上州武尊 薄根川・川場谷

2012年6月23日〜24日  メンバー:森田L,早田、徳山

 

 今年のたけのこ山行は、人からの情報でたけのこの宝庫、川場谷としたのですが果たして結果は・・・

6/22 23:00 JR高円寺駅駅集合。練馬ICから関越道に乗り沼田ICで下りていつも利用している道の駅にて快適に宴会後仮眠。

6/23 林間広場キャンプ場に移動し、キャンプ場少し手前の広場に駐車して遡行準備をして出発。
 キャンプ場を通り抜け、旭小屋方面への道を分けて川場谷沿いに続いている道を進み、踏み跡がなくなる辺りで入渓。釜のある2m程の滝を巻くといきなり素晴らしいナメとなるが他は特に何もなくやがて右から林道が合わさる。その先右からナメで支沢が入った先で、バランスを崩して転び手をついたところ、左手の小指が外側に90°曲がっているのを発見!!。驚いてもとに戻すとポキンと嵌まって元通りになりとりあえず遡行を続行。両岸が覆いかぶさる様になった小ゴルジュの手前でとりあえずしばらく小指を沢水で冷やしてから小ゴルジュに入り、出口の滝が少々いやらしいが問題なく通過。
 大岩の上に木が生えている滝をなどを巻きながら進むが、そんな渓相がしばらく続く。次第に左に岩壁が続く様になり、この辺りが獅子ノ牢と呼ばれているところなのだろうか。小滝が連続するところもあるが長続きはせず、しかも山菜が全く見当たらないので少々焦りが出てきた頃?、2段5m滝を過ぎたところでウドを発見。次の右が岩盤のトイ状滝?は左の大岩をくぐる様に越える。
 その先、ナメが現れた辺りからようやく核心部に入る。右からナメで支沢が入り、本流は4mナメ滝となる。大きな釜の2mナメ滝を右から巻くと素晴らしいナメが続いている。幅広3mナメ滝を左から越え、さらに小滝を2つ程越えるといよいよ8m滝となる。下から見ていると飛沫がすごい。ぱっと見に何処から登るのか?と思ったが、左の尾根状を簡単に登る事が出来る。念のため後続にはロープ使用。
 ナメ滝3連瀑ナメ滝2mと続き、右から黒い滝で支沢が入ると4m幅広滝となり左から越える。左から支流を合わせてきれいな2段7m滝を左から小さく巻くとまた4m幅広滝となる。ここは滝上に支流の15mナメ滝が見えてなかなか素晴らしい!。滝の右端に白い温泉のようなものが出ているようだ。続く両岸狭まる8m連瀑は左少し手前から巻き、その上で左右ナメ滝、本流もナメというナメの十字峡があり何とも素晴らしい。さらにナメ滝を2つ程越すと核心部は終わり沢は平凡になる。
 早田さんの記憶による「広くて快適でたけのこ畑がある天場」らしきところがありそこを今夜の幕営地候補とするが、何となく話とは違うような気がするので上流に偵察に行くがすぐに雪渓が出てきて適地はなく、戻ってそこに決定し早速たきびをして宴会準備。正直、今回は山菜・たけのこの収穫がかつてない程大変少なかったのだが、いざ食べ始めてみると徳山さんの新作も含めて一通り料理は作る事が出来て、豊富なお酒と相まって充分に素晴らしい一夜となった。

6/24 うどんの朝食を食べて出発。赤いナメを過ぎ昨日偵察に来た雪渓を過ぎると随所に雪渓が現れる。当初、中ノ岳辺りにつめ上がるルートを考えていたが、沖武尊の山頂が見えていて、その手前に深い谷が上まで続いている様に見えるので、そこに行ってはどうかということになり磁石を見ながら適当に右の沢に入る。しかしながらその沢はすぐに消滅してしまい、すぐ右側に水の流れる音がしたので少々藪を漕いでそちらへ移る。ここは雪渓を含めて快適に登ってく事が出来、三俣を真ん中の沢に入ると雪渓の傍らに水が流れる実にいい感じの源頭に出る。
 このまま登山道に出ればと思ったがやはりそんなに甘くなくその上で水は涸れ藪に突入。灌木が出てきたので右に方向を変え笹を漕いで行くと何と雪渓に出る事が出来た。その雪渓をひたすら登り(途中徳山さんが滑落??)雪渓の上端に立つと目線より下に三ツ池付近の登山道が見え、近くで登山者の声も聞こえる。右に進めばすぐに登山道に出そうなものだが、何を考えたかそのまま直上を続け、結局沖武尊山頂直下の登山道に飛び出した。登山者に見守られながら早田さん、徳山さんと藪から這い出してくる。
 山頂はさすがに深田100名山だけあって賑わっている。休憩後下山にかかるが、途中から私が先行して車を回収してくる事になり先を急ぐ。川場野営場の駐車場にザックをデポして車道を歩き、中ツ沢林道に入るが林間広場キャンプ場への道がわからず、地形図を見て適当に下るとぴたりと道に出てほっとする。車を回収し川場谷野営場駐車場に向かう。
 無事合流後小住温泉にて入浴、徳山さんと早田さんは生ビール、私はキリンフリーで打ち上げ後帰途についた。


 なぜか今まで行く機会がなかった川場谷に今更ですが行く事が出来ました。核心部のナメ・ナメ滝はなかなか素晴らしいと思いますがそこまでが長いのと藪漕ぎも長いので何となく敬遠していたのもわかる気がしました。雪渓が残るこの時期がまさに適期なのかもしれませんね。しかし本当に沖武尊の山頂に突き上げたというのは実に爽快でした。それでも藪漕ぎが少なかったのはこの時期ならではでしょう。でもたけのこの宝庫はいったいどうしたのでしょうか・・・

コースタイム
6/23 入渓点(7:40)〜幕営地(13:30)
6/24 幕営地(7:20)〜川場野営場駐車場(12:30)〜駐車地点(13:50)


遡行図
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