを付ける。所々水流が見える中、右に左にルートを取り、やや下ってから左岸から支流が入り、雪洞?でビバークしているパーティーがあった。その先はほぼ左岸沿いに進む。ちょっとしたゴルジュ状となったところで左から小沢が入ったのでここかと思い少し戻って右岸に上がると問題なく乙妻山北西斜面に入る。  天気はやや回復し日が射すようになった中、快適に高度を上げる。心配していた雪崩も沢沿いの急斜面に跡があるものの特に危険と思う場面も無く、ラッセルも膝下で帰りの滑降が楽しみだと思う程余裕の登りだった。
 しかし、やや斜度が増し1820m付近にて突然「ピシッ!」という音とともに足元が若干沈み、「ちょっと待って!」と言って行動を止め周りを見回すと左前方に亀裂が走りゆっくりと雪崩始める。「雪崩れている!」という徳山さんの声がして先頭の澤田石さんに雪崩が迫り、「よけて!」と叫ぶ。 上体を右によけている澤田石さんの左足を雪崩がかすめていくがなすすべが無く呆然とただ雪崩れて行くのを眺める。雪崩が完全に止まった後、澤田石さんの救出に向かい、他のメンバーに「二次雪崩が起きないか見ていてください」と指示、板を脱いでデブリの上に立つと意外に柔らかく靴が潜るくらいで、雪が柔らかかったので手で左足のスキーを掘り起こすことができる。
 あっという間の出来事であったが、全員で今後の進退を協議し撤退と決定、やや安全なところまでシールのまま下降する。とにかく無事で何よりということで笑って敗退となったが、下から見上げる雪崩跡は大変規模が大きく、万が一巻き込まれていたら大変な事になっただろう。とは言うものの、我々のトレースでデブリに埋まったところは全くなく、巻き込まれることは何れにしても無かったのだが、あらためて雪崩れやすい斜面のルート取りの重要性を感じた出来事となった。
 氷沢川まで戻り休憩していると、徳山さんが佐渡山に登って行かないかと提案、桑原さん以外は行きましょうという事になった。1本上の支流を越えたあたりから佐渡山への斜面を登りだす。天気は何時しか青空となり、トレースの無い適度な斜度をどんどん登って行くと背後に高妻山が大変美しい。程なく稜線トレースと合流し、雪庇の張り出した尾根を僅かで佐渡山山頂に到着。なんと無風快晴。展望が実にすばらしい!!。黒姫、妙高・火打、高妻・乙妻が適度な距離で周りを囲み、まさに展望台といったところである。
 のんびりしていたいところだが、時間はすでに3時近いので気温も下がってきたので滑降に移る。最初はトレース沿いに尾根通しに滑るが、登ってきたトレースが合流するあたりから尾根を離れてBCのあるコルに向かってトラバース気味に滑る。今日は午前中は雲が多く気温があまり上がらなかった所為か、またちょっと時間が遅く気温が下がった所為か、とにかく抜群にふかふかの新雪である。BCを探しながらの実に楽しい滑降となった。テント前にていろいろあった1日を振り返り乾杯!
 その晩はほうとう鍋で昨夜2リットルの日本酒をあけてしまった心配は何のその、まだまだお酒はたくさん出てくる・・・。

2/11 朝から天気が悪く吹雪き模様。天気がよければ五地蔵にでもと思っていたがこの天候では即下山と決定。テントの撤収時、ポールが凍り付いていて少々手間取るが無事収納して下山開始。平らなコルを滑り始めるとこんな天気なのに登って来るパーティーがある。間もなく狭い尾根の下りとなるが、雪質は相変わらず素晴らしく、少々重めになった状態が重たい荷物と実に相性がよく?全く予想しなかったが何とも楽しい新雪滑降となった。途中から尾根を離れて左の斜面に下り林道をたどるようになってもトレースがあるのでよく滑りあっという間に大橋に到着。下はそんなに天気が悪くないせいかこれから登る人がたくさん準備していた。
 あまりに早いので温泉がやっているか心配だったが「戸隠神告げ温泉」に行くとちょうど営業開始の時間。のんびり温泉につかり戸隠蕎麦を食べて、戸隠神社中社で遅い初詣?をして帰途についた。


 3度目の正直でしたがまた乙妻山には登れませんでした。しかしあんな間近にあれほどの規模の雪崩を見たのは初めてでしたが、無事で本当に何よりでした。まあ雪崩れやすいという事は新雪滑降も楽しめるという事なのかもしれませんが、何処も彼処も雪質が素晴らしく、存分に楽しめたので物足りなさは感じませんでした。8人用テントも快適で楽しい宴会山行になったと思います。

コースタイム
2/10 大橋(11:00)〜佐渡山南コルBC(12:50)
2/11 BC(8:00)〜乙妻山南西面1820m付近(11:20)〜佐渡山(14:30)〜BC(15:00)
2/12 BC(?)〜大橋(?)


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