栗子山塊 摺上川・叶道沢

2012年10月7日〜8日  メンバー:森田L,石島、澤田石、早田

 

 今年の体育の日3連休は、10/7-8の2日間でいろいろあっていく機会を逸していた栗子山塊の叶道沢へ行くことが出来ました。

10/6 新宿駅西口に21:30集合。首都高中央環状線〜川口線経由で東北道へ。いつもの道の駅で石島さんと合流し北上、国見ICで下りて七ヶ宿街道から国道113号に出て七ヶ宿ダム上にある道の駅七ヶ宿にて宴会後仮眠。

10/7 今日は時間に余裕があるのでゆっくり出発し、途中「滑津大滝」を見物してから入渓点である林道へ向かう。七ヶ宿スキー場の入り口から林道を進むが、途中からやや荒れた感じとなり適当なところで車を停めて歩き出す。
 10分ほど林道を歩いたのち、クロノ沢と思われる沢を下降開始。少し下るとナメの沢となり、いったんナメの沢になるとほぼすべてがナメ床という何とも言い難い渓相となる。全く素晴らしの一言だ。ちょっとしたナメ滝があったが右岸を灌木伝いに簡単に下りる。右から支沢を合わせるあたりは幅も広がりもう本当に言うことがないくらい素晴らしきナメ1色の世界となる。このあたりは巨大に成長したつる性の木が頻繁にありちょっと目を引く。鼻歌交じりに下りていくとあっけなく本流と合流。出会いには誠に素晴らしい幕営地がありここを本日の泊り場と決めてテントを張ってさらに下流へ散策に出かける。
 ユノムラ沢出合あたりまでは特に問題なかったが、出合を過ぎるといきなり滝で行く手を阻まれる。濡れる気ならば下降は楽そうで、巻く事もできるのだがこの下には滝が連続しているようで、ロープを持ってきていなかったので無理して行ってもしょうがないだろうと引き返すこととする。幕営地に戻ると早速たき火の準備をして宴会となる。きのこと辺りの紅葉はさっぱりだったが、たき火で拾った栗を焼きながら(最初爆ぜて大変だったが・・・)秋の夜はふけていった。

10/8 朝食をとってのんびりと出発する。今日もナメしかない沢床をのんびり歩くだけなので何とも気楽なものである。クロノ沢同様素晴らしいナメが続く地神沢を歩いて行く。かなり川幅が広いところもあり、昨日以上にナメのひたひた歩きを満喫する。上流に行くに従い大変魚影が濃くなり、イワナと戯れながら気分よく歩いて行く。澤田石さんがイワナの手づかみを試みるがあっさりと成功。もちろんすぐにリリース。途中1か所幅広で少々妙な形の滝があるが全く問題なく通過しさらに進むと、ほんの小さな釜にイワナが10匹以上はいるのでは?と思われるところもあり、大変嬉しい気分になる。
 490mの二俣で少々休憩。石島さんは枯れ葉でのアートに没頭。二俣は左に入るが、所々途切れるもののナメの渓相は最後まで続き、どんどん詰めていくと土管(金属だが・・)で車道にぶつかり遡行終了。林道を歩いてすすきの茂る中、秋を感じながら余韻に浸り車に戻る。途中ぶどうのつるが沢山あったのだがなぜか実はほとんど見る事がなかった。
 下山後、温泉を探しながら走るが国見ICまでなかったので4号線に出て南下し、伊達にあった「カッパ王国」にて入浴するが、そこの駐車場ではなんと地表での最高値4.85μSv/h(澤田石さんの線量計では6.82μSv/h)という高い線量を測定した。原発による汚染は現地では全く終結していません。入浴後、福島飯坂ICから東北道に乗り帰途についた。

 叶道沢は、15年ほど前に行こうと思っていたのですが、その後私有地問題などがあり見合わせているうちに正直なところすっかり忘れ去られていた沢でしたが、今回偶然上流の林道から入渓する方法を知り早速行ってみた次第です。噂に違わず素晴らしいナメの沢で、本当に長閑な秋の2日間を過ごせました。紅葉は全くしておらず残念でしたが、是非また再訪したいと思います。

コースタイム
10/7 駐車地点(9:50)〜下降地点(10:00)〜クロノ沢出合(11:30)〜ユノムラ沢出合(12:15)〜クロノ沢出合(12:50)
10/8 クロノ沢出合(7:55)〜490m二俣(8:45)〜林道(9:40)〜駐車地点(10:10)


遡行図
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