長年気になっていた「房総の沢」にようやく行く機会ができました。
12/17 澤田石さん宅、桑原さん宅経由で佐治さんを横浜駅で拾い東京湾アクアラインを通って館山道の君津PAにて舘野車と合流。鋸南保田ICで下りて県道34号を走り保台ダムにてテントを張って宴会後仮眠とする。
12/18 8:45テントを撤収して出発。ダム沿いの車道を進むと花木園という公園になっていて、トイレのある花見広場を過ぎるとそこからは登山道となる。そのまま沢に向かって下っていき、滝根入川を渡ったところで入渓。
最初やや水深が深くなっているところを巻いて沢に下りるとあとはナメ状の沢が続いている。真っ平らなものではなく殆どが段々状のナメで水深も踝程度なのでただただ歩いて行くのみである。右俣を合わせさらに進むと一段とナメがすばらしい。10段1mの滝といった感じである。ちょっとした淵には魚がたくさん泳いでいる。確認はしていないがハヤだろうか。途中倒木で荒れた所もあるが滝は無く、傾斜も無くのんびり歩くのみである。
125m付近の二俣ではじめて2段の滝らしいものが現れ深い釜があり右をへつる。古くて丸まっているがステップを切った跡がありそれを使うが、2段目はちょうど倒木が落ち口に倒れていて利用できた。落ち口付近には古い鉄釘のようなものも刺さっていた。東北のナメの沢でもステップが切ってある事はよくある事だが、何時誰がつけたものなのだろうか?。
ちょっと沢らしくなったと思ったがまた溪相はもどり依然として標高が上がらない沢をしばらく歩くが、最後は沢通しに行くと急峻になるので右の尾根に逃げるのが常套手段だが、まあ最初の房総なのでそのまま詰めてみようと物好きな私と佐治さんは最後まで沢通しに行ってみるが、急なナメのフリクション登攀の後はほぼ木登り状態となり、なかなか楽しい?最後を十分に満喫することが出来た??。尾根の登山道に出たところで他のメンバーと合流。
下山につかう尾根はしっかりとした踏み跡になっていて非常に快適。下りも標高差をなぜかあまり感じない・・・。この踏み跡は沢の途中に下っていて、少し沢を下ると再び左岸の踏み跡に上がりそのまま歩いて行くと花木園に直接出た。
下山後、保田にある鋸南町保田漁港直営の「ばんや」で朝獲れ寿司を賞味するがこれは抜群にコストパフーマンスが高くすばらしい!。東京湾アクアラインを通って夕日に照らされる町並みを見ながら帰途についた。
初めての房総の沢でしたが、何だか今まで知らなかった世界を知ったようでとても新鮮でうれしくなってしまいました。こんな時期に沢登りというのも大変新鮮でしたが、紅葉と相まってまさに房総の適期というべきでしょう。個人的に房総は観光でも訪れた事が無く、「ばんや」の朝獲れ寿司や東京湾越しに見る富士山、アクアラインからの景色など何をとっても新鮮で大変満足な1日を過ごす事が出来ました。また再訪したいと思います。
2011年の記録へ |